監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

脇汗で悩まない!黄ばみが驚くほどキレイになる落とし方と予防法

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キレイに洗濯できて喜んでいる女性

「毎日洗濯しているのに黄ばみができてしまう」、「黄ばみが落ちなくて泣く泣く洋服を手放した」という経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか。

夏になると、どうしてもできてしまう「脇汗による黄ばみ」。特に脇の黄ばみは頑固で、どれだけつけ置き洗いをして揉み洗いをして、きれいに落ちたと思っても、服が乾いたら、うっすらと黄ばみができるなんて珍しくありません。

落ちない黄ばみを放置していると、どんどん濃くなり落ちにくくなる為、日々の予防と対策をすることが大切です。

また、服に付着した黄ばみには雑菌が多く、皮膚に付着した場合、毛穴につまって炎症が起こり、脇の黒ずみの原因になる可能性もでてきます。

今回は正しい黄ばみの落とし方から予防法、洗濯洗剤の見直し方から洋服の保管方法までご紹介いたします。

1. 脇に付着した服の黄ばみは「皮脂」や「洗い残し」が酸化したことが原因

洋服の脇部分に黄ばみができるのは、「身体から出る油(皮脂)」と「洗剤や制汗剤の洗い残し」の2つが主な原因です。

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皮脂には肌の乾燥を防ぎしっとりとさせる働きがありますが、汗で流された皮脂が空気中の酸素や日光に触れると、化学反応を起こし酸化します。

皮脂が酸化したものは雑菌のエサとなり菌が繁殖しやすくなり、嫌な臭いが発生し、洋服には『黄ばみ』や『黒ずみ』が出来やすくなります。

特に、肌との接点が多い脇や襟もとは、汗をかきやすい場所でもあるため、他の部分に比べ黄ばみが出来やすいです。

また、皮脂汚れは「油」であり、普段の洗濯では完璧に洗い流すことが難しく、少しずつ洋服に蓄積します。それに加え、洗剤や制汗剤の洗い残しがある場合、化学反応を繰り返し起こし、その結果、頑固な黄ばみとして洋服に残りなかなか落ちません。

黄ばみが出来やすい習慣一覧

習慣 汚れの種類 起こること 対処方法
・汗をかいた服を、そのまま乾かす
・汗だけを拭く
・運動着を、汗がついたまま鞄に入れる
・汗をかいたまま、長時間過ごす
・入浴後、保水保湿をしない
・脇、首裏をきちんと乾かさない
汗による皮脂汚れ ・黄ばみ
・黒ずみ
・最悪の場合「カビ」が生える
・毛穴に汚れが溜まり、黒ずみになる
・必要に応じて着替えを用意
・着替えた服は、通気性の良いバックにしまう
・帰宅後はすぐに洗濯
・シャワー後には、保湿ケアを行う
・洗剤の使い過ぎ
・生乾きのまま着用する
洗剤の洗い残し
殺菌不足
・きちんと乾燥させる
・洗剤の用量用法を守る
・制汗剤を何度も使う
・制汗剤を乾かさずに、洋服を着る
制汗剤の洗い残し ・洋服の黄ばみ
・毛穴に汚れがたまり、黒ずみになる
・制汗剤の多用を止める
・制汗剤をきちんと乾かす
・使った後は、きっちりと洗い流す

このほか、靴の中、ズボンやシャツの袖口、スカートやズボンのベルト部分、靴下、デリケートゾーンなども、雑菌のエサが出来やすく、黄ばみや黒ずみが出来やすいです。

■脇にできる黄ばみ=ワキガじゃない!

洋服の脇部分に黄ばみができたからといって、ワキガということにはなりません。
ワキガに関係なく、汗をかき長時間放置した場合、誰にでもできるものなのです。

ワキガによる黄ばみは、緊張したり不安に思った時に出る『アポクリン腺』の働きが盛んなことが原因です。アポクリン腺から出る汗は、乳白色または黄色みがかった色をしており、洋服に付着すると頑固な『黄ばみ』として現れます。

また、汗が肌表面の「常在菌」と分解されることで、強い臭いを引き起こし、この臭いが強い場合に「ワキガ」とされています。

このアポクリン腺は、「脇の下」「乳輪」「へそ回り」「デリケートゾーン」「耳の中」のみに存在し、活発に働いている人と機能が衰えている人で分かれます。
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ワキガは、アポクリン腺の除去手術で治すことが可能ですので、不安に思う方はお近くの皮膚科や美容クリニックで診察されることをお勧めします。

 

2. 脇の黄ばみの落とし方と予防法

服の脇部分の黄ばみを落とすには、重曹を上手く活用し、その後ベビーパウダーか防水スプレーで予防することで、驚くほど黄ばみができにくくなります。これらは100円均一のショップで揃えることができるのでコスト面でもおすすめです。

「重曹」「ベビーパウダー」「防水スプレー」の作用と使用可能な衣服

商品 作用 使用OK 使用不可✖
重曹 皮脂汚れを乳化させ浮き上がらせる働き。
お酢と一緒だと、なお効果的。
・ナイロン
・麻
・綿
・ポリエステル
・ウール
・レーヨン
(30%未満)
・シルク
・レーヨン
(30%以上)
・アセテート
(アセチルロース)
・皮
ベビーパウダー 油や水分を吸い取り、汚れをつきにくくする。
普段の洗濯洗剤で落とすことが可能。
防水スプレー

(撥水スプレー)

油や水をはじき、汚れをつきにくくする。
通気性が良い。
普段の洗濯洗剤で落とすことが可能。

商品によっては「洋服を傷めたり」「色落ち」の原因となってしまうので、まずは正しい商品の選び方をご紹介いたします。

①重曹
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ホームセンターや100円ショップで、100g30円程度で購入できる「工業用」の重曹で構いません。

食用や医療用でも構いませんが、値段が少し高いうえに、工業用と効果は全く同じのため、お財布に優しい方を使った方が良いでしょう。

工業用の重曹を、口に含んではいけません。食用や医療用と違い、吸収されず胃腸に残り「腹痛」を起こす可能性があります。

重曹が手に入らない場合は、「酸素系」または「酵素系」の漂白剤をお勧めします。
酸素系や酵素系の漂白剤は、重曹と同じく、「過炭酸ナトリウム」という成分で作られており、洋服を傷めず、汚れだけを落とす作用があります。

しかし、成分表示のところに「蛍光漂白剤」が入っている場合、色物や柄物は「色落ち」する可能性がありますので、きちんと成分表示を確認してから購入しましょう。

②ベビーパウダー
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ベビーパウダーは原材料が「コンスターチ」のものが良いです。
コンスターチは、トウモロコシのでんぷんを粉末状したもので、「油や水分を吸収する」働きがあり、防汚作用と殺菌作用が高いのが特徴です。

コンスターチの他に、タルク(滑石)で作られたベビーパウダーもありますが、こちらは、油や水分を吸収する力がなく、汚れ予防には不向きです。

また、肌に直接つけるわけではありませんので、100均で売っているようなもので構いません。

③防水スプレー(撥水スプレー)

防水スプレーは、「フッ素系」のものを選びましょう。フッ素系防水スプレーのことを『撥水(はっすい)スプレー』と呼びます。

フッ素系の他に、「シリコン系」がありますが、空気さえも通さないほど強力なもので、蒸れて肌荒れを引き起こす可能性があるため、お勧めできません。

フッ素系防水スプレーを選ぶ時は、「衣類用」「布製用」「繊維用」と表記されているものにしましょう。
革製用やゴム製用の場合、水や油を強くはじくために「オイル」が使用されており、「油染み」を引き起こすため、洋服への使用は厳禁です。

■重曹を使って黄ばみを落とす5ステップと注意事項

自作で作る重曹洗剤では、殺菌作用もあるお酢も使うことで、脇の黄ばみだけでなくニオイも抑えます。

ほか重曹の研磨力で靴や帽子、下着、ズボンやスカートのベルト部分、鞄の持ち手部分、袖口、肌着などの黄ばみも落とすことが可能です。

また重曹は角質を優しく削る作用もあるため、カラダの黒ずみケアにも使用できます。洋服の黄ばみだけでなく脇の黒ずみも気になる方は以下を参考ください。

参考ページ:一度使ったらやめられない!魔法の粉「重曹」を使った脇の黒ずみ対策まとめ

【用意するもの】
・重曹(または漂白剤)
・お酢(クエン酸・レモン汁でも可)
・40℃~55℃のお湯
・歯ブラシ
・黄ばみがついた洋服

ステップ1黄ばみがついた部分を、お湯で軽く濡らす。
お湯をかけることで、固く落ちにくい皮脂を柔らかくすることができます。
ただし、沸騰したお湯は温度が95~100°で洋服を傷める原因となるため、そのままかけるのは避けて下さい。沸騰したお湯に同量の真水を加えると、50℃ほどまで水温が下がりほどよい温度になります。

ステップ2重曹とお酢を3:2の割合でペースト状の溶液を作ります。

ステップ3溶液を黄ばみ部分に塗り込みながら軽くこすり、10分ほど置く。
重曹とお酢を混ぜると炭酸ガスが発生し、汚れを浮きあがらせることができます。
また、歯ブラシで擦り付けることで、繊維の奥まで溶液を入りこませることができますので、しっかりと汚れを絡めとってくれます。 

注意!ウールなどのデリケートな衣類は「水と溶液を1:1」の割合で溶かしてから15~20分ほど置くとよいです。原液のまま使用すると、洗浄力が強くて素材が傷む原因となります。また、直接手で触れると肌荒れを起こす可能性もあるので、念のためゴム手袋などをつけるようにして下さい。

ステップ410分ほど塗り込んだら、そのまま洗濯機で通常洗いをする。

ステップ5洗濯が完了したら日光で自然乾燥させる。

日光(紫外線)にはあらゆる色素を破壊する働きがあるため、服の汚れを分解したり殺菌することに役立ちます。

天候がよくない日や夜間などで日光が利用できないときは「扇風機」や「エアコン」の風を利用して自然乾燥させるとよいです。

洗濯乾燥機の使用では、洗い流せなかった皮脂がある場合、より定着してしまいガンコな黄ばみとして残る可能性があります。

乾燥機を使うにしても、なるべく「低温機能」を使い、軽めに乾燥させてから自然乾燥させるのがおすすめです。ほか、洗濯機の『風乾燥』といった機能を使うのもよいです。

■ひと手間加えるだけで黄ばみがつきにくい洋服になる

洗濯が終わったあと、黄ばみやすい部分に「撥水スプレー」か「ベビーパウダー」を軽くつけると、黄ばみを予防することができます。また、汚れがついたとしても、洗濯機でそのまま簡単に洗い流すことができます。

新しく買った洋服に、このひと手間を加えるだけで、黄ばみ以外の汚れも付きにくくすることができますので、ぜひ試してみてください。

しかし、撥水スプレーとベビーパウダーの同時使用は、効果を打ち消し合って、逆に汚れの原因となるので避けましょう。

①ベビーパウダーの正しい使い方

黄ばみが出来やすい部分に、スポンジで軽く叩きながら、ベビーパウダーをなじませます。つけすぎは禁物ですので、薄くつけるようにしましょう。

 

②撥水スプレーの正しい使い方

撥水スプレーは黄ばみができやすい部分に軽く吹きかけます。汗じみの抑制効果もありますが、使いすぎると汗の蒸発まで妨げる可能性もあるため、軽く吹きかける程度で済ませて下さい。

ただし、一定以上の汗は通しますので、汗を多くかく方には効果が薄い場合もあります。

 

3. 服の脇部分のニオイは洗濯洗剤の見直しがおすすめ

洗濯洗剤は、研磨力が高く洗浄力に優れている『粉末タイプ』と、成分の浸透力が高く消臭・除菌・抗菌に優れている『液体タイプ』がありますが、特に重要なのは脇のニオイを効果的に除去したり予防するための消臭成分や除菌・抗菌成分が含まれているかという点です。

服の脇部分にツンとするようなニオイが付着する原因は、脇汗をかくことが多いか、年齢の積み重ねによる加齢臭かのどちらかになります。

脇部分には汗の通り道となる汗腺があり、その中にあるアポクリン腺から出る汗は約70%が水分で、残りはアンモニアや鉄分、脂肪酸などの臭いの原因となる物質が含まれます。アポクリン腺から出る脇汗が雑菌と交じることで鼻をつくような臭いが出るようになっており、時間が経つほど酸化して臭いがこびりつくようになっています。

加齢臭は主にアブラが酸化したような酸っぱいニオイが多く、皮脂や肌の雑菌の酸化により「ノネナール」という物質が出ることで発生します。

そのため、脇汗や加齢臭のニオイの除去と予防をするなら、無臭化の作用がある『消臭成分』や、雑菌を繁殖させない『除菌・抗菌』の成分を含む洗濯洗剤の使用がオススメです。これらの成分が配合されていることで、頑固なニオイでも何度か洗濯を行うなかで徐々に消臭でき、ニオイを予防することも期待できます。

ほか、洗濯洗剤には香りを強調するものもありますが、ニオイの根本的な解決にはならず、服を着たときに良い香りと定着したニオイが入り混じり、複雑なニオイとなる可能性もあるため、香りだけで選ぶのは避けたほうがよいです。

■脇部分のニオイの除去と予防に役立つ洗濯洗剤

服の脇部分のニオイの消臭と予防に役立つ洗濯洗剤を以下の2つに絞りましたので、製品選びの際に参考頂ければと思います。

魔女っ粉

魔女っ粉・洗濯用洗剤

¥1,780円(150g)

加齢臭やガンコな臭いを根本からケアしたい方に向いている洗濯洗剤です。消臭効果の高い渋柿タンニンや、ほか消臭に優れている天然植物酵素を豊富に含んでいます。蛍光剤や漂白剤を含まないためどんな服にも使用できるのも大きな特徴です。普段使いの洗濯洗剤の補助として、またはメインの洗濯洗剤として利用できます。

 

ミューラグジャス ホームクリーニングR

ミューラグジャスホームクリーニングR・柔軟剤入り洗濯洗剤

¥1,814(500ml)

効果的に消臭しながら良い香りも楽しみたい方におすすめの柔軟剤入り洗剤です。弱酸性の処方で蛍光剤や漂白剤は含まれず、100%植物由来の洗浄成分を使用しているため、肌に優しく敏感肌の方でも使用が可能です。高い消臭効果と抗菌作用もある柿タンニン、銀、チャ乾留液の配合と、抗菌性の高いクエン酸、ソープナッツ、ティーツリー葉油も含まれているためニオイ予防にも効果的です。ほか、残り香がフローラルからムスク、バニラに変化する深みのある香りが楽しめます。

 

 

4. 洋服の正しい保管方法

洋服の保管方法を間違えると、せっかくキレイに洗濯した洋服でも、黄ばみが浮き上がってきます。

これは、「多湿な場所」または「保管する棚や収納ボックスの汚れ」などの保管環境が原因です。

湿気が多く汚れが溜まった場所は、雑菌の大好物です。そのため、菌が服に付着し空気に触れると酸化してしまい、時間が経つと黄ばみが浮き出てくるようになります。

保管する時はまず収納場所の掃除を行い、殺菌スプレーを吹きかけ、タオルで乾拭きをすることで虫やカビなどの発生をある程度防げます。

押し入れやクローゼットなどは、湿気もホコリも溜まりやすい場所ですので、「乾燥剤」や「除湿剤」を多めに置き、定期的に換気を行いましょう。

まとめ

脇汗による服の黄ばみは、皮脂汚れやほか多くの原因で蓄積されますが、重曹とお酢を使って効果的に落とし、撥水スプレーやベビーパウダーで予防することが可能です。

ニオイもしっかり取り除きたい場合は、洗濯洗剤に『消臭成分』や『除菌・抗菌成分』が含まれているものがおすすめです。

服の保管では黄ばみが浮き上がらないよう、湿気が少ない場所か乾燥剤や除湿剤で調整するようにし、保管する場所を綺麗にしておくようにしましょう。

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