美白ケア

ハイドロキノンでシミゼロを作る手順と注意点を皮膚科・市販で徹底解説

肌の漂白剤と称されるハイドロキノン。夏が来るたびに増えるシミ・そばかすを治すために色々と調べていると、この名前を聞いたことがある人は多いと思います。

ハイドロキノンは、シミや黒ずみを治すクリームとして病院でも活用されているほど美白効果が高い成分です。しかし、肌刺激も強く使用する時はいくつか注意が必要です。

今回は、ハイドロキノンの美白効果から、病院・市販ごとの選び方・使い方、副作用がどのように現れるのか?などを徹底解説いたしますので、ご参考にしていただければと思います。

このページの目次

1.ハイドロキノンはシミの改善や美白の維持に有効な成分

ハイドロキノンにはシミや黒ずみ・ニキビ跡などの色素沈着を抑制・還元する2つの作用があり「今あるシミ」と「これからできるシミ」に効果があります。

色素沈着の原因は、紫外線やニキビの炎症のダメージが黒色メラニンをつくり肌に溜ることでおこります。ハイドロキノンは黒色メラニンを元の肌色に戻すこと(還元)でシミや黒ずみを治します。

また、黒色メラニンをつくらせるチロシナーゼという細胞を弱める(抑制)する働きがあるので、美白の維持やシミ予防に役立ちます。

ハイドロキノンの美白効果は医療機関でも認められており、本格的なシミ治療にも長く使われています。

■ハイドロキノンで効果が期待できない症状

ハイドロキノンは肌表面の色素沈着にしか作用しないので、色素沈着が肌の奥深く(真皮層)まで進行している青や灰色のシミ(AMD)、ホクロ、タトゥー、盛り上がったシミには効果がありません。

これらを治すには、ピコレーザーやYAGレーザーなどの肌の奥に効く治療が効果的です。ただし、そばかすは遺伝性が強いためハイドロキノンの効果が弱い傾向にあります。

【効果が期待できない症状例】

■個人輸入や手作りハイドロキノンはトラブルのリスクが高い

ハイドロキノンは、美容皮膚科をはじめネット通販・個人輸入などで購入ができますが、国内で安全性・有効性が確認されている「病院処方」か「市販品」を使うのが好まれます。

個人輸入で海外からハイドロキノンを取り寄せて使うことに問題はありませんが、国内で品質・有効性・安全性が確認されていないものが混じっているケースもあり、不具合がおきても成分などの詳細がわからず医師が対処できないリスクが高くなります。
参考ページ:健康被害などリスクにご注意!海外からの医薬品個人輸入(政府広報)

ハイドロキノンの手作りについて
粉末状や業務用のハイドロキノンで手作りコスメを作る方法もありますが、ハイドロキノンは劣化が早く濃度調整が難しいため、思わぬ肌トラブルが起こる可能性があります。また、粉末状のハイドロキノンを吸引してしまう恐れがあり健康被害のリスクを高めてしまいます。

2.確実にシミを消したいなら病院処方がおすすめ

ハイドロキノンには病院処方と市販の2種類ありますが、確実にシミを消したい!と思うのであれば「病院処方のハイドロキノン」を使うのがおすすめです。

病院処方のハイドロキノン(医療用ハイドロキノン)は、濃いシミを治すほどの美白効果がある医療機関独自のハイドロキノンを治療方針にあわせて使います。医師や看護師による指導があるので、症状に合わせ的確にハイドロキノンを使えるのが特徴です。

市販のハイドロキノン(一般用ハイドロキノン)は、シミの緩和や予防、美白の維持に役立つ美白作用をもちます。ハイドロキノンと一緒に品質を長く維持する安定剤や保湿成分が多めに配合されているので、ネット販売や薬局でも購入できるのが特徴です。

病院処方は月に1~2回程度の通院が必要ですが、確実にシミやそばかすを治したい方は美白効果の高い病院処方のハイドロキノンを使うことをおすすめします。

【市販と病院処方のハイドロキノンの違い】

分類 病院処方
(医療用ハイドロキノン)
市販
(一般用ハイドロキノン)
特徴 処方箋と診察が必要
医療従事者の指導のもと使用する
医師の指導・処方箋なしで使用できる
保湿剤が入っている
濃度 10%まで調節可能 1~6%まで様々
効果
肌刺激 強い 低い
使用期限 1~3ヵ月以内 最長6か月以内
使用目的 シミや肝斑を治す
美白の維持
シミや肝斑の緩和・予防
美白の維持
価格相場
(保険適用外)
¥2,000~15,000
(5g~80g)
¥4,000~20,000
(5g~80g)
購入できる場所 美容皮膚科
美容クリニック
ネット販売
薬局やドラッグストアなど

■病院処方のハイドロキノンの種類とその特徴

病院処方のハイドロキノンには「院内製剤」と「医療機関専売コスメ」の2種類があり、美容クリニックや医師の判断によって使い分けます。どちらもシミを治す力がありますが、病院調合の方が美白効果が高くシミ・黒ずみを改善する効果は高いです。

 

・シミの症状や部位によって調節が可能な「院内製剤」


院内製剤とは、美白効果の強い純粋なハイドロキノンを症状にあわせて病院内で調合する塗り薬のことです。品質を保つ保湿成分などがほとんどないので美白効果がとても高く、医師の判断で10%まで濃度を上げたり、陰部や乳首にも使えるよう調整できるのが特徴です。

純度が高いため治す力が強い一方、1ヶ月程で酸化し効果が弱くなることや副作用も強いので、経過観察や交換などで週1~月2の通院が必要です。費用は保険適用外で1ヶ月分(5g)で約2,500円ほどかかります。
参考ページ:はじめての皮膚科のシミ消しクリーム・効果や費用まで全解説

 

・シミ治療と美白の維持に使われる「医療機関専売コスメ」


医療機関専売コスメは、医療機関のみで購入できるハイドロキノン配合の化粧品です。シミ治療に最適な4%の濃度が配合されており、院内製剤よりも品質を維持する成分が含まれるので扱いやすいやすく美白の維持にも活用できます。

薬ではなく化粧品なので、2回目以降は看護師とのカウンセリングだけでも購入できます。クリニックにより取り扱い商品が異なるため、気になる方は公式HPで確認してから病院に足を運ぶようにしましょう。

【医療機関専売コスメのハイドロキノン一覧と価格】

商品名 濃度 価格(保険適用外)
ドクターオバジ ゼオスキンヘルス 4% ・2~3カ月分(80g)
¥12,000~¥15,000
GRAFA(グラファ) 3.9% ・1カ月分(5g)
¥2,000~¥2,500
ロート製薬 DRX® 4% ・1カ月分(12ml)
¥7,500~8,000

■病院処方はトレチノインクリームと併用することが多い

病院処方のハイドロキノンはシミ・黒ずみの改善を早めるためにトレチノインクリームを併用することが多いです。

トレチノインとは、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンA(レチノール)を肌に吸収しやすく加工したものです。肌のハリや潤いを保ち、肌の生まれ変わりを早めることでシミを排出する働きがあります。

注意点として強い刺激で顔が真っ赤になる、皮がむけて顔がボロボロに見える副作用がおこるケースがあるので、併用する場合は医師と相談して使います。

改善の期間を早めるにはトレチノインの他にもレーザー治療や飲み薬などもあり、医師と相談し生活にあわせた治療方法を選択しましょう。

■病院処方のハイドロキノンをもらうまでの手順・注意点・費用

病院処方をもらう時は、医師がシミの状態を診察しやすいように「すっぴん」か「日焼け止めだけ」で行くのが好まれます。初診の場合は、1~2時間ほどかかるため余裕をもって予約をとるとよいでしょう。

・持っていくもの
保険証
おくすり手帳(任意)

ハイドロキノン診療申込から薬剤の受け取りまでの流れ

①美容クリニックの公式HPから予約をとる
②当日。問診票の記入と看護師とのカウンセリング
③診察室にて、医師とのカウンセリング
④ハイドロキノンを使っても良いかなどの確認検査(パッチテストなど)
⑤治療内容の確認&ハイドロキノンの使い方の指導
⑥ハイドロキノンの受け取り&会計
※医療機関専売コスメは、取り寄せることがあるため当日受け取りが出来ない時があります。
⑦後日、使い心地を伝えるための再受診⇒③に戻る

・病院処方のハイドロキノンをもらうまでのかかる費用相場(保険適用外)

かかる費用 費用相場
初診料 ¥2,000
カウンセリング料 ¥1,000(無料もあり)
治療&診察費 【ハイドロキノン】
¥2,500 (院内製剤)
¥2,000~20,000 (医療機関専売コスメ)
【トレチノイン】
¥3,000~¥10,000
【レーザー治療(1回)】
¥10,000~¥50,000
その他:通院にための交通費、再診料

■病院処方のハイドロキノンの治療期間

1~2カ月ほど使用して2週間~1カ月お休みするを1クールとして使っていきます。ほとんどの場合、1~2クールほどでシミの改善が見られます。

3.市販のハイドロキノンならクリームタイプでのケアがおすすめ

市販のハイドロキノンには、クリーム・石鹸・マスクと3つのタイプがありますが、シミの改善であれば肌への密着が良く濃度も1%以上ある「クリームタイプ」がおすすめです。

保湿力も高く毎日のスキンケアとして取り入れやすいため、シミ緩和や予防、美白の維持としても使用できます。

■クリームタイプは症状に合わせて専用のものを使う

クリームタイプのハイドロキノンには、顔全体用・ポイントケア用・目元用の3種類あり、シミの大きさや範囲、使用部位などで選ぶと効果的に美白のサポートをしてくれます。

・広範囲にあるシミや美白の維持なら顔全体用

ニキビ跡やそばかすなどの顔全体に広がるシミと美白の維持には「顔全体用」がオススメです。保湿成分が多く質感も柔らかいためデコルテや脇・手の甲を含めたボディ全体に使用できます。皮膚が薄い、目の周辺やデリケートゾーンへの使用は避けましょう。

 

・部分的に目立つシミならポイントケア用
肝斑や部分的に大小の目立つシミには「ポイントケア用」が役立ちます。肌に密着しやすいかためのクリームのため、手の甲や背中・脚などボディに点在するシミに使用できます。

 

・目の周辺の茶クマや色素沈着が気になるなら目元用
目の周辺は他の部分よりも肌が薄く敏感なので、保湿力が高く低刺激な「目元用」がオススメです。顔全体用やポイントケア用のように強力な美白力はないですが、肌トラブルが少なく目の周辺や上下まぶたの色素沈着の改善に使えます。
さらに詳しい情報は?ハイドロキノンで茶クマを集中ケア!明るい目元になるまでの全手順と注意点

石鹸タイプとマスクタイプは「美白の維持」と「角質の除去」に役立つ
石鹸タイプとマスクタイプは、ハイドロキノンの濃度が1%以下のため、美白よりも古い角質の除去や保湿に役立つアイテムです。美白を維持したり、肌のゴワゴワ感・くすみの解消に役立つため、週に1回のスペシャルケアとして使用がおすすめです。
参考ページ:ハイドロキノン石鹸の使い方・白肌を作るまでのコツと注意点

■濃度はシミの症状に合わせて選ぶと良い

クリームタイプのハイドロキノンは1%~10%まで濃度がありますが、濃度はシミの症状(色合い)に合わせて決めると良いです。

ハイドロキノンは低い濃度ほど低刺激で使いやすく、美白効果は弱まりますが2%程度でも日常ケアとの組み合わせで軽度のシミの緩和に役立ちます。濃度が高くなると目立つシミを改善できる効果がありますが4~5%以上は刺激が強く、白斑のリスクも高まるので初めての方の使用には向いていません。

半年ほど使用しても効果がない場合は医師に相談をしてください。

症状 ハイドロキノンの推奨濃度 概要
肌色~黄色

1%未満~2% 症状が軽めのため、低濃度でも十分な改善効果が期待できます。肌を整えて美白を維持する力があります。
薄茶色~薄赤色

2~4% メラニンを抑制するのが主な作用です。日常ケアとの併用でシミの緩和が期待でき、くすみや黒ずみの美白を維持します。
茶色~濃い茶色
あか褐色
4%~5% 美白効果と肌刺激のバランスがよく、病院のシミ治療で一般的に使われる濃度です。シミを薄くする・なくす効果があります。
5%以上

 

肌刺激が強いため、医師に相談をしてから使用を検討してください。

■ハイドロキノンの人気ランキング【市販・病院コスメ】

20代~50代の女性600名を対象にハイドロキノンに関するアンケートを行い、ハイドロキノンの使用割合や効果を実感度を数値化致しました。その中で、人気が高かった市販・病院処方の商品を口コミとともにランキング化しました。

ハイドロキノン人気ランキングをちょい見せ
☆病院処方のハイドロキノン人気ランキング
1位 ドクターオバジ
2位 院内製剤
3位 ロート製薬DRX

☆市販のハイドロキノンランキング
1位 ビーグレン
2位 ドクターセレスキン
3位 プラスキレイ

アンケート結果や詳しいランキング結果・口コミはこちらハイドロキノン人気ランキング【600名アンケート調査結果】からご覧ください。

4.市販のハイドロキノンの効果的な使い方と注意点

ハイドロキノンは、「化粧水⇒美容液⇒ハイドロキノン⇒日焼け止め(日中のみ)」の順番で使うと効果的にシミや肝斑を薄くすることが期待できます。

ハイドロキノンは徐々に効果を発揮する成分なので薄いシミ・黒ずみケアで2週間~1ヶ月、濃いシミで3ヶ月以上つかい続けることが大切です。ただし、肌の調子が悪いときは使用を一時控えて肌を休ませることを優先しましょう。

 

・「ビタミンC誘導体」や「セラミド」配合の化粧水・美容液との併用がおススメ
ハイドロキノンはメーカーがおススメする商品をライン使いするのがベストですが、単品購入をした場合、化粧水や美容液に「ビタミンC誘導体」や「セラミド」「プラセンタ」などが配合されているものを使うのがおすすめです。

これら成分には、「シミ・黒ずみを作らない」「水分を保持する」「肌を整える」の3つの作用があり、ハイドロキノンと一緒に使うことで美白の相乗効果が期待できます。また、副作用の予防にも役立ちます。

プラセンタやセラミドは保湿効果が高いため、乾燥肌や敏感肌の方に向いており、ビタミンC誘導体は皮脂を抑制するので脂性肌の方に向いています。

★ハイドロキノンを使用するうえで用意したほうがよいもの
・化粧水・美容液  ビタミンC誘導体・プラセンタ・セラミド配合
・保湿クリーム ハイドロキノン配合
・日焼け止め  SPF30以上

市販のハイドロキノンの効果的な塗り方

①刺激を与えないようにクレンジングと洗顔を行う


あまり擦らないようにメイク・洗顔を行い肌をキレイな状態にしましょう。

 

②化粧水を肌全体になじませる


手のひらに直径3cmほどのローションをのせ、手のひら全体に馴染ませ下あごから顔全体に化粧水をなじませてください。

 

③美容液をなじませる


両頬・鼻先・顎先・おでこの5点にのせ、そこから外側に向かって優しくなじませていきます。全体に馴染んだら、手で顔全体を包み込み優しくハンドプレスを行ってください。病院処方でトレチノインをもらった方は、ココのタイミングで塗り込みます。

 

④ハイドロキノンクリームをなじませる
【顔全体用】

ハイドロキノンクリームを顔全体に塗る女性のイラスト
余ったら首やデコルテ、手の甲まで広げて使っても大丈夫です。

 

【ポイントケア用】

ハイドロキノンクリームをシミ部分のみに使用する女性
ポイントケア用はその後、お手持ちの市販の保湿クリームや乳液を塗りましょう。

 

⑤日中は、日焼け止めクリームを塗ることを忘れずに


日焼け止めクリームは、防御力の高いSPF30以上が好まれます。日焼け止めだけでなくサングラスや日傘なども一緒に使えるとなお良しです。

 

ボディに使用する時のハイドロキノンの塗り方
脇や足・背中などの色素沈着に使用する場合「ハイドロキノン⇒日焼け止めクリーム」の順番で使用します。乾燥を感じる場合は化粧水で肌を整えてから使ってください。日焼け止めクリームが、汗や手洗いなどで流れてしまったらそのつど塗りなおしましょう。

 

・ハイドロキノンはお休みをはさみながら使用する
ハイドロキノンは、2~3ヶ月に1回「2週間~1ヶ月の休止期間」をはさむことで肌負担が少なくなり白斑のリスクを避けながら、通年で使い続けることができます。休止期間中は、保湿力の高い乳液や保湿クリームを使って肌ケアを行ってください。

 

・ハイドロキノン使用上の注意事項
シミや肝斑・黒ずみの悪化や肌トラブルに繋がるため、以下のセルフケアは避けるようにしましょう。

☑目の周辺や唇など皮膚が薄いところへの使用(専用であればOK)
☑ピーリングやスクラブなどの角質ケア(休止期間ならOK)
☑ラップやシリコンマスクを使ったパック

 

■市販のハイドロキノン使用禁止部位と妊娠中の使用について

市販のハイドロキノンは、肌トラブルが出にくい安全性の高い処方をしていますが、デリケートゾーンや乳首などの使用は推奨されていません。

乳首やデリケートゾーンは皮膚が薄く刺激にも敏感なため、トラネキサム酸やセラミドなど肌に優しい美容成分を配合した専用のものでケアすることをオススメします。

さらに詳しい情報は?丸ごと教える!正しいデリケートゾーンの黒ずみケアの全手順
さらに詳しい情報は?乳首の黒ずみを最短で薄くする!レベル別ケア方法を全解説【保存版】

・妊娠中や授乳中のハイドロキノンの使用は担当医に相談を
妊娠や授乳中にハイドロキノンを使用したことで胎児に影響がでたという例は現在のところありませんが、担当医に相談をしてからの使用が望まれます。

妊娠や授乳中はホルモンバランスが不安定になりやすいためシミや肝斑が濃くなりやすい時期です。時間の経過とともに改善することも多いので、まずは日常ケアで対策するようにしましょう。

その他、以下に当てはまる方は副作用や症状の悪化に繋がる可能性があるため、医師に相談をしてからの使用が望まれます。

★医師に相談してから使用を検討してほしい方
・未成年の方
・アレルギー体質の方
・アトピーやニキビなど、肌に炎症が残っている方
・皮膚科から別途塗り薬を処方されている方(シミがある部分に限る)
・ガンや甲状腺疾患など重い持病を持っている方

5.ハイドロキノンは副作用で肌が荒れるけど効果がでてる良いサイン

ハイドロキノンは、痛みを伴わない「赤み」「シミ・シワの悪化」「乾燥感」などの一時的な副作用がありますが、それは好転反応という効果がでている良いサインです。

好転反応とは、ダメージを受けていた肌細胞を全て外に吐き出して、新しい肌細胞に総入れ替えを行っている状態のことで、大体使い始め2週間~1カ月ほどこの反応が続きます。特に敏感肌やニキビ肌の方は強く出る傾向にありますが、誰にでも出る反応のため過剰な心配はしなくても良いです。

★ハイドロキノンの副作用(好転反応)一覧
・乾燥 ・赤みがでる ・肌荒れ ・肌の過敏性 ・ヒリヒリ感(熱い・スースーする) ・古い角質やかさぶたが剥がれる ・かぶれる ・ニキビの悪化 ・シワが際立つ ・かゆみ ・湿疹

・副作用が辛かったらガマンせずに1~3日お休みする
副作用が辛いなと思ったら、ガマンせずに1~3日間ほどハイドロキノンをお休みして別のスキンケアをしてください。無理に使い続けると白斑やシミの悪化に繋がることがあります。

 

■白斑(一部分だけ白抜き)や痛みがでたらすぐに皮膚科へ

好転反応中でも「強い痛み」や一部だけ白抜きになる「白斑」の場合はアレルギーや副作用がでている可能性が高いので、使用中のコスメ一式を持参してスグに皮膚科へ受診してください。

白斑の場合、医師が症状にあわせたステロイド軟こうやビタミンD3軟こう、肌を黒く戻すための紫外線・レーザー治療法などが行われます。
参考文献:尋常性白斑診療ガイドライン 日本皮膚科学会ガイドライン

6.ハイドロキノン治療と一緒にすると良い美白ケア

美白になるには、食事や生活習慣、エステでの施術など様々な方面からケアを行うことが好まれます。今回は、美白に役立つ4つの美白ケアをご紹介しますので、ハイドロキノン治療と併せてぜひ取り入れて頂ければと思います。

①美白作用のある栄養素を食事に取り入れる
キレイな白い肌には「ビタミン類」や「アミノ酸」などをバランス良くとることが大切です。野菜が不足している方や小食の方は栄養が偏りやすく肌の調子を崩しやすいので、美白サプリで補うのも有効です。

②ストレッチや一駅分歩くなど小まめな運動習慣を身に着ける
少し汗ばむ程度の運動は肌の生まれ変わりを促進させ、キメの細かい肌を作ります。入浴後のストレッチや一駅分のウォーキングなど軽い運動の習慣をつけるようにしましょう。

③睡眠1時間前にゆっくりと入浴することで新陳代謝と良質な睡眠を確保
入浴には血流を促し新陳代謝を促す作用と、睡眠1時間前までに済ませることで熟睡を促し睡眠の質を上げる作用が期待できます。美白に有効とされる成分が含まれる入浴剤で美白効果を高めるのがオススメです

④高度な美白ケアを行うなら病院やエステに行くのも良い
より高い美白を目指す方は、病院やエステで行える本格的な美白ケアをすると良いでしょう。シミや黒ずみの改善に有効なプラセンタやトラネキサム酸を注射やイオン導入などの機器を使って身体中に浸透させることで、引き締まった白い肌へと導いてくれます。

7.よくあるハイドロキノンに関するQ&A

ハイドロキノンに関することで、皆さんからよく出る質問や疑問にお答えします。

Q1.ハイドロキノン使用中はフェイス脱毛などは行っても良いですか?

A.肌ダメージを受けやすいため脱毛1週間前後はハイドロキノンをお休みをすることをおススメします。
シミの悪化や脱毛効果が下がる可能性があるため、脱毛をする1週間前後はハイドロキノンをお休みした方が良いでしょう。ただし、医師や脱毛施術者の判断によっては脱毛後使用OKな時もあるため確認をしてみてください。

Q2.ドラッグストアで「ハイドロキノン誘導体配合!」と書かれた化粧品をみました。濃度などが書いてないのですが、使っても問題はありませんか?

A.ハイドロキノン誘導体はハイドロキノンとは別物のため、安心して使用できます。
ハイドロキノン誘導体は、ハイドロキノンと混合されますが「αーアルブチン」という別の美白成分です。ハイドロキノンのようにシミを消す力はありませんが、刺激も少ないためシミ予防や美白の維持としてお使いください。

Q3.ハイドロキノンは発がん性があると聞きました。本当に使っても大丈夫ですか?

A.ハイドロキノンの塗り込んだコトによる発がん性は今のところ確認されていません。
環境省が警告するヒドロキノン(ハイドロキノン)に対する発がん性の見解は、「高濃度のハイドロキノンを吸引・経口した場合は発がん性を認める」とあり、美白クリーム(経皮吸収)に関しては白斑への注意が必要としています。
参考文献:ヒドロキノン(ハイドロキノン) 環境省

ただし、高濃度なものを長期で使用したり肌に合ってないのに無理に使うと思わぬトラブルを引き起こすため、今回ご紹介したハイドロキノンの選び方や正しい使い方を守るようにしましょう。

まとめ:

今回は、シミを治し予防するハイドロキノンの種類や選び方、注意点をまとめさせていただきました。

ハイドロキノンは、病院処方と市販の2種類ありますが、シミの症状や安全性・効果の高さなどで使用するタイプを選ぶと良いです。どのタイプのハイドロキノンでも使い始め2週間~1ヶ月は好転反応という「肌が不調になる期間」が続きます。効果がでてる良いサインですが、辛い場合は我慢せずに使用をお休みしてください。

色素沈着は日々受ける肌ダメージでおこるため、普段から運動や食事に気を付けるコトも大切です。今回の内容が透明感のある白い肌になれるようお力添えが出来ればと思います。

ABOUT ME
ゼロズミ 運営委員会
世の女性の黒ずみに対する悩みを解決すべく、日々、情報収集に勤しむゼロズミ運営委員会。 世の中の女性のキレイを応援します!