監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

石鹸でムダ毛処理はNG。シェービング剤が良い理由と適切な選び方

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ムダ毛処理を石鹸で行おうとする女性イメージ

石鹸をムダ毛処理のシェービング剤の代わりに使用して良いのか?と考えている方は多いかと思います。

石鹸は汚れを落とす目的のためムダ毛処理には向いていません。毛剃りのたびに石鹸を使用していると肌の乾燥が進行し、様々なトラブルの原因になるので刺激性が抑えられたシェービング剤のほうが肌に優しいです。

ここでは、シェービング剤の代わりに石鹸を使うリスク、肌刺激の少ないシェービング剤の選び方、脱毛石鹸から保湿の重要性までをまとめました。

1. 石鹸をシェービング剤の代わりに使うと肌トラブルのリスクが高まる

石鹸にも保湿成分入り、匂いが良いもの、石鹸成分が99%以上の純石鹸(無添加石鹸)があり、どれも『合成界面活性剤』による泡立ちで皮脂・油汚れ・細菌などを洗浄しますが、シェービング剤の代用品として使い続けると、肌のバリア機能が低下しやすくなり肌荒れの原因にもなります。

特に、皮脂は肌のバリア機能の維持をする働きがあり、不足した状態が続くと赤いぶつぶつ・ニキビ・乾燥が起きやすくなるので、毛剃りの時に石鹸を使用するのは避けたほうがよいです。

このほか、ボディソープも洗浄が目的のためシェービング剤の代用としては不十分と言えます。

補足
顔剃りで洗顔料を使用するのも避けましょう。洗顔料は石鹸やボディソープより肌刺激を抑えた洗浄成分が使われる傾向にありますが、肌トラブルを避けながら剃るという点でシェービング剤の方が有利です。

■脱毛石鹸は抑毛作用のみでシェービング剤の代用には不向き

脱毛石鹸は、通常の石鹸の洗浄成分のほか保湿成分が含まれ、ブロメラインや大豆種子エキス、パパインといった成分でムダ毛を目立たなくする働きが期待できるものです。

刺激や痛みはなく肌が弱い人も使用できますが、主成分は通常の石鹸と同じで洗浄性が高いためシェービング剤の代用には向いておらず、エステサロンのような脱毛効果が得られるものでもありません。

脱毛石鹸に含まれるブロメラインや大豆種子エキス、パパインは、一定の範囲でムダ毛を目立たなくする働きがありますが、即効性はなく使用を続けることが必要になります。

また、主成分が石鹸で高い抑毛効果を発揮するほどの配合量にはなっていないので、あくまでムダ毛の成長の抑制に役立つ程度となります。

■石鹸つきカミソリの多くは保湿成分が主成分となっている

T字カミソリには『石鹸付き』と表示されたものもありますが、実際には石鹸成分ではなく、アロエ・ヒアルロン酸・ビタミンEといった保湿剤が含まれています。

保湿剤の働きで肌あたり良く剃れますが、数回程度の使用でなくなり肌との摩擦も強くなるので、肌刺激を避けたい方はシェービング剤を使う必要があります。

 

2. カミソリ処理で肌トラブルが起きやすい方はシェービング剤を使用する

肌が乾いた状態でのカミソリ処理(ドライ剃り)は、刃と肌の摩擦を強め、剃る回数も増えて肌荒れや出血の原因にもなるのでシェービング剤の使用をおすすめします。

シェービング剤はムダ毛を柔らかくしてカミソリの滑りを良くするだけでなく、抗炎症成分や殺菌成分も含むためカミソリ処理後の肌荒れやニキビ予防にも有効です。

■敏感肌は特定の防腐剤を避けるとよい

シェービング剤の品質維持のため防腐剤は避けられないものですが、敏感肌は「パラベン」「フェノキシエタノール」で稀にアレルギー反応が起きることがあり、なるべくそれらを含まない物が好ましいです。

ただし、パラベンは防腐剤としての有効性が高く、多くのシェービング剤に含まれているので探す方が難しいのが現状です。

パラベンは刺激性が低い順にメチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベン・プチルパラベンとあり、なかでもメチルパラベンは食品の添加物にもよく使用され安全性は高いとされています。

パラベンとだけ表記されている場合は複数のパラベンを含むことがあるので避けたほうが良いです。

 

■肌荒れ・ニキビができやすい方・敏感肌におすすめのシェービング剤

肌荒れには抗炎症成分、ニキビには原因となるアクネ菌を殺菌する成分、敏感肌はパラベンやフェノキシエタノールが含まないものが好ましく、それら全てをクリアしているシェービング剤を以下に紹介します。

シェービング剤には男性用(ヒゲ用)と女性用がありますが、成分に大きな違いはないためどれを使用しても問題はありません。

このほか、シェービングフォーム(泡タイプ)より、刃すべりが良いジェルやローション、クリームの方が剃りやすく、成分も浸透しやすいのでおすすめです。

 

メンソレータム薬用シェービングクリーム

「メンソレータム薬用シェービングクリーム」の画像検索結果

¥303(70g)

抗炎症成分、殺菌成分、鎮痛作用のある成分を含むシェービングクリームです。クリームが肌に密着して保護するため太い毛も剃りやすく、カミソリ負けの予防にも効果的です。

 

ルシード薬用ローション

「LUCIDO (ルシード) 薬用ローション カミソリ負け防止」の画像検索結果

¥542(140ml)

抗炎症成分と殺菌成分が含まれたシェービングローションです。ほかシェービング剤によく含まれる香料、着色料、防腐剤が含まれていないためより肌負担を抑えたい方におすすめです。

 

【購入先】

紹介した商品は、ドラッグストアやスーパー、アマゾン、楽天などで購入できます。

【シェービング剤の使い方】

シェービング剤の使用前は、水で肌をよく洗い流して汚れや目に見えない雑菌を除去します。その後、適量を肌に伸ばしてから順剃り(毛の流れに沿って剃る)します。

【使用上の注意】

肌荒れやデキモノがあるとき、体調が優れないとき、生理や妊娠中でホルモンバランスが崩れているときは、肌が敏感で肌刺激を受けやすいので、なるべく体調が良いときにシェービングするようにしましょう。

3. カミソリの選び方や剃り方でも肌負担は軽減できる

カミソリは1~5枚刃まであるT字や1枚刃のI字タイプなどがあり、剃り方でも肌刺激は変わってきます。

以下の参考ページでは、カミソリの正しい選び方や肌負担が少ない剃り方、カミソリ負けしやすい方のアフターケア、カミソリでの出血対策まで分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

参考ページ:ムダ毛処理におけるカミソリの基礎ガイド・選び方からケアまで全解説

 

まとめ

石鹸は本来、汚れを落とすものでシェービング剤の代わりに使用するものではありませんので、使い続けると肌荒れや乾燥といった肌トラブルの原因にもなります。

シェービング剤を選ぶときは少しでも肌負担を抑えるため、抗炎症成分が含まれたものを基本として選び、ニキビができやすいなら殺菌成分が含まれたもの、敏感肌ならパラベンやフェノキシエタノールが含まれていないかを確認しましょう。

また、カミソリ本体と剃り方、アフターケアでも肌負担が軽減される度合いは大きく変わってきます。

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