監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

ムダ毛処理で毛が濃くなる?原因とムダ毛を薄く魅せる方法を全解説

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ムダ毛処理で濃くなるのか。原因と毛を薄くみせる方法

カミソリや毛抜きでムダ毛処理をすると「濃くなる」「濃くならない」という論争は、ムダ毛処理をする人にとっては気になることではないでしょうか。

結論から申しあげますと、自己処理によってムダ毛が濃くなることはありません。原因は目の錯覚によって濃くなったように見えるだけで、その原因の多くはホルモンバランスの影響があります。

今回は、ムダ毛処理で毛が濃くならない理由や濃く見える理由、毛が濃くなる主な原因をご紹介いたします。

1.ムダ毛処理で毛が濃くなる可能性は殆どない

毛が濃くなる大きな要因は「ホルモンバランスの乱れ」が主ですので、ムダ毛処理で毛が濃くなる可能性はとても低いです。毛が濃くなったと思ってしまうのは、「毛が太くなった」「毛の量が多くなった」と感じることだと思います。

しかし、毛の太さや量というのは、「毛の1本ずつの特徴」や「生まれつきの体質」によって決まっており、カミソリや毛抜きなどのムダ毛処理では、毛そのものの形が変化することはほぼありません。毛が生え変わる時に、新しくできた毛が太くなることはありますが、ムダ毛処理をした刺激で毛が濃く・太くなったとは言い難いです。

毛の太さや量が変わる大きな要因は、女性ホルモンが乱れて男性ホルモンの影響を受けたことによる「ホルモンバランスの乱れ」です。男性ホルモンには、髪の毛以外の毛の発育を促す役割があり、男性はこのホルモンの影響で「髭」や「胸毛」「すね毛」などが生えやすくなり、全体の毛が太くなり、量も多くなる傾向にあります。

女性は、男性ホルモン量が男性に比べ「10~20分の1」程度のため、髭や胸毛が生えることはありませんが、「ストレス」や「偏食」「タバコ」などの不健康な生活によって、女性ホルモンが減る・乱れることで、男性ホルモンの影響を受けて、全体の毛が濃くなることがあります。

そのため、ムダ毛処理をした時に、男性ホルモンの影響を受けていた場合、「ムダ毛処理をしたから毛が濃くなったんだ」と感じてしまいます。

・思春期や生理前は毛が濃くなりやすい時期

「思春期」と「生理前」は、女性ホルモンが乱れやすく男性ホルモンの影響を受けやすくなる時期ですので、ムダ毛処理をすると毛が濃くなったと感じやすい傾向にあります。思春期の頃(10歳~18歳頃まで)は、第二次成長期のため男性ホルモンの影響で、毛の成長期を迎えます。

男女問わず「アンダーヘア」や「脇」などの毛が太く・長く・多くなっていきますが、それに伴い、身体全体の毛も同じように太くなったり、多くなる傾向にあります。生理前も、ホルモンが乱れやすく、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、毛が一時的に濃くなることがあります。

そのため、これらの時期にムダ毛処理を行うと濃くなったと感じやすくなりますが、ムダ毛処理で濃くなったわけではありませんので、ご安心ください。

しかし、それでも「ムダ毛処理(カミソリや毛抜きなど)で確実に毛が濃くなった!」と思う方はいらっしゃるでしょう。ムダ毛処理後に毛が濃くなったと感じるのは「錯覚」であることが殆どです。次より詳しくご紹介いたします。

2.ムダ毛処理で毛が濃くなったと誤解してしまう3つケース

毛が濃くなる大きな要因は「男性ホルモン」と「女性ホルモン」が関わっていますが、「ムダ毛処理をした後に確実に濃くなった」と思うかたもいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、ムダ毛処理後に毛が濃くなった感じるのは以下の3つの理由があります。

ケース1.毛は根元が太く先端は細いため剃ると太く見える

①毛は根元が太く先端は細いため剃ると太く見える-1毛は根元が最も太く、先端になるにつれ、細くなっています。カミソリや除毛クリームでムダ毛処理をする場合、根元から毛を切ったり溶かしたりするため、毛が太く見え濃くなったと感じてしまいます。

また、人は太さが同じでも、長さが違う2つの棒があった場合、短い方が太いと感じてしまったり、黒が白い範囲がより少ない場合、黒が目立ちやすいという「錯覚」に陥ることがあります。

①毛は根元が太く先端は細いため剃ると太く見える-2

これは、毛でも同じことで、毛が短いといつもよりも毛が太いと感じたり、黒い毛が目立ちやすくなり、濃くなったと思ってしまうのです。

 

ケース2.毛穴に汚れが溜まり濃くなったと感じる

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毛穴に汚れが溜ったり、角栓ができてしまうことで、毛穴が目立ち毛が濃くなったと感じることがあります。カミソリや毛抜き、除毛クリームでのムダ毛処理後の毛穴は、「乾燥」と「軽度の炎症」が起きています。

この時に、「錆びた毛抜きや剃刀の使用」「シェーピングや除毛クリームをキレイに洗い流せてない」「ムダ毛処理後に保湿をしない」などがあると、毛穴に汚れが溜り目立つことで、毛が濃くなったと感じるようになります。

ムダ毛処理をする時は、「清潔なカミソリや毛抜きを使用する」「シェーピングや除毛クリームはきちんと洗い流す」「処理後は保湿をする」の3つを抑えておくと良いでしょう。正しい剃刀の使い方については以下に詳細を説明させて頂きましたので参考にしてください。

 

角栓による毛穴ケアの方法は以下のオリーブオイルを使用した簡単な方法があります。こちらも読むことで毛穴ケアの知識が身につくと思いますので参考にしてください。

 

ケース3.埋没毛によって毛が濃く・太く見える

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毛を抜いたり、剃刀で深剃りをすると、一時的ですが皮膚表面には毛がない状態になります。そうなると、身体が不要な穴があると判断し、毛穴に薄い膜を張ることがあり、毛が伸びた時に皮膚内で毛が留まってしまいます。

これを「埋没毛」というのですが、埋没毛になると毛が何重にも重なってと皮膚内で留まるため、毛が太くなったと感じやすくなります。埋没毛を防ぐには、スクラブをして薄い膜を剥がすことが大切です。週に1~2回程度スクラブをすることで、埋没毛を防ぐことができるでしょう。

【注意ポイント】

毛抜きでムダ毛処理をすると、抜いた時に毛根を傷つけることで、次に生えてくる時に毛が太くなることがあります。毛根は毛細血管と繋がっており、毛抜きはその繋がりを引きちぎる行為のため、毛を新しく作る時に繋がりを強くするために、毛を太くすることがあります。

その一方で、何度も毛を抜くことで、毛を再生する力が弱まり、生えてこなくなる可能性もあります。ただし、抜いた毛の特徴や個人の体質によって賛否は分かれますので、一概に濃くなることは言えません。

3.男性ホルモンの分泌を促す生活習慣が体毛を濃くする原因

ムダ毛処理よりも毛が濃くなる習慣に気を付けた方が良い毛が濃くなる大きな要因は「ホルモンバランスの乱れ」です。ムダ毛処理の方法を気を付けるよりも、ホルモンバランス乱れの引き金になる「ストレス」や「タバコ」「偏食」などに気を付けた方が良いでしょう。

「ストレス」や「タバコ」「夜更かし」「過度な飲酒」「身体の冷え」「夜型生活」などが習慣づいている方は、攻撃と興奮の神経と呼ばれる「交感神経」が優位になる傾向にあります。交感神経には、男性ホルモンの分泌を促す働きがあるため、毛が濃くなりやすくなります。

また、男性ホルモンの分泌を促す「ニンニク」と「タンパク質(主に肉類)」の組み合わせを好んで食べたり、「野菜を食べない」「炭水化物抜く」「塩分が多いものを好む」「カフェイン(エナジードリンク・コーヒーなど)を良く飲む」などの偏った食生活も、男性ホルモンの増加に繋がります。

肉だけ、野菜だけ、果物だけなど1つだけを過剰に摂るのは止め、バランスの良い食事を摂るようにしましょう。

4.ムダ毛を薄くする・薄くみせるには脱色クリームや抑毛材を活用する

ムダ毛を少しでも薄くする・薄くみせる方法は、「脱色クリーム」と「抑毛剤」を使用することです。ムダ毛が濃いと感じる要因に「毛が太い」ということがあると思います。この2つの方法は、太い毛を目立ちにくくしたり、細くしたりする効果が期待できます。しかし、商品によっては、肌刺激が強すぎる商品もがありますので、使用する時は必ずパッチテストを行いましょう。

◇脱色クリームはムダ毛を目立たなくみせる

脱色クリームは、毛の色を抜くことで毛を目立たせなくする効果があります。ムダ毛を金髪にすることでぱっと見毛がなくなったように見せることができます。

背中やお腹など、カミソリや毛抜きでは難しい部分に使用すると良いでしょう。しかし、肌の色が黒い方は逆に目立つこともあるためご注意ください。

◇抑毛材はムダ毛の成長を抑制する

抑毛クリームには、抑毛効果があると言われる「イソフラボン」や「パパイン」などの成分によって、太い毛を細くしたり、毛の伸びるスピードを遅くする効果があります。レーザー脱毛のように、ムダ毛自体の成長を止めることはできませんが、成長を抑制することができるため、カミソリや毛抜きと併用することで、効率の良いムダ毛処理ができます。顔や髪への使用は厳禁です。

5.女性ホルモンを生活習慣と食生活でムダ毛を抑制する

ムダ毛を薄くする生活習慣

ムダ毛を濃くさせないためには、ホルモンバランスを整えることが大切です。人によっては厳しい部分もありますが、「朝起きたら朝日を浴び、3食きちんと食べ、適度に運動をしながら、ストレスを溜めこまず、夜はちゃんと寝る」という、規則正しい生活を心掛けるようにしましょう。

また、女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」が豊富に含まれる「大豆食品」を積極的に摂取するのもおススメです。女性ホルモンの分泌が盛んだと、抑毛効果だけでなく「美肌」や「お通じ改善」「イライラ解消」などの副効果も期待できます。

毎日豆乳1杯でも十分に効果を実感できますので、牛乳を豆乳に変えてみることから始めると良いでしょう。しかし、大切なのはバランスの良い食事ですので、大豆食品だけを過剰に摂取するのはいけません。

まとめ

カミソリや毛抜きでのムダ毛処理で毛が濃くなったと感じてしまうのは、「目の錯覚」であることが殆どです。毛が濃くなる主な原因は「男性ホルモンの影響を受けた」ことですので、ムダ毛処理よりも毛が濃くならないように、「規則正しい生活を送り」「ホルモンバランスを整える食生活」が大切です。

しかし、毛抜きに関しては、毛が濃くなる可能性もあるため注意をしましょう。今回の記事で、ムダ毛処理を行う上で大切なことが知り、濃い毛の悩みが少しでも和らいでいただけると幸いです。

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