自信を持って水着をつけたい、彼氏にお尻の黒ずみを指摘された。このような事から、エステでの解消法を探っている方は多いかと思います。
お尻の黒ずみにも、ニキビのようなぶつぶつ、毛穴の汚れ、色素沈着しているものがあります。これらは、座る時間が長い、お風呂でお尻をゴシゴシ洗う、締め付け感の強い服や下着による摩擦など、主に生活習慣が原因です。
エステでは、毛穴洗浄や美白成分を浸透させて、お尻の負担を抑えながら徐々に黒ずみを解消します。しかし、コース内容は充実そうに見えるけど、結局は何が良いのか分からない方も多いです。
ここでは、エステで行うお尻の黒ずみケアとその有効性、日常で出来るお尻の黒ずみケアについてご紹介しています。
このページの目次
1. エステサロンは軽度のお尻の黒ずみケアに適している

エステで行うお尻の黒ずみケアには、美白成分などを使った方法があり、肌刺激が少ないように調整されています。その為、軽度のお尻の黒ずみケアに対して、徐々に効果が得られるようになっています。
お尻のケアでは、1回で1つの施術というより、複数のケアを行うことが多く、『〇〇コース』といった名称で、美白成分の浸透、古い角質の除去、保湿を中心に行います。
■エステとクリニックとの違いは施術の種類と費用

エステは、クリニックよりもお尻の黒ずみをケアする方法が多く、費用も安く済みます。また、黒ずみだけでなく、肌の代謝を促進させるコースも多く含んでいるので、ざらつきのない美尻を目指す方にも適しており、具体的には以下の施術の種類があります。
・毛穴に詰まった汚れを除去する『毛穴洗浄』
・肌の角質を剥がして代謝を高める『ピーリング』
・美白成分を浸透させる『イオン導入』
・保湿で代謝を促す『パック』
・代謝を促す『マッサージ』
エステでのケアは肌刺激が少ないため、一度で多くのコースを受けることができます。また、美容クリニックよりも料金は安いので、初めての方でも通いやすくなっています。
クリニックや美容外科などの医療機関は、エステよりも効果が高い施術を行っています。主には、黒ずみの原因でもあるメラニンを壊す「レーザー」や、「イオン導入」「ケミカルピーリング」があり、単体で受けることが多いです(組み合わせた施術を行う機関もあります)。ただし、肌刺激もあることから、一定期間を開けて施術をすることが殆どです。
レーザーは医療機関でしか受けることができず、ピーリングやイオン導入と言った施術は、エステよりも成分濃度が高い薬剤が使用されています。効果が高い一方、エステよりも高額で、施術によっては「痛み」や「肌トラブル」を伴うこともあります。
この事から、お尻の黒ずみを早く確実に解消したい方は、医療機関がお勧めですが、肌が弱い方や安い費用でケアをしたい方は、エステが向いています。
2.エステサロンで行うお尻の黒ずみケア方法

エステでお尻の黒ずみケアをするなら、毛穴を綺麗にしてから美白成分を浸透させる流れが効果的です。エステのメニューで言うと、『ピーリング』や『超音波毛穴洗浄』などが毛穴の汚れや古い角質を除去するもので、『イオン導入』『超音波導入』が美白成分を浸透させる方法になります。
これらに加えて、LEDライトといったケアも組み合わせることでより効果が高まります。
どれも肌負担が少ないケア方法で、お尻は角質層も厚いことから、痛みはほぼ感じないと言えます。また、黒ずみの度合いが強い方は週1回、薄い黒ずみなら2週間に1回ほどのペースで行うと効果的です。
■毛穴の汚れを落とすピーリングや超音波毛穴洗浄(吸引)
エステでは、毛穴の汚れを落とす方法として、ピーリングか超音波毛穴洗浄が行われます。どちらも、ざらつきやぶつぶつ、色素沈着によるお尻の黒ずみに有効です。
【ピーリング】
ピーリングは、薬剤などを使って古い角質を剥がす働きがあるので、色素沈着の黒ずみにも効果的です。エステのピーリング剤にも種類がありますが、どれも肌刺激が少なく、中には薬品を使用しない方法もあるので、肌が弱い方でもケア出来ることも多いです。5,000~8,000円が料金相場となっています。
【超音波毛穴洗浄】
超音波を使った毛穴洗浄は、毎秒300万回の微振動を肌に与えて、毛穴の汚れをかきだす方法です。黒ずみや古い角質を除去する作用があるので、ざらざらしたお尻にも有効です。
毛穴洗浄の効果を上げるため、毛穴を広げるスチームや、美容成分が配合されたパックなどを行い、仕上げは保湿ケアといった流れとなっています。1回あたりの料金は5~8千円ほどで、45分以上のプランで組まれていることが多いです。
■イオン導入や超音波導入で美白成分を浸透させる
イオン導入は電流、超音波導入は超音波で美白成分を浸透させます。どちらも有効ですが、使用する美白成分によって効果は違ってくるので、黒ずみ解消を優先するなら『ビタミンC誘導体』や『トラネキサム酸』などの美白成分、ざらつきやぶつぶつも一緒に解消していきたい方は『プラセンタ』などの保湿に優れた成分を選ぶと良いです。
【イオン導入】
肌に微弱な電流を流しながら、美白成分をより深く浸透させる方法です。弱い電流となっていて、稀にピリピリ感がある方もいらっしゃいますが、ほぼ痛みはなく、肌が弱い方でもケアできます。
普段、肌の表面はプラスの電気、その内側はマイナスの電気を帯びており、反発作用が起こることで外の刺激から守られています。これにより、本来は美容成分も肌に浸透しにくいのですが、イオン導入の電気で反発作用を弱めることから、美白成分を肌の奥深くまで届かせることができます。ただし、効果は緩やかなので、実感する目安としては、週に1~2回を3カ月以上行うことをお勧めします。
エステで使用される美白成分は、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、プラセンタなどが多く、成分やコース内容で料金も変わりますが、およそ5千円から行っています。
浸透させる美白成分の作用は、以下にご紹介します。
ビタミンC誘導体 | 体内に浸透してからビタミンCに変化する物質です。ビタミンCは黒ずみや色素沈着の原因となるメラニン色素の生成を抑制しますが、肌に浸透しにくい欠点がありました。しかし、ビタミンC誘導体は浸透させてからビタミンCに変化するので、安定した美白作用が発揮されるようになっています。この他、還元作用によって、皮脂の酸化で毛穴の黒ずみが発生するのを防ぐ働きもあります。 |
トラネキサム酸 | メラニン色素を作る「メラノサイト」という細胞の働きを抑制します。安全性が高く、抗炎症作用もあるため、ニキビや肌荒れの改善にも効果的です。 |
プラセンタ | 哺乳類の胎盤から抽出された成分です。アミノ酸や脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの必要な栄養素をバランスよく含んでいるため、肌の代謝を促して、蓄積したメラニン色素を排出する作用があります。プラセンタは動物性で、中には植物プラセンタも開発されていますが、同じく栄養バランスが良く、同様の効果が期待できます。 |
【超音波導入】
超音波で肌の中を一時的に空洞を作り、美容成分を角質層のすみずみまで行き渡らせる方法です。温熱効果もあることから、肌の代謝も促進され、黒ずみ解消にも役立ちます。約8,000~12,000円が料金相場となっています。
■お尻ケアの効果が高まるLEDライト
上記で紹介したお尻のケアが完了後、または同時進行で、LEDライトも組み合わせることで、お尻の黒ずみの解消効果がさらに高まります。
美容に使用するLEDライトは、光の種類で効果は変わり、赤や近赤外線は肌のハリ向上、青は殺菌効果によるニキビ対策、黄色はメラニン排出、緑は肌の透明感の向上、白は肌の代謝を高める働きがあります。約5,000~10,000円が料金相場となっています。
■仕上げはお尻パックとリンパマッサージも有効
パックとリンパマッサージは、肌表面と内部から代謝を高めるので、お尻の黒ずみケアの仕上げとしては有効な方法です。
お尻パックでは、主に保湿成分を使います。十分な潤いを与えることから、肌の代謝が高まるので、黒ずみのほか、ぶつぶつやシワ、たるみの解消にも有効です。
コースというより単体で行っていることが多く、料金は3,000~10,000円前後と、エステによって大きく違います。
リンパマッサージは、全身に流れているリンパ液をマッサージで調整して、自然治癒力を高める方法です。リンパ液には排泄と免疫を正常に働かせる役割があります。しかし、自分でも気づいていない筋肉の緊張、ストレス、食生活や習慣で、リンパ液が体の一部に余分に溜まり、自然治癒力に異常が現れる場合もあります。リンパマッサージでは、余分に溜まったリンパ液を、ほかの箇所へ運び全身を調整し、肌の代謝を高めます。
リンパマッサージ後は、排泄によって老廃物を出すとより効果的なので、水分補給をしっかり行いましょう。
■妊娠中や持病がある方はエステの施術が受けられない場合がある
使用成分が何かしらの影響を与えるかもしれないという、万が一の可能性を考えて、妊娠中の方は、お尻ケアが受けられません。
エステで使用する成分などは、肌刺激が少なく痛みもほぼありませんが、『持病がある方』『重度のニキビ』や『できもの』がある方も、事前のカウンセリングによって受けられない場合があります。また、使用する成分が肌に合わない場合は、ケアの途中で中止することもあります。
また、全てのエステで実施しているわけではなく、料金にも違いがあるので、事前の問い合わせが必要となります。
この他、お尻にある蒙古斑(もうこはん)の黒ずみ解消を考える方もいらっしゃいます。蒙古斑は、日本人の90%以上に見られるもので、メラニンが一時的に集中して起きるものです。多くは10歳前後で自然に消えますが、大人になっても残っている場合は、黒ずみ解消に効果的なレーザーホワイトニング治療がお勧めです。
3.お尻の黒ずみケアが受けられるエステサロン一覧
お尻の黒ずみケアをメニュー化しているエステは少ないです。その中でも、お尻の黒ずみケアでお勧めできるエステは『メディカルエステ シーズ・ラボ』と『ピュウベッロ』となっています。
エステ | 内容 | 料金 |
---|---|---|
メディカルエステ 「シーズ・ラボ」 | 『ヒップざらつきコース』では、ピーリング、イオン導入、パックを使ってお尻の黒ずみをトータルでケアします。 ざらざらやぶつぶつ、色素沈着によるお尻の黒ずみケアに適していて、イオン導入では、肌の漂白剤とも言われるハイドロキノン、ビタミンC、ホルモンバランスの調整に適した植物性プラセンタなどを選べます。 仕上げの海藻パックは、ミネラル成分が含まれることから、リラクゼーション効果だけでなく、肌細胞の回復にも有効です。 |
5,400円
50分 |
ピュウベッロ | 毛穴黒ずみケアコースでは、植物オイルを使ったスクラブ、そこにミネラルが豊富なローションパックを行うので、特にかさつき感が強いお尻の黒ずみに効果的です。
お尻の黒ずみケアを優先したい方は、EXピーリングコースという、上記の内容に加えて『ビタミンCのイオン導入』か『超音波毛穴洗浄』が選べるコースもお勧めです。 |
1回5,000円
or 7,000円 |
※シーズラボは東北から九州、ピュウベッロは北海道から近畿まで展開しています。
4.日常で行うお尻ケアも黒ずみ解消に効果的
お尻の黒ずみ解消を早めたい場合、エステのケアだけでなく、日頃の習慣を変えることも大切です。
特に『長時間の座りっぱなし』と『きつめの衣服による摩擦』が長期間続いていると、メラニン色素が作られやすくなり、色素沈着による黒ずみがお尻にできやすくなります。
きつめの下着は、摩擦だけでなく血管も締め付けられるので、血流悪化が起きて代謝が悪くなります。それによってターンオーバー(肌の生まれ変わり)も遅くなり、色素沈着が起こりやすくなります。
ターンオーバーの遅れは、『肌のバリア機能低下』や生理や妊娠による『ホルモンバランスの乱れ』によっても起こります。これらは、肌に潤いを与え続けてターンオーバーを正常化させることが重要です。
■生活習慣の見直しも大切
正常なターンオーバーは綺麗なお尻を目指す上でも欠かせません。中でも、以下の3つは重要なポイントとなります。
①十分な睡眠
寝不足の状態が続くと、ターンオーバーが乱れます。最低でも、毎日6時間以上の睡眠を確保することは、肌の調子を整えることにも繋がります。眠る時間帯も重要で、午後10~深夜2時は成長ホルモンが最も分泌されます。成長ホルモンは身長を伸ばすものと思われがちですが、代謝を活発にすることから、肌に透明感を出したり、脂肪を分解する働きを高めることにも役立ちます。
20歳を過ぎると成長ホルモンの分泌量は急激に減少するので、その時間帯にはしっかり眠るようにしましょう。また、空腹時の方がよく分泌されるので、遅くても20時には夕食を済ませると良いです。
②バランス良く栄養を摂取する
偏食が多い方は、ターンオーバーが乱れる傾向が強いです。栄養バランスの良い食生活を続けることは有効な方法と言えます。
③ストレスを溜めず快適に過ごすよう努める
ストレスは、体の毒素と言われる活性酸素が作られ、代謝を悪くします。適度のストレスなら、物事に対するやる気や行動力に繋がることもありますが、多くは、仕事を通じて過剰なストレスが発生し、活性酸素によって代謝異常や肌トラブルに繋がることもあります。
その為、円滑な対人関係ができるよう努めたり、仕事以外の時間を充実させることは重要な時間と言えます。主には、趣味に没頭したり、興味のあるテレビや動画を見るだけでも効果的です。
5.まとめ
いかがでしょうか?
エステは医療機関よりも肌刺激は少なく、費用も安いので、お尻の黒ずみの程度が軽い方にとってはコスパの面でもお勧めです。
エステでは、毛穴ケアを行ってから美白成分を浸透させることが主流です。妊娠中の方は受けられず、持病や重度のニキビ、できもの等がある方は、カウンセリングの時点での相談は必須となります。
同時に、お尻の黒ずみケアをメニュー化しているエステは少ないので、最寄りのエステで済ませたい方は事前の問い合わせを行いましょう。
ほか、エステだけでなく、十分な睡眠や栄養摂取、ストレスフリーの毎日に努めることもお尻の黒ずみケアには有効です。
この記事をきっかけに、堂々と水着をつけることができたり、自信をもって美尻と言えることに繋がれば幸いです。