監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

え、これ大丈夫?突然できる乳首の黒い点の正体と対処法まとめ

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乳首の黒い点の正体と対処法について説明する医師

妊娠中や授乳中、生理前などで、突然「乳首に黒い点ができたことがある」という方はいらっしゃるでしょうか。

乳首のようにデリケートな部分に少しでも異常が起こると、「乳がんなんじゃ…」「もしかして皮膚ガン!?」「赤ちゃんに影響はない?」と不安に思うかと思います。

しかし、ほとんどの場合は、「ホルモンバランスの乱れによるもの」で、放置してても自然と治るもので、人体に影響はありません。

今回は、乳首の黒い点の正体から、対処法、危険な黒い点の症状まで、ご紹介いたします。

1. 基本的に乳首に黒い点ができても問題はない

乳首や乳輪に突然「黒い点」のようなものが表れることがあると思いますが、「ホルモンバランスの乱れによる色素沈着(シミやほくろ)」である可能性が考えられます。

乳首はデリケートな部分ですので、突然できると不安になるかと思いますが、過剰に心配をする必要はないでしょう。

乳首に突然できる黒い点の正体として考えられるのは以下の3つになります。

①ホルモンバランスの乱れによるシミやほくろ

①ホルモンバランスの乱れによるシミやほくろ妊娠中や授乳中、生理前は大きくホルモンバランスが変動し、女性ホルモンの一つである「プロゲステロン」の分泌量が増える傾向にあります。

プロゲステロンには、黒い色素である「メラニン色素」の生成を促す「メラノサイト」という細胞の指令力を強める働きがあります。

メラニン色素は、「シミ」や「ソバカス」「色素沈着」「ほくろ」の形成に関わる色素です。

そのため、妊娠中や授乳中、生理前は、乳首や乳輪を含む全身にシミやそばかす、色素沈着、ほくろが現れやすくなります。

②黒ニキビ

②黒ニキビプロゲステロンには、皮脂の分泌を促進させる働きもありますので、乳首を含む全身にニキビが出来やすい傾向にあります。

妊娠、授乳中、生理前は、皮脂が活発に分泌され、乳首にもニキビができてしまうことがあります。

特に乳首の周辺にあるモントゴメリー線は皮脂を分泌する役割を持っています。

ニキビも放っておくと炎症が進んでいって化膿してしまう場合があり、そうなると黒く見えてしまうこともあるでしょう。

黒ニキビの場合は、顔にできた時と同じように対処すると良いでしょう。
黒い角栓の除去法はこちら『イチゴ鼻サヨナラ!鼻の角栓を除去する為のセルフケア完全ガイド』をご覧ください。

③授乳による刺激

③授乳による刺激これは、授乳中の方に考えられることですが、赤ちゃんに授乳する際の刺激により、乳首の毛穴部分が広がり黒いポツポツのようになってしまうことがあります。

2. 乳首の黒い点ができた時の対策法

黒い点は、時間とともに解消することがほとんどですが、なかなか治らないと思う方や早く治したい方は、「保湿クリーム」「紫外線対策」の2つの対処法が望ましいでしょう。また、これらは予防にもなります。

かゆみが伴う場合は、早めに病院に受診したほうが良いですが、なるべく「掻かない」ようにしましょう。

①乳首に美白成分を含む保湿クリームを塗る

黒い点の大きな原因は、「メラニン色素」が一点に集中したことがあげられます。
そのため、乳首全体の色を薄くする目的としても、「美白クリーム」の使用が望ましいでしょう。

美白成分には、メラニン色素の生成を抑制する働きがあるため、乳首全体の色が徐々に薄くなっていきます。

また、保湿をすることで、「肌の生まれ変わり(ターンオーバー)」も促進されるため、黒い点が徐々に浮き上がって解消することがあります。

美白成分が含む保湿クリームに関しては『乳首の黒ずみを最短で薄くする!レベル別ケア方法を全解説【保存版】をご覧ください。

妊娠中の方や授乳中で、赤ちゃんの影響を考え、クリームを使うのに抵抗がある方は、「ハチミツ」や「ヨーグルト」といった食品で保湿をすることも可能です。
※1歳未満の乳幼児がいる方は、はちみつの使用は控え下さい。

こちらの記事『こっそりできる乳首の黒ずみケア・ハチミツで肌に優しく桜色に♪』で詳しくご紹介していますので、ご参考ください。

②紫外線対策をする

あまりピンと来ないと思いますが、紫外線は洋服やブラを通り抜けに乳首に当たっています。

生理前や妊娠中、授乳中というのは、ホルモンバランスの関係で、紫外線の影響を受けやすく、ほくろのような黒い点が発生することがあります。

そのため、なるべく「露出度の高い服装」や「紫外線を通しやすい白い服」は避けるようにして、胸部への紫外線ダメージを減らすよう「日焼け止め」を塗るようにしましょう。

しかし、日焼け止めで肌荒れを起こす可能性もあるので、「紫外線が強くなる夏場のみ」だけ塗るようにしましょう。

3. 妊娠中や授乳中にできても赤ちゃんに影響は少ない

乳首の黒い点が妊娠中や授乳中にできた場合でも、赤ちゃんに影響はないと言われています。(乳がんやメラノーマを除く)。

ホルモンバランスの変化や乳首への刺激が原因で黒い点が発生していると考えられるため、赤ちゃんへの健康被害は少ないと考えられます。

もし気になるのであれば、一度産婦人科の先生に相談することをおススメします。

4. 痛み・分泌物・大きくなる場合はすぐ病院へ

痛み・分泌物・大きくなる場合はすぐ病院へ基本的に乳首の黒い点には危険性はありませんが、分泌物があったり徐々に大きくなっている場合は、「メラノーマ(悪性黒色腫)」や「乳がん」の可能性があります。

メラノーマとは、メラノサイトががん化した悪性腫瘍のことを指し、「直径が5mm以上」のものが多く、「黒い色がまだら」という特徴があります。

乳首の黒い点は、ホルモンバランスの変化や授乳により現れているため、ほとんどの場合、妊娠や授乳が終わったり、生理が始まれば元通りになっていきます。なかなか治らないのであれば、本格的にほくろになっていることが主です。

しかし、黒い点が消えず、以下のような症状がある方は、一度病院へ行くことをお勧めします。

①痛みやかゆみを伴う場合

痛みやかゆみを伴う場合は、なんらかの炎症が起きている可能性があります。

そのまま放置しても治る可能性はありますが、痛みやかゆみが1か月以上続いているのであれば、皮膚科を受診するようにしましょう。

応急処置としては、「ワセリン」や「かゆみ止め」を塗ると良いです。

②分泌物がある場合

「血が混じったような色の分泌物」が出た場合、「乳がん」の可能性が疑われますので、婦人科または乳腺科への受診をお勧めします。

「乳白色」や「黄色がかった白の分泌物」が、乳頭から分泌されることは健康な人にも見られる症状ですので心配はありません。

③徐々に大きくなっていく場合

黒い点が徐々に大きくなっていく場合は、メラノーマの可能性が疑われます。

メラノーマは悪性度の高い腫瘍ですが、稀なものであるため過剰な心配は必要ありません。ただし以下のようなほくろやシミのようなものが見られたら皮膚科で診察を受けるようにしましょう。

・黒い点が左右対称でない
・黒い点のまわりがギザギザしている
・色が均一ではなく、濃淡が混じっている
・黒い点の直径が6mm以上ある

まとめ

突然乳首に黒い点ができると、「もしかして、乳がん?」「皮膚ガンだったりしないよね?」と不安になるかと思います。

しかし、そのほとんどは、「ホルモンバランスの乱れ」や「授乳による刺激」によって、メラニン色素が一点に集中してしまったことが考えられます。

特に心配はいりませんが、「血の混じった分泌物がある」「徐々に大きくなる」場合は、悪性腫瘍の可能性もありますので、一度病院に受診することをお勧めします。

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