監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

はじめてのプラセンタ注射・美白のためのメリット・デメリットを全解説

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美白になるためにプラセンタ注射を打つ女性

美白の新常識として注目を集めるプラセンタ注射。プラセンタの効果はなんとなく知ってるけど、注射で身体に入れて大丈夫なの?副作用はある?費用はどのくらい?どうやって注射するの?と疑問を抱いている方も多いと思います。

今回は、プラセンタ注射の美白・美肌効果から注射をする時の条件・手順をご紹介いたしますので、参考にしていただければと思います。

1.プラセンタ注射は全身のシミやくすみの美白に役立つ

プラセンタ注射の受けながら効果を説明する女性プラセンタ注射とは、ヒトの胎盤エキスを皮下や筋肉に注射する方法のことを指し、全身のシミやくすみの改善を手助けしてくれます。

プラセンタ注射には、肝機能を良くし新陳代謝を高める働きがあり、シミやくすみの原因となるメラニン色素を排出し、作られにくくすることで美白に導きます。

美白化粧品のように、顔だけの美白ではなく全身の肌改善に役立つのが特徴で、週1回ほどの頻度で3カ月ほど続けると徐々に効果を実感できるようになります。

プラセンタ注射は美白・美肌効果以外にも、冷え性や肩こり・生理時の不調・更年期などの改善に役立ち様々な病気の治療として使われています。

【プラセンタ注射の主な効果】

種類 プラセンタ注射の主な効果・効能
婦人系 更年期障害、PMS(生理痛や生理不順など)、乳汁分泌異常など
内科系 肝機能障害、血行不良で起こる症状全般(頭痛・腹痛・二日酔いなど)
皮膚系 アトピー、シミ、くすみ、ニキビ、日焼け、色素沈着など
その他 不眠、うつ、歯周病、冷え性、栄養不足、疲労感、視力低下、花粉症など

2.プラセンタ注射の種類「メルスモン」と「ラエンネック」の違い

プラセンタ注射「メルスモン」と「ラエンネック」の違いを説明する医師プラセンタ注射には「メルスモン」と「ラエンネック」の2種類がありますが、美白目的はどちらも有用であり効果に大きな違いはありません。どちらもヒト由来の胎盤を殺菌・消毒後にエキスにしたもので、厚生労働省から効果・安全性ともに認められています。

ただし、メルスモンは婦人系疾患(更年期など)に有効とされ、ラエンネックは肝機能障害に有効とされていますので、美白目的とは別に女性特有の病気が気になる方は「メルスモン」、お酒をよく飲み肝臓への負担を気にしている方は「ラエンネック」が良いとされています。

・プラセンタ注射のデメリットは献血ができなくなる

プラセンタ注射のデメリット献血不可を説明している医師と女性プラセンタ注射は、実際の人の胎盤を使用しているため感染症拡大の可能性を考え「人に血液を譲ること(献血)を禁止」しています。血液を貰うこと(輸血)は問題ありません。

感染症検査や加熱処理などで安全対策に講じていますが、未知のウイルスがある可能性も否定できないため、用心として献血を禁止にしているだけですので過剰な心配はいりません。

また、プラセンタ注射を打ったことで将来的な出産や妊娠への影響を及ぼす事例はなく、今後も考えにくいとされています。妊娠を計画予定で、どうしても心配な方は一度、医師にご相談のうえ施術を受けると良いでしょう。

補足:家族間の輸血は禁止のため献血禁止は大きな問題ではない
「家族がもし大きなケガ・病気をした時に、プラセンタ注射を打ってると血液をあげることがが出来なくなるからしない」という方もいらっしゃいますが、家族間の血液譲渡は拒否反応を起こす可能性が高いとされているため推奨されていません。そのため、過剰な心配はしなくても大丈夫です。
外部参考ページ:プラセンタ注射と親族間輸血(あおい歯科)

3.プラセンタ注射の施術先と準備するもの

プラセンタ注射を受ける時の適切な服装と持ち物プラセンタ注射は、皮膚科や精神科・婦人科など様々なところで受けることができますが、美白・美容目的であれば「美容クリニック」をおススメします。

美容クリニック以外では、病気の治療または疲労感の解消などの目的でプラセンタ注射を打つことが多く、美白目的の場合は施術ができない可能性もあります。

そのため、美白・美肌を目的としてプラセンタ注射を受けるならに美容クリニックを選ぶことで、施術拒否もされにくく若い世代(20代前半以下)でもプラセンタ注射を受けることができます。

◆プラセンタ注射を受ける時に必要なもの
・身分証明書(免許証・保険証など)
・印鑑(認印で良い)
・お薬手帳(任意)
※薬を常飲している方は持って行った方が良いです。

◆プラセンタ注射時の服装
当日はしっかりと肌や体調の状態を見せるためにも、スッピン(日焼け止めはOK)が良く、服装も締め付けが少なく、打つ場所(腕やお尻)がすぐに出せるような服装が好まれます。

4.プラセンタ注射を受ける時の施術の流れ

初めてプラセンタ注射を受ける時の大まかな流れプラセンタ注射ができる美容クリニックは、完全予約制のため先に予約を取り、当日は以下のような流れでプラセンタ注射を打ちます。

初回は1時間半~2時間ほどかかりますので、余裕をもって予約を取るようにしてください。2回目からは以下の①と②の項目が省略されるため、待ち時間を入れて15~30分ほどで施術が完了します。

手順①  触診とカウンセリングを受ける
まずは、カウンセリングと触診を行いプラセンタ注射の注意事項(献血禁止など)の説明を受けます。この時にレーザー治療や内服薬の服用など、治療方針を決めるためしっかりと話し合うようにしてください。持病やアレルギーのある方はココで十分に伝えましょう。

手順② プラセンタ注射を打つ本数を決める
プラセンタ注射を1回で打つ本数を決めて同意書にサインをします。打つ本数は医師との相談の上、コストを検討し自分で決めますが、初めは副作用や身体に合うかを考え、1アンプル(注射1本)から始めるのが良いとされています。

手順③ プラセンタ注射を打つ
筋肉注射の場合、左右どちらかのお尻か上腕部分にプラセンタ注射を打ちます。皮下注射の場合は、顔か肩です。

どこに打っても効果に違いはありませんが、お尻の方が痛みが少なく打った直後の筋肉痛のような気だるい感が少ないです。痛みは一般的な注射と同じくらいの痛みです。

手順④:次回の予約を取り帰宅
注射を打ったら次回予約を取り帰宅できます。施術後の注意点はほとんどありませんが、「過度な飲酒」と「激しい運動」は避けたほうが良いです。1~2週間に1回の頻度で打ちに行くと効果的といわれています。

できるだけ禁煙をしてプラセンタ注射は受けたほうが良い
喫煙をしているからといってプラセンタ注射の効果が下がるわけではありませんが、タバコは肌や体調を悪くする原因の一つのため、効果を十分に実感するためにも禁煙を考えたほうが良いです。

・プラセンタ注射の費用相場(保険適用外)

プラセンタ注射は、保険適用外で1アンプル(2ml)¥1,000~3,000ほどで打つことができます。
※アンプル=注射の本数を表す単位

年齢制限もなく、20歳未満の未成年者でも、親の同意書と親同伴のカウンセリングをすればプラセンタ注射を受けることは可能です。

クリニックによっては35歳以上の方は更年期対策として保険が適用となるケースも存在します。保険適用となった場合は、1アンプル1,000円未満で施術が可能になります。

・プラセンタ注射後の副作用や注意点

プラセンタ注射は、副作用として注射を打った直後「筋肉痛のような気だるさ・重い感じ」が残ります。大体半日~翌日には良くなりますので心配はいりませんが、腕に打った場合一時的に握力が弱くなるため生活に支障をきたすことがあります。

また、人によっては打った直後「身体が火照る」「微熱感が続く」こともありますが、よくある副作用の一つのため過剰な心配はいりません。

その他、アレルギー体質の方や重度の持病がある方は、プラセンタ注射によって症状が悪化する可能性がありますので、施術をお断りされることがあります。

特に、お薬でアレルギー症状が出たことがある方・心臓病・ガンなどを患っている方は、施術をお断りされる可能性が高いです。

5.プラセンタ注射「皮下注射」と「筋肉注射」の違い

皮下注射と筋肉注射の違いを説明する医師プラセンタ注射は、顔や腕・お尻などの皮下または筋肉に注射を打ち、静脈注射や点滴は推奨されていません。

皮下注射は、プラセンタをその場に留まらせることができるため、部分的な症状の改善(顔のシミ・肩のこりなど)に使用することが多いです。

筋肉注射は、上腕(もしくは肩)かお尻の側面に注射を打ち、徐々にプラセンタを身体全体に届けることができるため、全身の美白や疲労回復・生理痛の抑制などの効果が得られます。

ただし、殆どのクリニックでは、筋肉注射を主流とし皮下注射は不可としているところも多いため、皮下注射がしたい方は事前にクリニックへ確認をするようにしてください。

【皮下注射と筋肉注射の違いと打つ場所】

種類 皮下注射 筋肉注射
特徴 その場にプラセンタを留めることができる 血液や筋肉を通って身体全体にプラセンタを行き届けることができる
効果 顔のシミや肩こりなど部分的な症状の改善 全身の肌質改善、生理痛・更年期の緩和、疲労回復など様々な症状の改善
打つ場所 顔(ほうれい線近く)
肩(鎖骨の上らへん)
歯茎
お尻(側面部分)
上腕(肩の関節近く)

6.プラセンタ注射に抵抗がある方はプラセンタサプリでもよい

プラセンタ注射に抵抗を感じる方はサプリメントが良いと勧める医師毎週病院に通えるほど時間がない、献血ができなくなるのは厳しいという方はサプリメントとしてプラセンタを摂取することをお勧めします。

プラセンタサプリメントは、馬かブタの胎盤を使用したカプセルを毎日服用する方法です。注射に比べ効果は劣りますが、3カ月以上服用することで肌や体調に良い変化をもたらしてくれます。

価格は1カ月分で¥3,000~10,000ほどで、毎週注射を打つよりもコストを抑えてプラセンタによる美容や健康ケアをすることができます。

プラセンタサプリの詳しい情報は?良質なプラセンタサプリメントの選び方や価格、注意点、飲み方などはこちら『胎盤パワーで若返り!失敗しないプラセンタサプリの選び方』で詳しくご紹介していますのでご参考ください。

補足:プラセンタサプリとプラセンタ注射の併用はしてもいいの?
サプリメントと注射両方でプラセンタを摂取しても問題はありません。ただし、過去にプラセンタの過剰摂取により「発疹」や「腹痛」「発熱」が出たという報告もあるため、医師と相談をしながら使っていくことをお勧めします。

まとめ

美白から生理痛や冷えの改善などマルチな効果を得られるプラセンタ注射は、女性特有の悩みを解消するのにうってつけの方法です。

メルスモンとラエンネックの2種類ありますが、効果はほとんど変わりません。また、年齢制限もなく基本的に保険適用外ですが、クリニックによっては35歳以上の女性の場合保険を適用してくれるケースもあります。

主に、腕やお尻などの筋肉または皮下に注射を打ち、打った直後は筋肉痛のような気だるい感が残ります。1~2週間に1回を3か月継続すると徐々に効果を実感できるでしょう。

献血ができなくなる・通うのが面倒などのデメリットが気になる方は、注射とほぼ同じ効果を得られるサプリメントとして摂取することをお勧めします。

今回の記事で、プラセンタ注射の施術前の知識として参考にして頂けると幸いです。

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