監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

ムダ毛処理のイロハを全解説!正しいカミソリ選び・処理方法の全て

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カミソリでのムダ毛処理は、「お手軽」かつ「安い」ため、ムダ毛処理法としては最も多くの方がしているムダ毛処理法かと思います。脱毛サロンや抑毛クリームなどでムダ毛処理をすることもできますが、これらを行う前は必ず「カミソリで剃ってから使用(来て)下さい」とあるくらい、ムダ毛処理でカミソリの使用は避けられません。

しかし、カミソリでのムダ毛処理は、「黒ずみ」や「カミソリ負け」などの肌トラブルが起きる可能性が高いため、使用する時は様々な注意点があります。今回は、カミソリでの肌トラブルを避ける、「正しい剃刀の選び方」や「剃刀の使い方」「剃刀後のケア」をご紹介いたします。

1.剃刀のムダ毛処理で「剃刀負け」や「黒ずみ」が起こる原因

 

剃刀のムダ毛処理で「剃刀負け」や「黒ずみ」が起こる原因

剃刀(カミソリ)でムダ毛処理をすると、「剃刀負け」や「黒ずみ」などの肌トラブルが起こるため使用しない方が良いと言われますが、これらが起こる多くは剃刀の『選び方』や『使い方』を誤っていることが原因です。

剃刀でのムダ毛処理した肌の部分が「カミソリ負け」や「黒ずみ」が起こる主な原因は以下の通りです。

・剃る力加減が強い・肌に圧迫しすぎ
・同じ箇所に何度もカミソリを当てる
・毎日使用や2日に1回など使用頻度が多い
・素肌に使用している
・毛の濃さや太さに合わない剃刀を使用している
・肌の状態が悪い時に使用している(炎症を起こしている・日焼け後など)
・カミソリで処理後、保湿を行っていない
・カミソリの状態が悪い(サビている・刃が欠けているなど)

上記に注意しながら、自分の毛の濃さに合わせて「剃刀を選ぶこと」と「正しいカミソリの使い方」「その後のケア」を知っておくと、より肌トラブルを抑えることができます。

2.剃刀は自身の「毛の濃さ・太さ」で選ぶと良い

剃刀の種類には、「カミソリの種類」「刃の枚数」「安全ガードの有無」の3つの違いがあり、「毛の濃さ・太さ」や「使用頻度」「剃る部位」に分けて剃刀は選んだ方が、肌のダメージが起こるデメリットも軽減しキレイに自己処理を行うことができます。

選び方ポイント1.顔は「直刃カミソリ」ボディは「T字カミソリ」が良い

剃刀は「毛の濃さ・太さ」で選ぶと良い

腕や足、脇などのムダ毛処理では「T字タイプ」、顔の産毛を処理するなら「直刃タイプ」と使い分けたほうが良いです。T字タイプは、広範囲を一気に剃ることができ、初心者が使用してもケガをすることが少ないカミソリです。「腕」「足」「脇」「背中」など、毛の量が多く剃る範囲も広い部分への使用に適しています。

直刃タイプは、細かい部分を剃ることに特化しており、自分自身でカミソリの向きを変えることができるため、剃刀に使い慣れている方に向いています。「顔」や「眉」の産毛はT字タイプでは剃る範囲が広すぎるため、剃るのが難しい部分など、産毛~少し濃い程度のむだ毛に適しています。

 

選び方ポイント2.毛の濃さや太さによって「刃の枚数」を変える

②最も重要!毛の濃さや太さによって「刃の枚数」を変えるT字型の剃刀には「1枚刃~5枚刃まで」、種類によって刃の枚数がいくつかありますが、毛の濃さや太さで刃の枚数を選ぶとキレイに剃れるだけでなく、肌トラブルも抑制しながら処理することが可能です。

例えば、男性のヒゲや眉毛など、毛が太い部分や密集している個所に1~2枚刃の剃刀で処理すると複数回、剃刀をあてなければキレイに剃れません。それが肌トラブルの原因となるため、毛の濃い方や毛が太い箇所には、「4~5枚刃」の剃刀で処理することで。一度でキレイに剃れて肌負担も軽減されます。

逆に毛の薄い方や顔の産毛程度の箇所に、5枚刃などの剃刀を使用すると毛だけでなく肌まで傷つきやすくなり、肌トラブルも起こりやすくなりますので、その場合は1~2枚刃の剃刀の方がぐらいがちょうど良いです。

【毛の濃さ別おススメの剃刀の枚数】

毛の濃さ 刃の枚数
薄い 1~2枚刃
普通 2~3枚刃
濃い 4~5枚刃


【補足:男性用・女性用カミソリの違いは刃の厚さ】

男性用・女性用のカミソリの違いは、刃の「固さ」と「厚さ」です。男性の毛は固く太いため、固くて厚い刃の方がキレイに剃れるのです。そのため、男性が女性用カミソリを使用すると剃りにくいことがあります。

逆に、毛の薄い女性が男性用の剃刀を使用すると、深剃りをしてしまうため「埋没毛」や「剃刀負け」などの肌トラブルが起こるリスクが高まるため避けるようにしましょう。しかし、女性でもビキニライン(I/Oラインは除く)や脚など、ムダ毛が太い部分や、毛の濃い方は男性用カミソリを使用するほうが最小限で肌に負担を与えずに処理することが可能ということから、その場合は男性用の剃刀を使用したほうが良い場合もあります。

選び方ポイント3.初心者やカミソリに慣れてない方は「安全ガード付き」が良い

③初心者やカミソリに慣れてない方は「安全ガード付き」が良い

はじめて剃刀を使用する、カミソリ初心者の方や顔など傷つくと目立つリスクがある個所、陰部やIラインに近いデリケートな部位には、「安全ガード付き」のカミソリの方が肌トラブルを避けることができます。「安全ガード」はカミソリで皮膚を切らないよう、刃の部分に白い縦線のようなものが施されているもので、誤って肌を傷づけにくく肌負担も抑制しつつ処理することができます。

安全ガード付きの剃刀のデメリットは毛が濃い・太い箇所は剃りにくい点です。安全ガード付きは「1~3枚刃」のものが多く、ムダ毛処理をする刃の面積を安全ガードで覆う構造なのでどうしてもムダ毛の処理能力は安全ガードなしと比べ落ちてしまいます。このことから剃刀をはじめて使用する方や皮膚がデリケートな部位にもっとも向いている種類といえます。

3.剃刀の正しい使い方と正しいムダ毛の処理手順

カミソリで肌の負担を軽減しキレイにムダ毛処理を行う場ためには「シェービング」「剃る方向」「アフターケア」の3つが大切です。それらに加えて以下の点に注意することで、自己処理が原因による肌荒れや色素沈着による黒ずみの原因のリスクから回避することができます。

【剃刀処理時のやってはいけないこと】

・同じ箇所に何度もカミソリを当てる
・乾いた肌に直接剃刀を当てる
・日焼け後はなるべく控える
・肌荒れ・ニキビ炎症がある個所は控える

また、お風呂場での自己処理は衛生上良くなく、肌トラブルが起こるから避けたほうが良いと言われている方もいますが、それは剃刀を湿気の多いお風呂場で保管しているケースが多いからです。湿気の多い場所で剃刀を保管すると雑菌やカビや錆が剃刀に繁殖し、それを使用することで肌荒れや湿疹など肌トラブルの原因になります。

お風呂場で自己処理をする場合は、カミソリ使用後はしっかり洗浄し、湿気のないところで保管するようにしてください。

【ムダ毛処理時に使用するもの】
・T字カミソリ
・シェービング
・保湿ボディクリーム
※顔の場合は化粧水・保湿クリーム

 

①剃る場所をホットタオル等でしっかりと濡らして温める
①剃る場所をしっかりと濡らして温める

カミソリを剃る前に「お湯」や「ホットタオル」で剃る個所を3分程度、温めて置くと、毛が柔らかくなり剃りやすくなります。ムダ毛が柔らかくなることでムダな力を入れずに処理することができることから、肌への負担が軽減されます。

 

②シェービング剤を肌にたっぷり塗る
②シェービング剤を肌にたっぷり塗る

肌への引っかかりを避けるため、シェービング剤で滑りを良くします。肌が隠れるくらいの量を塗ることでムダ毛も柔らかくなって肌トラブルを避けることができます。シェービングは、「ジェル」や「クリーム」など様々な種類がありますが、自分自身が使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

「石鹸」や「ボディーソープ」を使用する方もいますが、逆に滑りやすく肌を傷つけてしまうリスクが高くなります。また、ボディソープは石油系の「界面活性剤」が多く含まれている製品も多いので、それらの成分が毛穴から侵入し、肌荒れや炎症が起こりやすくなるリスクが高まります。

 

③毛が濃い方は「逆剃り」でもOK!それ以外は毛の流れに沿って剃る
③毛が濃い方は「逆剃り」でもOK!それ以外は毛の流れに沿って剃る
カミソリでムダ毛を処理する時に、「毛の流れに沿って剃った方が良い」と言われていますが、ムダ毛が濃い方や太い方は、剃りにくく、剃り残しが多くります。剃り残しができてしまうと、再び同じ場所に剃刀を当てることになるため、肌トラブルが起こりやすくなります。

そのため、毛の濃い方は「1回」であれば逆剃りをしても構いません。しかし、それ以外の方は肌負担を考えて「毛の流れに沿って」剃るようにし、3回以上カミソリを肌に当てるのは避けましょう。

【腕・足・脇の毛の流れ】

部位 毛の流れ
内側から外側に
中心から外側に
上から下に


④カミソリで剃った後の保湿は必ず行う
-④カミソリで剃った後の保湿は必ず行う

カミソリで剃った後の肌は、乾燥や多少の炎症が起きています。これを放置すると、「剃刀負け」や「黒ずみ」などの肌トラブルが起きやすくなるため、必ず「保湿」を行いましょう。保湿には、肌に潤いを与えるだけでなく、炎症を鎮め、毛穴を引き締める働きもあります。保湿剤は、肌の状態によって使い分けることが大切です。

 

少しでもムダ毛の生えるスピードを遅くしたい・生えにくくしたいという方は「抑毛剤」で保湿をすると良いです。

 

4.剃刀の寿命の目安と交換方法

カミソリの寿命と保管方法
カミソリは早めに交換するように心掛けることで肌トラブルのリスクは低減します。寿命の目安はムダ毛が剃りにくくなった時で期間としては「1ヵ月に1回交換」が好ましいです。

あくまで1カ月は目安となりますので、自己処理の頻度や使用する個所によって変わります。使用後は石鹸やボディソープで洗浄し、風通しの良い場所で保管するようにすることで剃刀の寿命を延ばすだけでなく、刃に発生するカビや錆から守ることができます。

保管方法に気を付けながら、切れ味が悪くなったり、錆びが出てきたらその都度交換をするようにしましょう。

5.剃刀のムダ毛処理はなるべくは3日に1回が良い

カミソリでのムダ毛処理は、正しい方法であっても少なからず肌ダメージはあります。そのため、できるだけ負担の減らすためにも「3日に1回程度」の処理が良いでしょう。毛の伸びるスピードは人によって違いますが、できるだけ「毎日」の使用は色素沈着など肌の黒ずみの原因にもなるので、でかける必要もない日や自己処理やしないようにするなど、なるべくムダ毛処理をしない日を作るようにしましょう。

また、冬や秋といった厚着の季節は空気や肌が乾燥しやすく厚着をしている分、衣服との摩擦の頻度も多くなることから色素沈着による黒ずみが発生しやすい時期です。そのためなるべくはムダ毛処理のど使用頻度を減らした方が肌の負担も軽減し肌トラブルのリスクを軽減することができます。

【ポイント】

ムダ毛処理の回数を減らせば減らすほど肌の負担はなくなり黒ずみの原因が軽減されます。冬や秋など季節は肌の露出も少ないことからサロンやクリニックでの脱毛の予約も取りやすいため、それらを活用し良くもう抑毛や減毛してはいかがでしょうか?サロンなら部位にもよりますが3回~6回、クリニックなどのレーザー脱毛ならさらに早く減毛することが可能です。

 

まとめ

剃刀の使用方法や選び方について解説させて頂きました。剃刀の正しい使い方や選び方は習うこともないので自己知識で使用してしまい、それが肌トラブルの原因となる場合も少なくありません。

自己処理をする部位や毛の濃さ・太さによって、剃刀の使い分けて、剃刀の保管、自己処理後の保湿ケアをしっかり行うことで肌トラブルを抑制することができます。毎日、自己処理する方は少しでも処理回数を軽減するために、脱毛サロンや医療などのレーザー脱毛も検討することをおすすめ致します。

 

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