これから夏を迎え、ノースリーブや薄着をしたいという思いから、気になる脇の黒ずみを少しでも薄くしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
ネット上を調べてみると、脇の黒ずみには重曹が良いといういう話が多く存在します。ですが、本当に重曹が黒ずみに効果があるのか?どのような方法で行えばよいのか?分らない方も多いと思います。
今回は、重曹を使った脇の黒ずみの治し方についての、効果からやり方や注意点について、執筆致しましたので是非参考にして頂けたらと思います。
このページの目次
1.脇の黒ずみを完全に消すことは難しいが薄くすることはできる
脇の黒ずみを重曹で治すことができるのか?気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、完全に治すことが難しいですが、薄くすることは可能です。
ただ、脇の黒ずみにも種類があり、全ての黒ずみが、重曹を使ったケアで薄くすることができるわけではなく、『脇の黒ずみの種類』によりますし、薄くなるまでに時間もかかるということを覚えておきましょう。
さらに詳しい情報は?すべての脇の黒ずみの症状に合わせたケア方法につきましては以下のページに分かりやすくまとめておりますので参考にして頂けたらと思います。
参考ページ: これで最終!脇の黒ずみを治す為の全手法【完全版】
1-1.重曹で薄くすることができる脇の黒ずみとは?
脇の黒ずみには大きく分けて、『埋没毛型のブツブツ黒ずみ』『毛穴の汚れによる黒ずみ』『カサカサ型の色素沈着による黒ずみ』3種類のタイプがあります。
3つの脇の黒ずみのなかで、重曹で薄くすることができるのは、汗や雑菌・皮脂が毛穴に詰まったことでおきる『毛穴の汚れによる黒ずみ』です。

『埋没毛型のブツブツ黒ずみ』は重曹でゴシゴシ洗うことで、治るという方もいらっしゃいますが、肌ダメージが大きく、逆に色素沈着による黒ずみに悪化する原因になります。
『カサカサ型の色素沈着による黒ずみ』は肌ダメージによる色素沈着が原因による黒ずみなので、ピーリング作用のある重曹を使用してしまうと、余計に肌にダメージを与えるため、これも黒ずみが酷くなる原因となります。
重曹でケアすることができない『埋没毛型のブツブツ黒ずみ』と『カサカサ型の色素沈着による黒ずみ』のセルフケアに関しては、他の記事にてご紹介いたします。
1-2.なぜ『毛穴の汚れによる黒ずみ』に重曹が効果があるのか?
人間の肌や、黒ずみのもとである、毛穴に詰まった汚れや皮脂は『酸性』といわれています。酸性の汚れは、酸性で中和することができない為、アルカリ性で落とす必要があります。
アルカリ性であれば何でも良いというわけではなく、アルカリ性にも強さがあり、強すぎると皮膚のたんぱく質が溶け、ただれや炎症だけでなく、場合によっては皮膚が黒く変色する場合もあります。
その為、肌の毛穴の汚れを除去するために、使用するのは『弱アルカリ性』でなければなりません。
重曹は弱アルカリ性である為、肌への負担を最小限に抑え、毛穴の汚れや古い皮脂も落とすことができることから、『毛穴の汚れによる黒ずみ』に良いと言われている理由です。
2.重曹の選び方やケア方法を間違えると脇の黒ずみが悪化する原因になる
重曹には、掃除用や食用や医薬品と種類があり、それぞれ粒子の細かさや、配合される成分が違い、間違えた重曹を選ぶと、黒ずみが余計に酷くなる場合もあります。
重曹ケアの前に、『肌にダメージを与えにくい食用の重曹』を選ぶことが大切です。詳細は『2-1.食用の重曹を選ぶことが大切』を参考にしてください。
また、重曹による黒ずみケアの方法にも、石鹸や洗顔に混ぜて洗う『重曹洗顔』や重曹とオリーブオイルを混ぜてマッサージをする『重曹スクラブ』などの方法がありますが、重曹は研磨力が高い為、洗顔やスクラブの方法は、肌に摩擦が起きることで、肌のバリア機能が破壊され、色素沈着による黒ずみの原因となります。
特に、脇の部分は肌が薄く敏感なので、擦らずに毛穴の汚れや皮脂が落とせる『重曹パック』というやり方がおすすめです。作り方とケア方法は『2-2.重曹パックの作り方とケア方法』で説明しておりますので参考にしてください。
2-1.食用の重曹を選ぶことが大切
重曹には『食用の重曹』や『掃除用の重曹』、『医薬品の重曹』と3種類あります。
黒ずみのセルフケアに使用するのは、純度が高く、粒子が細かいことから『食用の重曹』か『医薬品の重曹』が良いですが、医薬品の重曹は価格が高いため、『食用の重曹』がおすすめです。
食用の重曹とはいえ、重曹が主成分でできているベーキングパウダーでも良いと勘違いする方も多いですが、ベーキングパウダーには、リン酸塩やコーンスターチなど他の添加物が配合されているものが多いため、ベーキングパウダーではなく、食用の重曹を選びましょう。

2-1-1.原材料が『炭酸水素ナトリウム』か『重曹』のみ表示されているものを選ぶこと
重曹の選び方は、医薬品や食用の重曹で原材料に『炭酸水素ナトリウム』もしくは『重曹』とのみ表示されているものを選びましょう。

重曹は主に3つの種類があり、医薬品の重曹や食用、掃除用の重曹のそれぞれの違いは『純度』と『粒子の細かさ』の違いです。純度は、医薬品の重曹が一番高く、続いて食用の重曹、掃除用の重曹という順番で純度が低くなります。
医薬品と食品の重曹は、使用した原料を表示する義務というもの法律で決められておりますので、商品の裏面には必ず『炭酸水素ナトリウム』もしくは『重曹』という表示があります。
一方で、掃除用の重曹には、重曹の他に、洗浄効果を高める為に、界面活性剤や洗浄成分などが配合されている重曹もあります。

掃除用の重曹の場合は食品ではないので、これらの原材料の表示義務がありません。その為、重曹以外の不純物が含まれていても裏面には原材料の表示がない場合もあるので、掃除用の重曹を使用するのは控えたほうが良いでしょう。
また粒子に関しても医薬品や食用の重曹は細かく、肌に使用しても摩擦が起こりにくいことに対し、掃除用の重曹は粒子が荒く、肌を傷つける恐れもあります。
重曹の他に、アルカリ性のものとして『セスキ炭酸ソーダ』や『炭酸ソーダ(炭酸塩)』も、黒ずみケアに良いという方もいますが、これらはアルカリ性が高く、セルフケアで肌に使用するには大変危険ですので、使用しないようにしてください。
以上のことから肌に使用する重曹は、食用の重曹で添加物などの成分が使われてないものを選ぶようにしましょう。
通常スーパーでも販売されおります。近くにスーパーがない場合は、amazonなどの通販でも購入できるので、通販を利用しても良いでしょう。
2-2.重曹パックの作り方とケア方法
やり方は簡単で、重曹と水を混ぜて、肌に塗って、しばらく置き、洗い流すだけです。
①重曹と水を1:1でペースト状になるまで混ぜます。

②黒ずみが気になる部分に塗ります。

摩擦が起きないように力を入れず肌に塗りましょう。
③10分程度パックしたら、念入りに洗い流します。

目安は10分ですが季節や室内環境にもよりますので、重曹が乾かない程度までを目安時間にしてください。
④最後に化粧水や美容液で保湿をしましょう。

保湿も擦らずに手で押し込むようにしっかり行ってください。
重曹パックの頻度は、週に1回程度が良いです。
重曹は肌のたんぱく質を分解する効果もあるので、毎日使用してしまうと、ターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)が早くなりすぎてしまい、肌のバリア機能が落ちて、紫外線や刺激の影響を受けやすくなり、それもまたシミや黒ずみの原因となります。
やりすぎは肌に負担もかけることから重曹パックによるセルフケアは週一回程度にしておきましょう。
その他に、注意点は、とにかく肌に塗るときと洗い流すときに擦らないこと、擦ってしまうことで摩擦が起き、炎症や黒ずみの悪化の原因になりかねない為、優しく肌に置くように塗って、洗い流す時も擦らずに、すすぎ残しがないように念入りに洗い流してください。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
脇の黒ずみに重曹が良いという話はネット上でもよく見かけますが、どんな重曹でも対策できるわけでななく、対策できるのは『毛穴の汚れや皮脂詰りによる脇の黒ずみ』だけです。
また、重曹は使い方や選び方を間違えると、逆に黒ずみを悪化させる原因にもなることから、扱いには十分注意しなければなりません。
今回の重曹パックでは『毛穴の汚れによる黒ずみ』の対策ですが、『埋没毛型のブツブツ黒ずみ』『カサカサ型の色素沈着による黒ずみ』のセルフケアは別記事に詳しく書いていきますので、そちらを参考にして頂けたらと思います。