肌を露出する季節が近づくにつれて、気になる脇の黒ずみを1日でも早く治したい!と感じている方も多いのではないでしょうか?セルフケアでは、症状によってはなかなか薄くすることができない為、皮膚科による治療をお探しの方もいらっしゃると思います。
脇の黒ずみは皮膚科の治療で、薄くしたり、完全に消すことも可能ですが、選び方を間違えると治療に時間がかかって余計な費用がかかったり、余計に肌にダメージを与えてしまい、なかなか治らない場合もあります。
今回は、脇の黒ずみを皮膚科で完治する為の、治療法の種類や選び方、間違えいのない皮膚科を選ぶためのチェックポイントなど、皮膚科に通う前に知っておきべき情報を全てまとめましたので、参考にして頂けたらと思います。
このページの目次
1.脇の黒ずみの治療なら美容皮膚科の方が重度の黒ずみまで治療できる
脇の黒ずみには 、『埋没毛型のブツブツ黒ずみ』『毛穴の汚れによる黒ずみ』『カサカサ型の色素沈着による黒ずみ』の3種類のタイプがあり、それらに最適な治療方法を知ることが大切です。
皮膚科には、『一般的な皮膚科』と『美容皮膚科(外科)』の2種類が存在し、取り扱う治療の種類と費用が違います。
『美容皮膚科』の方が、黒ずみの治療方法の種類が多く、症状の酷い重度の脇の黒ずみの治療まで対応ができますが、塗り薬による脇の黒ずみの治療は、一般の皮膚科と比べるとコストが高いことが多いです。その為、黒ずみの症状が軽度~中度くらいの症状であれば、一般の皮膚科を選びましょう。
一方で『一般の皮膚科』の場合は、脇の黒ずみの治療が少なく、殆どは塗り薬による治療となります。『美容皮膚科』よりコストは安く抑えられますが、症状が酷い重度の脇の黒ずみの治療の場合、完治までに時間がかかり、別の治療法の法がコストが安い場合もありますので、症状が酷い場合は『美容皮膚科』の方のほうがよいです。

脇の黒ずみの症状が軽度から中度の場合は、一般の皮膚科で塗り薬や市販の専用クリームによるケアをしながらの治療の方がコストが安く済むこともあります。その為、美容皮膚科での治療は、症状が酷い重度の黒ずみや1日でも早く黒ずみを完治させたい場合に検討すると良いでしょう。
さらに詳しい情報は?セルフケアでも十分、治すことができるレベルの場合、下記に症状別に合わせて脇の黒ずみケアの全方法を分かりやすくまとめさせて頂きましたので参考にして頂けたらと思います。
参考ページ: これで最終!脇の黒ずみを治す為の全手法【完全版】
2.皮膚科や美容皮膚科で行える脇の黒ずみの主な治療方法
一般の皮膚科や美容皮膚科で行う治療方法としては、ハイドロキノンやトレチノインなど 『塗り薬 の治療』や、『レーザー治療 』、『ケミカルピーリング 』という主に3つの脇の黒ずみの治療方法があります。
それぞれ脇の黒ずみの色素沈着の度合いや、症状によって適切な治療方法があり、費用にも違いがありますので、下記を参考にしてください。
2-1. ハイドロキノンやトレチノンの塗り薬による脇の黒ずみの治療

ハイドロキノンという美白作用の高い塗り薬と、トレチノインという角質を剥がす作用が高い薬剤を黒ずみが気になる箇所へ塗って治療していくという方法で、ムダ毛処理や乾燥による『カサカサ型の色素沈着による脇の黒ずみ』に有効な治療方法です。

ハイドロキノンは、肌の漂白剤とも呼ばれており、黒ずみの原因であるメラニン色素を作る細胞を減らし、黒ずみを薄くする美白作用が高い塗り薬です。症状に合わせて濃度にも違いがあり、皮膚科で処方されるハイドロキノンは5%~10%と濃度の高いものが殆どです。
トレチノインは、色素沈着化した古い角質を剥がす作用の高い塗り薬で、色素沈着で黒ずみになった肌を新しい肌へ生まれ変わるように肌周期を促進する働きがあります。
脇の黒ずみに対し、トレチノインが肌周期を促進して、すでに作られているメラニンの排出しつつ、ハイドロキノンでメラニン色素を抑制しながら徐々に黒ずみを薄くしていく治療方法です。
一般の皮膚科でも治療を受けることができ、刺激が強く、取り扱いの難しい塗り薬であるため、肌の経過を確認するために2週間に1回通院する必要があります。治療期間は肌質や黒ずみの度合いによって違いがありますが一般的に3ヵ月~1年くらいかかります。
また、両方の薬剤を個人輸入で購入している方もいますが、『非常に酸化しやすく取り扱いが難しい薬剤』ということ、『肌に負担がかかる塗り薬』で、使用方法を間違えると、黒ずみが悪化したり、肌荒れが酷くなります。そのため、『ハイドロキノン』と『トレチノイン』は、必ず皮膚科で医師から処方してもらい、医師に経過を診察してもらいつつ使用するようにしましょう。
■ハイドロキノン・トレチノインの注意事項
・『ハイドロキノン』は肌に刺激が強い塗り薬です。特に皮膚が薄く摩擦が起きやすい脇の下の場合、『赤み』や『かゆみ』になりやすいというデメリットがありますので、敏感肌の方・皮膚が弱い方は事前に医師に相談をしてください。又、妊娠中の方は使用はできません。
・使用後3日~1週間後から赤みがでたりヒリヒリしたり皮がポロポロと向ける症状がでますが、これは副作用ではなく、薬剤の効果による良い症状です。その場合は塗る回数を1日に2回の場合は1回に。1日に1回の場合は2日1回に減らすことで症状はなくなってきますが、2週間程度経過しても症状が良くならない場合は医師に相談するようにしましょう。
・『ハイドロキノン』や『トレチノイン』は酸化しやすく、塗った肌が紫外線を浴びると、黒ずみが悪化する場合があります。その為、日中紫外線が多い場所での活動が多い方は昼間の使用はさけて、夜のみ使用することをおすすめします。使用して外出する場合は必ず、塗り薬の上から日焼け止めを塗って、紫外線対策を行うことは必須です。
■治療費用は一般の皮膚科が安い
『ハイドロキノン』や『トレチノイン』による治療は保険外診療で、一般の皮膚科でも美容皮膚科のどちらでも治療を受けることができます。どこで治療を受けても、薬剤に大きな違いはなく、一般の皮膚科のほうがカウンセリング費用等が請求されることがなく、コストが安い為、『ハイドロキノン』や『トレチノイン』による塗り薬の治療を受けるなら『一般の皮膚科』が良いです。
費用の相場 | ハイドロキノン(5g) | トレチノイン(5g) |
---|---|---|
一般的な皮膚科 | 1500円~3000円 | 2000円~3000円程度 |
美容皮膚科 | 3000円~6000円 | 2000円~10000円程度 |
脇の黒ずみは少量の使用で済むため約5g程度が1クール(2週間分)となります。美容皮膚科や美容外科の場合、これらの薬代に加え、カウンセリング費用として1万~5万円かかる場合もありますので、薬剤の価格だけでなく初診料についても事前に問い合わせておきましょう。
■『ハイドロキノン』や『トレチノイン』の使用方法
使用方法は入浴後などの綺麗な状態で塗るだけです。化粧水やクリームを使用する場合は、それらを使用して、そのあとにトレチノイン→ハイドロキノンという順番で使用します。

また、塗った後は必ず日焼け止めで紫外線対策を行ってください。紫外線は服の上や室内にいても、肌に影響します。このことから特に日中の使用に関しては、屋内外に問わず日焼け止めなどの紫外線対策を意識的に行うようにしましょう。
2-2. 短期間で脇の黒ずみを治すならレーザー治療

特殊なレーザーを黒ずみに照射して、肌にダメージを与えずに黒ずみの原因であるメラニンを破壊して治療する方法です。
脇の黒ずみの種類に関係なく、軽度から重度の症状の全ての治療ができるのが、美容皮膚科によるレーザー治療のメリットです。短期間で脇の黒ずみを治療したいという方は、間違いなくレーザー治療をおすすめします。
レーザー治療とはいえ、色々種類がありますが、脇の黒ずみの治療は、レーザートーニングという治療法で行われます。シミや肝斑治療にも使われてる治療方法で、肌にも負担がかからないので、肌の弱い方や敏感肌の方も治療ができるというメリットもあります。
レーザートーニングの治療は、輪ゴムで軽く弾かれた程度の軽い痛みで、脇の黒ずみなら範囲が小さいので1回10分から20分程度で済みます。最初の1カ月程度は1週間~2週間に1回通院し、そのあとは1カ月に1回の治療する必要がありますが、症状によっては5回程度の治療で完治する方もいます。
施術の流れなどにつきましては、『デリケートゾーン黒ずみ~レーザー治療で消える!?』をご参考ください。
■脇の黒ずみのレーザー治療の注意点
レーザー治療の注意点は、レーザー手術後に『肌にダメージを与えないこと』、『肌を紫外線から守ること』の2点です。
レーザー治療後の肌はダメージが受けやすい状態なので、入浴後の保湿や朝の出かける前の保湿を念入りに行うようにし、紫外線から守るために日焼け止めも保湿後に使用するようにしましょう。
また、レーザートーニング治療後の数時間は、照射部分の肌が赤くなったり、ヒリヒリする場合がありますが徐々に治まってきます。1週間程度経過しても症状がよくならない場合は、かかりつけの医師に相談してみましょう。
■レーザートーニング治療の費用はセットで契約すると安い
レーザートーニングによる脇の黒ずみ治療の相場は1回1万円程度が相場です。部位により費用に違いがあり、治療面積が大きいほど費用も高くなります。
また殆どの美容皮膚科は、5回ごとや10回ごとにセットコースを設けているので、カウンセリング時に医師に最低限の回数を相談し、コースで契約したほうが都度通うよりも費用は安くなりますので、完治を目的とするなら、最初からコースで契約することをおすすめします。
■完治後も再発対策は必要!
レーザー治療で脇の黒ずみが完治した後も、摩擦によるダメージや間違えたムダ毛の自己処理を行うと、脇の黒ずみは再発します。そのため、レーザー治療で脇の黒ずみが完治した後も、肌にダメージを与えないように日々の保湿ケアや、ムダ毛の処理に関しては、肌にダメージの少ない電気シェーバを使用するようにし、できれば自己処理のダメージをなくすためにも『脇の脱毛』をしたほうが良いです。
さらに詳しい情報は?正しいムダ毛処理については、以下のページを参考にしてください。
・丸ごと教える!正しいデリケートゾーンの黒ずみケアの全手順
2-3.毛穴の汚れ・詰まりの黒ずみにはケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、毛穴の汚れが原因となる脇の黒ずみに特に有効で、主に美容皮膚科で治療を受けることができます。カウンセリング内容を基に、医師が肌に合わせて配合した薬剤を塗布し、古い角質を除去して、肌のターンオーバーを促進することで、黒ずみを改善していく治療法です。

治療中は特に痛みはなく、1回あたりの治療時間は30分程度です個人差はありますが5回~6回程度(1クール)の施術で効果が実感できます。 1クール(5回~6回)終了後は、経過を見ながら1ヶ月~2ヶ月に1回の頻度でケミカルピーリング治療を続けることで、徐々に黒ずみが改善していきます。
ピーリング剤にも色々ありますが、脇の下の皮膚は、他と比べ薄く敏感な為、刺激が少なく、保湿と美白効果の高い、乳酸ピーリング(ラクトピーリング)を使用する美容皮膚科が多いです。
■ケミカルピーリングの注意点
ケミカルピーリングで特に注意したいのは治療後の『日焼け』と『肌の刺激』です。ケミカルピーリング後は、肌が非常に敏感な状態です。日焼けには特に注意して、お風呂でゴシゴシ洗う行為、摩擦には十分、注意し、保湿を念入りに行うようにしましょう。
また、ケミカルピーリングの治療は、ピーリング剤を塗った直後に、ピリピリとした痛みや、かゆみが発生する場合があります。通常は、3分から5分程度で痛みは治まりますが、痛みが続く場合は我慢せずに医師に伝えるようにしましょう。
また手術後に赤みが続く場合や、皮が剥げる場合があります。肌の赤みは、1日程度で元に戻ることが多いです。皮が剥げた場合も数日で元に戻ることが殆どだと言われていますが、それ以上続くようであれば、すぐに医師に相談してください。
■ケミカルピーリングの費用は1回5000円~8000円が相場
ケミカルピーリングは保険外診療で、費用は1回あたり5000円~8000円程度が相場です。殆どの美容皮膚科は、1クール(5回~6回)の価格設定をしており、1回ずつ契約するよりも、1クールで契約したほうが、お得な場合もあります。
また、ケミカルピーリング効果を更に引き上げる為、『ビタミンC誘導体』や『プラセンタ』を、微弱の電流で肌の奥まで届ける『イオン導入』も同時に施術することを推奨する美容皮膚科も多いです。イオン導入の費用については、1回あたり2000円~5000円が相場ですが、ケミカルピーリングと同時にセットになっている美容皮膚科も多いので、選ぶ際の基準にすると良いと思います。
3. 間違えのない皮膚科を選ぶためのホームページの3つのチェックポイント
黒ずみの治療をする上で、良い病院選びは欠かせません。情報収集の手段としては、問い合わせだけでは相手がみえないため、やはりインターネットでの口コミやホームページのチェックが大切です。口コミに関してもサクラや業者による自作自演によるものが多いことから、自身の目でチェックするポイントを覚えておくことで間違えのない病院やクリニックを選ぶことができますので、以下より参考にしてください。
① 黒ずみ治療に関する症例数が多いこと
特定の治療を専門的に扱う皮膚科や美容皮膚科は、ホームページに治療実績を必ず掲載しています。ホームページを確認して、黒ずみに関する治療実績の写真等が掲載されている皮膚科を優先して選ぶようにしましょう。
② 医師のプロフィールを確認する
皮膚科や美容皮膚科のホームページには医師の紹介が必ずと言ってよいほど掲載されています。まず医師の紹介の有無を確認し、経歴、学会等の会員である先生を優先して選ぶようにしましょう。
③ 費用の詳細が明記されていること
なかには不正な費用を請求する美容皮膚科も存在します。特にカウンセリングだけで数万円する美容皮膚科もあることから、やはりホームページに費用の詳細と目安が記載されている皮膚科を優先し、カウンセリング時にそれらを基に費用の相談をすることが大切です。
■その他のポイント
口コミ情報を知らべ、ホームページの有無を確認し上記のポイントを優先して、皮膚科や美容皮膚科を選ぶようにしましょう。その他、必ずカウンセリング時には、診察室の清潔感や、医師の対応等の確認することでより、間違えのない皮膚科を選ぶことができます。
まとめ
脇の黒ずみは症状や程度にかかわらず『皮膚科』や『美容皮膚科』で消すことが可能です。そのためには、自身の黒ずみの種類と、最適な治療方法を把握して、予算と相談しながら治療方法を決めることが大切です。
また治療後、完治したからといって安心して日々のケアを怠っていると、脇の黒ずみは再発します。特に、脇の下はデリケートゾーン同様に、皮膚が薄くダメージが蓄積しやすいので、再発対策の為にも毎日の日々の保湿ケアを怠らないようにしましょう。