監 修

上田 弥生院長

産婦人科専門医 美容皮膚科医
キュアクリニック恵比寿 院長 上田弥生

ムダ毛処理でぶつぶつになった肌の改善法と適切な処理法まとめ

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カミソリや毛抜き、脱毛サロンなど様々なムダ毛処理法がありますが、これらを行って肌が「ぶつぶつ」「ポツポツ」「ザラザラ」して肌が荒れてしまった!というのは誰もが経験をしたことがあるのではないでしょうか。

ムダ毛を剃ってツルツルな肌を目指していたのに、かえって肌の状態を悪くしてしまう事は誰も望んでいないかと思います。

ムダ毛処理後にぶつぶつやポツポツとした肌になってしまうのは、「肌のバリア機能の低下」が原因です。

ぶつぶつを防ぐためには、「保湿」と「正しいムダ毛処理の方法」を抑えておくと良いでしょう。

ムダ毛処理でぶつぶつができるのは「肌のバリア機能低下」が原因

毛抜きやカミソリ、ワックス、抑毛クリーム、光レーザーなど、どのムダ毛処理法でも、肌のバリア機能が低下すると「ぶつぶつ」や「ポツポツ」が発生しやすくなります。

肌のバリア機能とは、ウイルスや細菌、紫外線が肌から侵入するのを防ぐために、肌表面に「水分」と「皮脂」で薄い膜を張っている身体の防衛本能のことを指します。

ムダ毛処理(毛抜き・カミソリ・ワックス・レーザーなど)は、ムダ毛を無くすと同時に「肌の水分と皮脂」も失うことになります。

肌のバリア機能は、「皮脂」と「水分」で形成されていますので、ムダ毛処理でバリアが壊されその時に細菌が侵入してしまうと「ぶつぶつ」や「ポツポツ」が発生しやすくなります。

また、誤ったカミソリやワックスなどの処理方法は、皮膚に小さな傷がたくさんできるため、その小さな傷から細菌が入り「ぶつぶつ」などが出来やすくなります。

このぶつぶつが一時的に改善したからと、長年放置すると、「埋没毛」や「毛嚢炎」「色素沈着」「毛穴の広がり」など、ぶつぶつが重症化していきます。

最悪の場合、「手術」や「皮膚移植」でしか改善できなくなり、後遺症として「シミ」や「肌がデコボコになる」などが残る可能性が高くなります。

そのため、ムダ毛処理をする際は、肌のバリア機能を傷つけないような「正しいムダ毛処理の方法」と、肌のバリア機能を高める「保湿」が重要となります。

【ムダ毛処理後のぶつぶつのタイプと原因と改善法一覧】

ぶつぶつのタイプ 特徴 原因となるムダ毛処理 改善法
毛穴の炎症%e6%af%9b%e7%a9%b4%e3%81%ae%e7%82%8e%e7%97%87 毛穴の部分が赤く炎症している
ぶつぶつ、ざらざらとした肌ざわり
かゆみが伴う場合がある
カミソリ
電動シェーバー
毛抜き
ワックス
テープ
除毛タオル【可能性は低い】
光レーザー
医療レーザー
ヒートカッター
※火傷をした場合のみです。
保湿
冷水で冷やす
毛穴の開き%e6%af%9b%e7%a9%b4%e3%81%ae%e9%96%8b%e3%81%8d 炎症はない
毛穴が広がり、目立つ
ぶつぶつに見えるが、肌触りは良い
かゆみは少ない
色素沈着%e8%89%b2%e7%b4%a0%e6%b2%88%e7%9d%80 炎症はない
毛穴も広がってないが、シミのような色素沈着を毛穴全体に起こしている
毛穴が目立つが、肌触りは良い
かゆみはない
美白成分を含む保湿
スクラブ
埋没毛%e5%9f%8b%e6%b2%a1%e6%af%9b 炎症が所々ある
毛が皮膚内にとどまっている
ザラザラ、ぶつぶつ、ポツポツとした肌ざわり
かゆみが伴う場合がある
保湿
スクラブ
冷水で冷やす
皮膚科での治療
毛嚢炎%e6%af%9b%e7%a9%b4%e3%81%ae%e3%81%a4%e3%81%be%e3%82%8a 炎症と共に、ニキビのようなものができている
毛が皮膚内でとどまっている
ザラザラ、ぶつぶつ、ポツポツとした肌ざわり
かゆみが伴う場合もある
アレルギー反応%e3%82%a2%e3%83%ac%e3%83%ab%e3%82%ae%e3%83%bc%e5%8f%8d%e5%bf%9c まだらに炎症を起こしている
強いかゆみを伴う
ぼこぼことした肌ざわり
抑毛クリーム
脱色クリーム
除毛クリーム
光・医療レーザー
※光アレルギーの方に起こります。
保湿
使用の中止
冷水で冷やす
皮膚科での治療

※生え始めによるぶつぶつは除外しています。

ムダ毛処理後のぶつぶつを改善するには「保湿」が最良

ムダ毛処理時のぶつぶつ・ポツポツは、肌のバリア機能を高める役割がある「保湿」を毎日行うことが、改善・予防への糸口となります。

保湿には、「炎症を抑える」「毛穴を引き締める」「肌に潤いを与える」の3つの効果があり、肌のバリア機能を高める上では最良の方法になります。

ムダ毛処理をした後はもちろんのこと、毎日「朝・入浴後(または就寝前)」に保湿を行うようにしましょう。

保湿は、「セラミド」や「ヒアルロン酸」などの肌の内側からバリア機能を高めることができ、高い保湿力を持っているものが良いです。

参考:日頃のスキンケアはヒト型セラミド配合の化粧品を使うと良い
参考:成分が決め手!ムダ毛処理後の保湿クリームの選び方と厳選6アイテム

【体質的・遺伝的に肌のバリア機能が弱い方の保湿剤の使い方】

「乾燥肌」や「敏感肌」「アトピー肌」の方は、体質的に肌のバリア機能が弱い傾向にあるため、その状態でムダ毛処理をすると、ぼつぼつが発生しやすくなります。

また、「毛孔角化症(モウコウカクカショウ)」「毛孔性苔癬(モウコウセイタイセン)」などの「遺伝」によって、鳥肌のように毛穴が際立つ状態の肌疾患がある方は、ムダ毛処理をすることでぶつぶつが悪化します。

%e6%af%9b%e5%ad%94%e6%80%a7%e8%8b%94%e7%99%ac毛孔性苔癬の症例

上記に該当する方は、ぶつぶつ予防・改善のために、ムダ毛処理の頻度を「週に1回」または「2週間に1回」に減らし、「1日に数回(朝・昼・入浴後・就寝前)の保湿」を徹底して行いましょう。

アトピー肌や遺伝による皮膚疾患の場合は、「皮膚科で塗り薬や保湿クリームを処方してもらう」とより良い効果を得られます。

ぶつぶつを予防するには正しいムダ毛処理法を身に着けることが大切

日頃の保湿に加え、セルフでムダ毛処理を行う時は「シェーピング」や「患部の冷却」「道具を清潔にする」の3点を抑えると、ぶつぶつの発生はある程度防げます。

埋没毛や毛嚢炎で出来たぶつぶつは、ムダ毛処理をした翌日に「スクラブ」をすることで、防ぐことができます。

①シェービング

①シェービングどのムダ毛処理もですが、肌との接触をできるだけ避けるために、処理をする前に「シェービング」や「ローション」「ベビーパウダー」「ワセリン」などで、肌を保護するようにしましょう。
※ベビーパウダーに関しては、「ワックス」と「脱毛テープ」に限った方法です。

脱毛サロンや医療脱毛、ブラジリアンワックスなどの専門店で行う場合は、お店の方がしっかりと行ってくれますが、セルフで行う場合は「素肌」の状態でムダ毛処理をするのはご法度です。

②処理後は患部を冷やす

②処理後は患部を冷やすムダ毛処理後は、「毛穴の開き」や「軽度の炎症」が起きていますので、「冷水をかける」「氷を当てる」など、患部を冷やして、毛穴を引きしめて炎症を抑えましょう。

冬場は難しいと思いますので、保湿クリームを冷蔵庫で冷やして使うと良いでしょう。

③ムダ毛処理の道具は清潔にする

③ムダ毛処理の道具は清潔にする「カミソリ」「毛抜き」「家庭用脱毛器」「ワックス」「電動シェーバー」など、セルフで行うムダ毛処理の道具は、衛生状態を良くして清潔を保ちましょう。

カミソリや毛抜き、電動シェーバーに関しては、「錆び」「刃がかける」「毛が刃や先端に詰まる」などが起きないように、『1か月に1回は交換する』ようにするか、『こまめに殺菌』をしましょう。

ワックスや脱毛器は、「カビ」「ホコリ」などに気を付けて、定期的に掃除をしたり、中をチェックするようにしてください。

【抑毛・除毛・脱色クリームの場合】

【抑毛・除毛・脱色クリームの場合】「抑毛クリーム」「除毛クリーム」「脱色クリーム」でぼつぼつができる大きな原因は、「アレルギー反応」によるものです。

そのため、使用前は必ず、二の腕の内側に10円玉ほどのクリームを乗せて「パッチテスト」を行ってください。また、顔への使用は厳禁です。


【参考記事】
一般的だからこそ曖昧…正しい剃刀でのムダ毛処理のイロハ
ブラジリアンワックス初心者のための痛み軽減法とやり方講座

ぶつぶつが重度だと思う方は皮膚科での治療がおススメ

ぶつぶつが重度だと思う方は皮膚科での治療がおススメ肌が火傷をしたように炎症したり、ぶつぶつが重症化していると思う方は「皮膚科」での本格的な治療が良いでしょう。

皮膚科では、症状の状態によって変わりますが、「炎症を抑える治療」と「ぶつぶつを治す治療」の2つの治療法に分かれます。

治療法に加え、かゆみが伴う場合は「かゆみ止め」、肌の状態が悪い場合は「ビタミン剤」などを別途で処方されることがあります。

◇炎症を抑える治療法

炎症を抑えることでぶつぶつを改善する治療法は、「抗菌剤」や「抗生物質」「ステロイド剤」などの飲み薬または塗り薬が適用されます。

特に毛穴が、「炎症を起こしている」「膿ができている」「出血している」状態に処方されます。

これらの薬は、肌に繁殖してしまった菌を殺す役割があり、2~3か月ほど薬を使うと症状が落ち着いていきます。

【注意点】
これらの薬剤は、長期に渡って使用すると、菌が耐性を持ってしまい効かなくなることがありますので、あくまで応急処置としての使用が好まれます。

【費用】
保険が適用され2~3カ月分で「2000円前後」が相場です。

 

◇ぶつぶつを改善させる治療法

この治療法は、「角化症」や「炎症の起きていないぶつぶつ」を改善させる方法で、主に「尿素」が含まれる塗り薬が処方されます。

尿素は、もともと身体の中に存在する成分で、高い保湿力を持っているため、「肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の促進」に役立ちます。肌刺激も弱い傾向にあります。

市販の化粧品やクリームにも配合されていますが、皮膚科で処方されているものは「純度・濃度が高く」「余分な成分(ヒアルロン酸やセラミドなどの他の保湿成分)が入っていない」ため、市販品よりも効果を得やすいです。

直接症状を治す力はありませんが、高い保湿を継続することで、肌のターンオーバーが促進されぶつぶつの改善に役立ちます。

【注意点】
副作用として「かゆみ」が表れることがありますがごく稀です。
皮膚科によって違いますが、かゆみ止めと併用して処方されます。

【費用】
保険が適用され1カ月分で「180~300円(25g)」が相場です。

まとめ

カミソリや毛抜きに限らず、ムダ毛処理後にぶつぶつと肌荒れを起こしてしまう大きな原因は「肌のバリア機能の低下」です。

多くのムダ毛処理法は、ムダ毛をなくすと同時に、肌の「水分」や「皮脂」までも失ってしまい、肌のバリア機能が壊れ、細菌の侵入を許してしまうことで肌荒れが起こります。
また、肌に小さい傷がつくことで、そこからばい菌が入りぶつぶつとしてしまうこともあります。

ぶつぶつを予防・改善するには、「毎日、朝・入浴後は保湿をすること」と「正しいムダ毛処理を身に着けること」がとても大切です。

ぶつぶつが気になって仕方ない方は、皮膚科で本格的な治療が最善です。

今回の記事で、ぶつぶつ改善法を身に着け、好きなオシャレを楽しんで頂ければ幸いです。

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