監 修

上田 弥生院長

産婦人科専門医 美容皮膚科医
キュアクリニック恵比寿 院長 上田弥生

取扱注意!乳首の色を薄くするハイドロキノンの効果的な使い方と費用

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「ハイドロキノンで乳首の色を薄くできるって聞いたけど、どんな成分なの?」「ハイドロキノンって刺激が強いんだよね?肌荒れとかでないかな?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?

『肌の漂白剤』と称されるハイドロキノンですが、実は、ハイドロキノンだけでは乳首の色を薄くすることはできません。必ずトレチノインという「肌の生まれ変わりを早める」成分と同時使用をしなくてはいけません。

また、ハイドロキノンやトレチノインの効果はとても高いですが、刺激が強いため使用中は「肌荒れ」が起こります。しかし、実はこれは効果が表れている良いサインでもあります。

今回は、ハイドロキノンの効果や費用相場、使用方法、注意点、ハイドロキノン・トレチノイン以外で乳首を薄くする方法までご紹介いたします。

ハイドロキノンと乳首への黒ずみへの効果

ハイドロキノンとは、メラニン色素を作り出す「メラノサイト」の活動を抑制する働きが強く、その力はレーザーで黒ずみを落とす治療に匹敵するほどと言われる美白成分です。

乳首は、もともと「生理的色素沈着部位」と呼ばれ、少しの刺激(ブラの擦れなど)でメラニン色素の生成が活発に行われ、肌の奥にある「基底細胞」にメラニン色素を溜めこみやすい傾向にあります。

基底細胞はメラニン色素を溜めこみすぎると、「黒化基底細胞」に変化し、刺激や摩擦がなくともメラニン色素を生成し続けます。

この時、生成を促しているのは「メラノサイト」というメラニン色素を作ってくださいと指令を送っている細胞です。

ハイドロキノンは、このメラノサイトの指令力を弱くし、メラニン色素が作られないようにすることで、黒化基底細胞になってしまった基底細胞を、もとの細胞に徐々に戻す働きがあります。

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メラニン色素の抑制効果としては、他の成分(ビタミンCやトラネキサム酸など)の60倍~100倍あると言われ、その働きの強さから「肌の漂白剤」と称されています。

メラニン色素自体を取り除く効果はありませんが、メラニンが作られるのを阻止しますので、乳首の黒ずみ解消に繋がります。

乳首のハイドロキノン治療は必ずトレチノインと併用して行う

乳首の色を薄くする成分として最も効果の高いと言われる「ハイドロキノン」ですが、実はこれだけを塗り続けても乳首の色を薄くするまでは難しいです。

ハイドロキノンで治療を行う際は、必ず肌の生まれ変わりを促進させ、メラニンの排出を促す「トレチノイン」という成分を同時に使用します。

トレチノインとは、表皮の角化細胞を増殖させ、肌のターンオーバーを絶え間なく行うことで、メラニン色素を排出する働きが強い成分です。

乳首の肌内部にある「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」の増殖を促し、定着させることで、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を早めることでき、肌の奥に定着してしまったメラニン色素を浮き上がらせる働きがあります。

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肌のターンオーバーを促進させ、古い角質を除去するケミカルピーリングに使われる「乳酸」や「グリコール酸」よりも、肌のターンオーバーを促進させる力が強く、塗り込んで2~3日経つと、乳首の皮膚が皮剥けのようにポロポロと剥がれるのが特徴です。

メラニン色素を抑制する効果はありませんが、絶え間なく乳首の細胞を活発化させ、メラニン色素を排出するため、現在ある黒ずみを徐々に薄くしていきます。

ハイドロキノンとトレチノインは、「メラニンを抑制する効果」と「メラニンを排出する効果」の2つを高めながら、メラニン色素の少ない乳首(ピンク色の乳首)に徐々に置き換えることができるため、必ず同時に使用をしなくていけません。

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もともと、乳首の黒ずみが薄く、肌のターンオーバーが頻繁に行われている方であれば、ハイドロキノンだけでも十分に効果を得られますが、早期に乳首の黒ずみを解消したい方は、必ず2つ同時使用が好ましいです。

ハイドロキノン・トレチノイン治療の費用相場

乳首のハイドロキノン・トレチノイン治療は、美容目的になるため、保険適用外になります。

この治療は、シミや肝斑のように肌に異常が起きている場合にのみ保険が適用されるものですので、乳首のように「生理現象」による黒ずみを治療する場合は保険が適用されません。

病院や成分の濃度などで費用は変化しますが、以下の表が相場となっています。

成分 価格(1か月分)
ハイドロキノン ¥2,000~¥8,000(5g:濃度2%以下)
トレチノイン ¥6,000~¥10,000(5g:濃度0.1%以下)
診察料 初診:2,500前後 再診:1,000前後

※病院によってはカウンセリング料が別途かかる場合もあります

 

ハイドロキノンとトレチノインの適切な使い方

美容皮膚科や美容クリニックの医師から指導はあると思いますが、ハイドロキノンとトレチノインの効果をきちんと出すには、3つのコツがあります。

まず、塗り込む時は、必ず乳首を清潔にしましょう。その後は、「ビタミンCローション」などの肌の浸透力を高める成分をバスト全体に塗り込んで置くと、より効果を実感しやすくなります。

【用意するもの】
・トレチノインクリーム
・ハイドロキノンクリーム
・ワセリン
・綿棒 2本

①他の部分にクリームがつかないように乳輪の外側にワセリンを塗り込む

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そのため、乳輪の外側に、クリームの浸透を阻止する「ワセリン」を先に塗り込み、乳首以外につかないように保護します。

 

②トレチノインを乳輪よりも一回り小さめに綿棒で控えめに塗り込む

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乳輪よりも1回り小さくはみ出ないように、綿棒で薄い膜を張るように少量だけ塗り込むようにしましょう。

 

③ハイドロキノンを乳首全体に塗り込む

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薄い膜を張るように優しく塗り込み、べたべたしなくなれば塗り込み完了です。

【塗るタイミングと期間】

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乳首は、顔や腕や足などに比べ、肌のターンオーバーが遅く、薬品で塗り込んだときの反応も鈍いという特徴があります。

そのため、最低でも2~3か月は継続して治療を行い、その後十分な改善が見られたら治療は終了、改善が不十分であれば、2週間の休息期間を経て、再び2~3か月治療が開始されます。

ハイドロキノン・トレチノイン治療の注意点

ハイドロキノンとトレチノインは、「刺激が強く」、かつ、「熱や光に弱く、当たると成分が分解され品質が落ちる」という特徴があり、医師が慎重に扱わなければいけない薬品です。

また、使用中の乳首はいつも以上に刺激に弱くなり、紫外線の吸収率が上がったり、少しの刺激(ブラなどの擦れ)で強い「痛み」を伴う場合があります。

治療中、治療後は以下のことに気を付けましょう。

①効果は高いが肌刺激が非常に強い成分

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美容クリニックや美容皮膚科では、刺激を避けるために低濃度(トレチノイン:0.1%・ハイドロキノン:1%以下)で治療を開始しますが、この二つは少量・低濃度であっても多少の刺激が伴います。

特にトレチノインは、強制的に肌のターンオーバーを促進させるため、皮膚の皮剥けによる「かゆみ」や「赤み」「かぶれ」が出やすい傾向にあります。

実はこれは、効果が出ている良いサインではあるのですが、寝ることができないほど「強いかゆみと痛み」が出た場合は、一時的であればトレチノインだけ使用を中止しても良いと言われています。

ハイドロキノンには、メラニンの抑制の他に炎症を抑える働きもあるため、継続して使用する必要があります。

しかし、2週間継続して使って強い痛みが続くようであれば、すぐに担当医師に相談をしましょう。

②必ず少量で使用する

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乳首以外にクリームがついたり、刺激が強くできる可能性があるため、必ず『乳首表面に薄い膜を張るぐらいの少量』で使用してください。

また、一度に大量に塗り込むと、作用が強く出て「一部分だけ白抜き」になったり、「細胞が活性化し過ぎて癌化する可能性」があります。

そのため、ハイドロキノン・トレチノインは必ず少量で使用してください。

③使用中の刺激は厳禁

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紫外線に当たったりブラなどの摩擦で、乳首が炎症を起こす可能性があるため、なるべく治療中は乳首に刺激を与えないように、「日焼け止め」や「ワセリン」で保護しましょう。

また、より効果を高める為に「パック」をしたり「コットン」や「ラップ」で乳首を保護するのは絶対にやめて下さい。

コットンやラップを使用してしまうと、ハイドロキノンとトレチノインの浸透力が高まる一方、「より強い肌荒れ」を起こしたり、乳首以外にクリームがつく可能性があり、黒ずみが悪化する場合があります。

④必ず冷蔵庫で保管し使用期限は1か月

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また、ハイドロキノンとトレチノインは、開封後、すぐ酸化が始まりますので「使用期限は約1か月」です。

それ以降は、「品質が悪く」なったり「変色」を起こす可能性が高くなるため、クリームが残っていても使用するのは避けましょう。もし、余ってしまったら医師に相談し、指示を仰いでください。

ハイドロキノン・トレチノインは医師から処方してもらった方が安全

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個人輸入で医者が処方するものと同じものを、安価で購入することもできますが、ハイドロキノンとトレチノインは『医師が慎重に取り扱わなければいけない薬品』と厚生労働省が定めています。

ベテラン医師であっても、ハイドロキノンやトレチノインの取り扱いには十分な注意が必要ですので、安易に個人で購入し使用するのは止めましょう。

しかし、ハイドロキノンやトレチノインは、美容クリニックや美容皮膚科で処方されるものは、保険適用外のため1か月分(5g)で¥8,000~¥16,000を超えます。

最低でも2~3か月継続が必要のため、診察料やカウンセリング料などを含めると、ピンク色の乳首になるまでは最低でも5万円を超える治療費となります。

そのため、手が出しずらいと感じる方や肌が弱く刺激を避けたい方は、次で紹介する方法をご参考ください。

肌が弱い方やハイドロキノン治療に不安がある場合の解消法

ハイドロキノンとトレチノインは、乳首の色を薄く治療としてはとても効果が高いですが、「赤み」や「かゆみ」などが伴うほど肌刺激が強く、かつ、「治療費が高額である」ため、手を出しずらいと思う方は多いと思います。

そのため、できるだけ安価で、肌刺激もなく乳首の黒ずみを解消したいのであれば、厚生労働省が認めた「トラネキサム酸」や「アルブチン」「ビタミンC誘導体」といった美白成分を含むクリームでのケアが良いでしょう。

これらの成分は、ハイドロキノンと同じくメラニン色素を抑制する働きがあり、乳首に黒ずみができるのを予防してくれます。

また、肌刺激がとても弱いため、使用中「赤み」や「かゆみ」がほぼありません。また、一般化粧品として配合しても大丈夫と厚生労働省が認めていますので、1か月分(50~80g)で¥3000~5000ほどで購入することができます。

しかし、ハイドロキノンやトレチノインと比べると、効果は「60~100分の1」ほどですので、半年から1年以上で理想とする乳首の色に導きます。

その他、美白クリームを含む、乳首の黒ずみに効果を期待できる乳首ケアと治療法を以下にまとめましたので、ご参考ください。

乳首ケア 効能 効果 費用 保険
ピコレーザー レーザーでメラニン色素を破壊する治療 最短1か月 10万~12万 適用外
美白クリーム アルブチン、トラネキサム酸、プラセンタなどの厚生労働省が認めた「美白成分」を配合したクリームでメラニン色素を抑制する 約半年

1年以上
3千~5千
(50~80g)
適用
はちみつ 抗炎症作用・保湿効果が高く、肌のターンオーバーを促進する 1年以上 200円

500円
セルフケア
ヨーグルト ピーリング効果が期待でき、保湿効果・肌のターンオーバーを促進する

※上から効果が高い順になっています。

 

まとめ

乳首の色を薄くする治療として最も効果が高く、早期解消に導く「ハイドロキノン」ですが、実は、「トレチノイン」と一緒に使用したり、「使用上の注意点」や「気を付けること」など取り扱いがとても難しい治療です。

刺激がとても強く、乳首の「皮剥け」や「赤み」「かゆみ」が伴いますが、これは効果が出ている良いサインでもあります。

もし、我慢できないほどの「強いかゆみや痛み」が出ましたら、使用を中止し、医師とご相談ください。

また、ハイドロキノン・トレチノインは、ベテラン医師でも非常に扱いが難しい薬品のため、処方箋なしで個人で購入し使用するのは避けましょう。

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