監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

塗るから飲む時代へ!日焼け止めサプリの効果と国産を選ぶ重要性

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飲む日焼け止めが増えてきた中、「飲むだけで本当に効果があるの?」「飲む日焼け止めって、塗る場合とどう違うの?」と考える方は多くいらっしゃるかと思います。

日焼け止めは『塗る』ことが当たり前でしたが、今は『飲む』だけでも紫外線ダメージを抑えることができます。

飲む日焼け止めの中には『美白成分』が配合されたものもあり、炎症や黒くなる事を防ぐだけでなく、美白効果までも期待ができます。ただし、紫外線をしっかり防御したい方は、これら両方の日焼け止めを正しく知る必要があります。

ここでは、何かと話題の飲む日焼け止めに関する効果、塗る日焼け止めとの違い、また、有効成分の作用と注意点についてまとめましたので、今後の紫外線対策の1つとしてご参考下さい。

飲む日焼け止めの効果とメリット・デメリット

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飲む日焼け止めは、特定成分を体内に取り入れて日焼けしにくい体を作っていく為、サプリメントとして位置づけられています。

これまでの塗る日焼け止めは、こまめな塗り直しや肌荒れが心配されていましたが、飲む場合ではそのようなデメリットがありません。むしろ、肌に良い成分が含まれています。

成分においては、ニュートロックスサンやPLエキス(ポリポディウムロイコトモスエキス)といった、強力な抗酸化成分が含まれていて、ニュートロックスサンの場合、摂取しない時と比べて、紫外線ブロックの指数が56%も上昇することが分かっています。

つまり、日焼け止めを塗る時と同じように、肌表面の炎症やシミ、シワといった肌トラブルを避ける機能も備えています。

ただし、紫外線を出来る限りカットしたい方は、どちらの日焼け止めも活用することがベストです。

それぞれのメリット、デメリットをまとめましたので、ご参考下さい。

2つの日焼け止めのメリット・デメリット

メリット デメリット
塗る日焼け止め
塗る日焼け止め
●紫外線によって起こる肌表面のダメージを防ぐ。
主に炎症、シミ、シワの防御に作用。
●塗った後、しっかり洗浄できていないと肌荒れの可能性あり。

●汗や水で成分が流れる、または時間経過と共に効果が薄くなる為、2~3時間ごとの塗り直しの手間がかかる。

●紫外線吸収剤、紫外線散乱剤といった、紫外線カット成分がある事から、敏感肌、アトピー肌の方はヒリヒリする、または使用できない場合もある。

飲む日焼け止め
飲む日焼け止め
●身体の抗酸化力を高めて、日焼けによって起こる炎症、シミ、シワが出来にくい体を作る。

●飲む日焼け止めによっては、美白成分も含まれており、美肌効果も期待できる。

●特定成分の摂取によって、身体の内部から作用させる為、継続して飲む必要がある。

●食物アレルギーを持つ方で、その原因となる原材料が含まれている場合は、避ける必要がある。

上記の表から、飲む日焼け止めは塗る手間がない、塗りムラが起きない、肌質に関係なく使用できるという、これまでの塗るタイプにはなかったメリットが浮かび上がります。

ただし、飲む場合は継続する必要性と、アレルギーの心配もある為、成分をあらかじめ把握しておく必要があります。次に、国産と海外製品、どちらが良いのかについてご説明します。

飲む日焼け止めサプリは安全性やコストも良い国産がお勧め

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飲む日焼け止めの効果は継続することで大きく発揮されますが、日本は国内の認可を得た成分で作られる為、安全性が高く、コストも安くなっています。

海外や個人輸入で入手するサプリメントは、健康食品などの位置づけで販売されますが、厚生労働省で許可していない成分が含まれる事もあり、健康被害の報告もある為、注意喚起もされています。詳細は以下よりご確認下さい。
厚生労働省:インターネット販売製品の買上調査

また、成分名のほとんどは外国語で表示されており、何を摂取しているか分からない事がほとんどです。しかし現状は、インターネット上から海外製品が簡単に購入できてしまいます。

海外発の『ヘリオケア』は飲む日焼け止めとして有名な製品ですが、国内の皮膚科でも取り扱いが行われています。ただし、医師が個人輸入によって仕入れる為、輸入コストも算出され、料金は1瓶、30粒で6000円以上となっています。

国産の飲む日焼け止めは、約1カ月分が約2,000円前後から商品があり、継続する事を前提に飲む場合、そのコストは大きく違ってきます。

 

飲む日焼け止めサプリの種類と成分

飲む日焼け止めサプリは、海外や国産に限らず、『ニュートロックスサン』もしくは『PLエキス』といった抗酸化物質が代表成分となります。

ほか、日焼け止めにも効果的な美容成分が含まれている事、添加物が最小限に抑えられている事も重要なポイントです。

日本の皮膚科でも取り扱っている『ヘリオケア』は、『PLエキス』が有効成分となりますが、摂取を続けるとアレルギーが引き起こされる心配があります。

以下にて、ニュートロックスサンとPLエキスの詳細をご紹介します。

アレルギーの心配が少ないニュートロックスサンがおすすめ

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日焼け止めの有効成分であるPLエキスには、高いアレルギー性があります。

健康な方でも、摂取を続ける事でアレルギーを発症する場合があるので、少しでもそのリスクを避けたい方は、ニュートロックスサン配合の日焼け止めをお勧めします。

以下にニュートロックスサンとPLエキスの詳細をご紹介します。

ニュートロックスサンとPLエキスの作用

抗酸化物質 概要 作用
ニュートロックスサン スペイン産の『シトラス果実』と『ローズマリー葉』の2つが原料となっていて、日焼け止めの有効成分として研究・開発された抗酸化成分(天然ポリフェノール)。 ●シトラス果実

鎮静作用、腸の働きの正常化、中性脂肪の分解を行う。

●ローズマリー葉

「ジテルペン」という物質が、酸化物の生成を抑制し、「カルノシン酸」が体の酸化を防止する為、シワやシミといった肌トラブル等を防ぐ力がある。

また、紫外線によって発生する活性酸素の分解も行う。

PLエキス アフリカで自生する『シダ植物』の主成分 活性酸素の発生を抑制する事から、ガンや悪性腫瘍の治療として医療現場にも使われ、近年から肌の黒化を防ぐことも分かっている。

また、コラーゲン減少の抑制、DNAの保護作用がある事からシミやシワの予防に役立ち、『ランゲルハンス細胞』という免疫細胞の正常化も行うため、紫外線などの外的刺激にも強くなる肌が目指せる。

どちらも強力な抗酸化作用を持ち、紫外線を浴びた時のメラニン生成(黒い色素)の発生を抑える事から、海外では、飲む日焼け止めの代表成分として認知されています。

ただし、高いアレルギー性を持っているPLエキスは、長期間摂取する事で、これまで正常だった方でも「花粉症」や「湿疹」など、アレルギーを発症する可能性があるので、その点ではニュートロックスサンの方が危険性は低いと言えるでしょう。

飲む日焼け止めの成分と作用

ニュートロックスサンとPLエキス以外にも、日焼け止めとして役立つ成分は多くあります。その有効成分と作用をまとめましたので、飲む日焼け止めを選ぶ判断材料としてご参考下さい。

飲む日焼け止めに含まれる有効成分

成分・物質 作用
リコピン
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紫外線によって生成されるメラニンを抑える作用があります。美白成分として有名なアルブチンよりもメラニン抑制効果が高く、コラーゲンの増加にも役立つ為、シミやシワ予防にも最適です。

抗酸化力が高いと言われるアスタキサンチン、ベータカロテン、カプサンチンよりも抗酸化作用が高いが、体内では作り出せない、蓄積する事もできない為、継続して摂取する必要性があります。

セラミド
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セラミドは皮膚内に存在するもので、『細胞と細胞の間にある水分を繋ぎ止める役割』を持っており、食事か外用で補います。飲む日焼け止めにおいては、パイナップルから抽出されるブライトニングパインTMに含まれる「フィトール」が、体の内側から皮膚の角質層にあるセラミドを補い、保湿や肌のバリア機能を向上させます。
代謝成分
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●ハイチオンエキス

肝機能の向上、デトックス効果がある為、サプリメントの効果が発揮されやすい成分。

●ザクロエキス

ビタミンB2、ナイアシンが肌の代謝を高め、肌トラブル防止に効果がある。

●オリーブポリフェノール

コラーゲンの代謝を活発化させ、肌のハリと紫外線カットの作用が見込める。商標名はオリベックス®。

 
飲む日焼け止めサプリの飲み方と避けるべき事項

飲む日焼け止めの粒は、錠剤とカプセルがあり、外出や紫外線を浴びる1~2時間ほど前に、水かぬるま湯と一緒に飲みます。

お茶やコーラ、コーヒー等、カフェインやカテキンが含まれた飲み物は、サプリの効果的な吸収を妨げるので避けましょう。

妊娠中や授乳中の方、またはアレルギーがある方は、医師や薬剤師と相談の上で摂取し、お子様は離乳食が慣れた頃を目安(4歳以上など)に飲む事が可能です。

飲むタイミングや注意点について、更に詳細をご紹介します。

紫外線を浴びる1~2時間前に飲むのがベスト

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食べ物の栄養吸収は、摂取してから1時間以上で始まるので、飲む日焼け止めにおいても、紫外線を浴びる1~2時間前に飲む方がオススメです。

かつ、消化器官が活発な食後が、より効果を発揮しやすくなります。

ただし、どんな良質な日焼け止めサプリでも、錠剤化やカプセル化をする為に、多少の添加物が使用されています。もし空腹時で、食べ物を摂取しないまま飲み続けていると、体内への吸収率は高くても、添加物によって臓器に負担がかかる恐れがあります。

ですので、空腹時で日焼け止めサプリを摂取し続ける事は避けましょう。

1日の用量を守って摂取する

飲む日焼け止めサプリは「健康食品」として、食事と同様の扱いになるので、国産であれば副作用の心配はないと言えるでしょう。

ただし、病院の処方薬を服用している方は、念のため医師や専門家にご相談下さい。

また、定められた上限を超えて飲み続けると、特定の栄養素を過剰摂取する場合もあり、それに伴って身体に不具合が起きる事も考えられますので、1日の用量は必ず守りましょう。

 

アレルギー持ちの方は原材料の確認を行いましょう

特定成分でアレルギー発症を起こす可能性がある方、食物アレルギーを持つ方は、製品に記載された原材料の確認が必要となります。ご自身で原材料が確認できない場合、医師と相談の上で摂取してよいか検討をしましょう。

まとめ

飲む日焼け止めの効果について、お分かり頂けたでしょうか。

代表的な有効成分は『ニュートロックスサン』と『PLエキス』となり、アレルギーの発症リスクを気にする方はPLエキスは避けた方が良いでしょう。

『リコピン』も同じく強い抗酸化作用を持ち、ブライトニングパインに含まれる『セラミド』や『代謝成分』も、より効果を高める上で大切です。

安全性の面からは、国から許可が出ている成分という事が重要なので、国産を選ぶ重要性について紹介させて頂き、また、効果的な飲み方や注意点まで、ひと通りの事項をご紹介しました。

飲む日焼け止めだけで、紫外線を完全に防御できるわけではありませんが、これまで塗る日焼け止めでは期待されていなかった『美白効果』も望めます。

その為、紫外線防御と美白を求めるなら、紫外線対策においてはどちらも使用していく事が今後の理想と言えるでしょう。

紫外線対策の1つとして、これらの内容が参考になれば幸いです。

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