監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

クレンジングの洗浄力比較!メイク・肌質に合わせた選び方と使い方

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クレンジング洗浄力

メイクをしっかり落とすためのクレンジングは、今ではたくさんの種類が店頭に並んでいます。「肌に優しいのはどれ?」「自分に合うのはどれ?」「正しい使い方は?」などと思っている方も多いのではないでしょうか。

クレンジングにはオイルやクリームなどがあり、種類によって洗浄力や使用方法が異なります。ばっちりメイクの日とナチュラルメイクの日、その日のメイクに合わせてクレンジングを選ぶことで肌トラブルを防ぐことができます。

今回は、クレンジングの目的や種類別の洗浄力・肌ダメージの比較、選び方・使用方法をまとめさせていただきましたので、クレンジング選びの参考にして頂けると幸いです。

1.クレンジングでメイクや汚れを落として肌トラブル予防

クレンジングの目的

クレンジングは、洗顔料や水では落とせないメイクや日焼け止め、皮脂、汚れなどの油分を洗い流すことで肌荒れやシミ・シワを防ぐことが目的です。

メイクや皮脂などの油分は、時間がたつと酸化して過酸化脂質(かさんかししつ)という物質に変わります。過酸化脂質は毛穴の黒ずみやくすみ、肌荒れ以外に色素沈着を起こしてシミを作ったり、コラーゲンを破壊してシワの原因にもなります。

美肌を目指す方は、メイクや日焼け止めクリームの油分を酸化させないためにも、その日のうちにしっかりクレンジングで洗い流すことが必要です。

■クレンジングの主な成分と役割

クレンジングのベースとなる成分は、水溶性成分、界面活性剤・油性成分の3つです。それぞれの配合バランスでクレンジングの洗浄力や保湿力、テクスチャー(感触や質感)が変わります。


油と油はなじみやすいので、油性成分はメイクの油分となじんで浮かせる役割があります。オイルタイプは油性成分が多いので、洗浄力が高いです。ナチュラルメイク(薄いメイク)の方が使用すると、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。


水溶性成分には、肌の潤いを保つ作用や肌を柔らかくする作用などがあります。ミルクタイプやローションタイプは水溶性成分が多めに配合されています。水溶性成分が多いクレンジングは油分が少ないので、メイクを落とすために界面活性剤の配合が多くなります。


界面活性剤は油分と水分を混ぜる役割があります。クレンジングをして、水を付けたら白く濁るのは乳化(にゅうか)作用で、油分を洗い流しやすくします。洗浄作用もあるので、界面活性剤の配合が多いと洗浄力が高く肌に負担がかかります。

2.クレンジングの種類と洗浄力

クレンジングには、オイルやクリーム、ミルク、バーム、ジェルなどたくさんの種類があり、洗浄力の強さや洗いあがり、肌へのダメージ、テクスチャーが異なります。

洗浄力の高いクレンジングはメイクもきれいに落として洗いあがりもサッパリしますが、肌に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまうと肌への負担が大きくなってしまいます。

洗浄力の弱いクレンジングは肌への負担は少ない事がメリットですが、メイクが落せず肌に残っていると肌トラブルにつながる可能性があります。

今回は、洗浄力の強い順に並べてみましたので、肌ダメージや洗いあがりなども含めて参考にしてみてください。

■ポイントメイク用クレンジング


おすすめ
☑ウォータープルーフマスカラ ☑アイメイク(ラメなど落ちにくいもの) ☑落ちない口紅

ポイントメイク用クレンジングは、ウォータープルーフのマスカラやアイライナー、落ちにくい口紅などを落とすため洗浄力は高いアイテムです。コットンに染み込ませて拭き取るタイプや、まつげに塗ってなじませるタイプがあります。洗浄力が高いのでメイクの濃い目元・口元のメイクオフに使用してください。

※お湯で落とせると記載のあるマスカラは、温度に反応してマスカラが落ちるのでリムーバーを使用すると肌やまつ毛に余計な負担がかかります。


■オイルタイプ


おすすめ
☑ウォータープルーフタイプの化粧品 ☑濃いメイク ☑ポイントメイク ☑普通肌 ☑混合肌 ☑脂性肌

オイルタイプは油分と界面活性剤が多く配合されているので、濃いメイクもしっかり浮かせて落とします。洗浄力が高いので、ナチュラルメイクや日焼け止めだけの日に使用すると肌に必要な皮脂や潤いまで洗い流してしまい、乾燥や肌荒れの原因になる可能性もあります。ココナッツオイルやマカダミアナッツ油など植物性のオイルは肌の潤いを守りながら洗うので肌へのダメージが少ないです。


■バームタイプ


おすすめ
☑濃いメイク ☑ポイントメイク ☑ナチュラルメイク ☑乾燥肌 ☑普通肌 ☑混合肌 ☑脂性肌

バームタイプはオイルを固形化したもので、比較的新しいタイプのクレンジングです。手のひらで温めて溶かして使用します。美容成分・保湿成分がたっぷり配合されているものが多いので、洗浄力は高く肌には優しいというのが特徴です。洗いあがりは肌がしっとりします。
さらに詳しい情報は?クレンジングバームの基礎知識と肌悩みに合わせた商品の選び方


■リキッドタイプ(ローションタイプ)


おすすめ
☑ウォータープルーフタイプの化粧品 ☑濃いメイク ☑ポイントメイク ☑ナチュラルメイク ☑マツエク ☑乾燥肌 ☑普通肌 

リキッドタイプは油分が少なくサラッとしたテクスチャーです。油性成分が少ない分、メイクを落とすために界面活性剤が多く配合されているので、洗浄力は高めです。油分が少なく洗いあがりがサッパリしているので、ニキビができやすい方や脂性肌の方に人気です。

最近では、水クレンジングという拭き取るタイプも人気です。詳しくはこちら『水クレンジングの使い方・肌悩みを解消する選び方と正しい使い方』をご参考ください。


■ジェルタイプ


おすすめ
☑濃いメイク ☑ポイントメイク ☑ナチュラルメイク ☑マツエク ☑乾燥肌 ☑普通肌 ☑混合肌 ☑脂性肌
※商品の幅が広いので初心者にはおすすめしません。

ジェルタイプは弾力をつけることで肌への刺激を少なくしたものです。油分の多いオイルクレンジングをジェル化したものは洗浄力・肌刺激ともに高く、水性のジェルタイプは洗浄力・肌ダメージが低めです。オイルフリーのタイプもあるので、マツエクをしている方にはおすすめです。

ホットクレンジングジェルという比較的新しいタイプのクレンジングは、温感作用があり肌を温めながらマッサージするように使うので、毛穴の奥の黒ずみにはたらきかけます。詳しくは「毛穴ケアにはホットクレンジングジェル!2つの活用術から人気製品の比較まで」をご参考ください。


■クリームタイプ


おすすめ
☑ナチュラルメイク ☑日焼け止めのみ ☑マツエク ☑乾燥肌 ☑普通肌 ☑混合肌

クリームタイプは界面活性剤・油分・水分のバランスが良いので、肌負担が少なくメイクを落とせます。マッサージクリームとして使用できるものもあり、洗いあがりもしっとりしているのが特徴です。オイルタイプを使っていた方が使うと、ぬるぬるして洗い残しがあるように感じることもあります。


■ミルクタイプ


おすすめ
☑ナチュラルメイク ☑日焼け止めのみ ☑マツエク ☑乾燥肌 ☑普通肌 ☑混合肌☑脂性肌 

ミルクタイプはクレンジングの中で最も洗浄成分が少ないので、肌に優しいクレンジングです。日焼け止めクリームだけの時や、ナチュラルメイクの時はミルクタイプがオススメです。
さらに詳しい情報は?【肌質別】ミルククレンジングの選び方・潤いを守りしっかり落とす方法


■シートタイプ

シートタイプは、油分は含まれず界面活性剤が多く配合されているので肌負担が大きいです。手軽にメイクを落とせる反面、肌への負担は大きいので美肌を目指す方にはオススメしません。どうしても使用する場合は、シートで肌を擦らないように気を付けてください。

3.クレンジングの選び方~メイク別・肌質別~

クレンジングはたくさんの種類があるので、その日のメイク量や肌質に合わせて使用することが好ましいです。濃いメイクの時は洗浄力の高いものを、日焼け止めだけの時は洗浄力が弱いものを使うことで、肌への負担が減り肌トラブルを防げます。脂性肌のかたは油分が少ないもの、乾燥肌のかたは油分が多めのものを選ぶのがポイントです。

■メイク別クレンジングの選び方

クレンジングはその日のメイクに合わせて選ぶことで肌への負担が軽減されて乾燥や肌荒れなどの肌トラブルを防ぐことができます。

ばっちりメイクなのに洗浄力の弱いクレンジングを使用すると、汚れが残り肌トラブルの原因になります。逆に日焼け止めだけの日に洗浄力の高いクレンジングを使用すると、肌に必要な皮脂まで洗い流されて、肌トラブルの原因になります。

・日焼け止めからベースメイク、ポイントメイクまでばっちりメイクの日
ポイントメイク用クレンジング
オイルタイプ
リキッドタイプ
バームタイプ

・目元・口元だけしっかりメイクしている日
ポイントメイク用クレンジング

バームタイプ
クリームタイプ
ミルクタイプ

・ナチュラルメイク、BBクリームや日焼け止めクリームだけの日
バームタイプ
クリームタイプ
ミルクタイプ

・お湯で落とせるタイプの日焼け止めクリームだけの日
クレンジングは不要で、洗顔のみおこなってください。

・マツエクをしている日
ジェルタイプ(オイルフリー)
リキッドタイプ
※マツエクの接着剤は油分に弱いのでオイルフリーが好ましいです。又は「マツエクOK」の記載があるものを選んでください。
さらに詳しい情報は?マツエクに使えるクレンジングの選び方と長持ちさせるポイント」をご参考ください。

■肌質別クレンジングの選び方

クレンジングは油分を洗い流すので、肌質に合わせて選ぶことが大切です。脂性肌の方は油分が少ないリキッドタイプやジェルタイプのものが洗いあがりがサッパリします。乾燥肌のかたは、肌の潤いを守るために油分が多めのクリームタイプが好ましいです。

・脂性肌
脂性肌の方は、皮脂が過剰に分泌している状態なので、油分が少なく洗いあがりがサッパリしているものが好ましいです。
おすすめリキッドタイプ・ジェルタイプ(水性)・バームタイプ

・乾燥肌
乾燥肌の方は、肌の水分・油分が不足している状態なので、洗浄力が弱く保湿成分が多いクレンジングが好ましいです。
おすすめオイルタイプ(植物オイル)・バームタイプ・クリームタイプ・ミルクタイプ・ジェルタイプ(油性)

・混合肌
混合肌の方は、Tゾーンの皮脂は多めで、Uゾーンは乾燥しがちな状態です。洗浄力もあり肌の潤いをまもるクレンジングが好ましいです。
さらに詳しい情報は?混合肌クレンジングの選び方~よくわかるテカリ・乾燥ケアに最適な1本

・普通肌
普通肌の方は肌の状態が良いので、その日のメイクに合わせてクレンジングを選んでください。なるべく肌に負担にならないものを選ぶことで肌トラブルを防げます。

4.クレンジングの種類別・使用方法 

最近のクレンジングは、塗れた手でもOK、ダブル洗顔不要、泡で出てくるなど様々な進化をしていますが、ここでは基本的なクレンジング方法をご紹介いたします。

クレンジングの種類を問わず乾いた手でおこない、クレンジング後は洗顔と保湿ケアをおこなってください。細かい使用方法・注意点などは各商品のパッケージをチェックしてください。

ポイントメイク用リムーバーの使用方法
クレンジングオイルの使用方法
クレンジングバームの使用方法
リキッドタイプの使用方法
ジェルタイプの使用方法
クリームタイプの使用方法
ミルクタイプの使用方法
クレンジングシートの使用方法

5.クレンジングの洗浄力に関するまとめ

クレンジングは、洗顔やお湯では落とせないメイクや日焼け止めクリーム、汚れなどを洗い流すことで、肌トラブルを防ぎます。

クレンジングの洗浄力が強すぎると、肌に必要な皮脂や角質まで洗い流してしまい、逆に洗浄力が弱いとメイクが残り、肌トラブルの原因となってしまいます。

クレンジングは、ベースメイクやポイントメイクの濃さで選ぶことが大切です。しっかりメイクの日はオイルやリキッドなど洗浄力の高いものを、ナチュラルメイクや日焼け止めだけの方は、肌負担の少ないバームタイプ・ミルクタイプがオススメです。

クレンジングはテクスチャーによって肌への摩擦が違うので、それぞれの使用方法を参考にしてください。

今回の記事で、どれにしようか悩んでいたクレンジング選びの参考になれば幸いです。

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