監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

女性ホルモンでムダ毛が薄くなる!抑毛剤よりも効果的かもしれないその方法を伝授

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女性ホルモンを整えてムダ毛が薄くなった女性イメージ

女性ホルモンが多いと「毛が薄くなる」ということを聞いたことはありませんか?ホルモンで毛が薄くなるなんてと思うかもしれませんが、これは事実です。

正確には、「女性ホルモンの分泌が整うことで、ムダ毛の発育を促進させてる男性ホルモンの影響力がよわくなることで、毛が薄くなる」です。

ムダ毛を濃くしてしまう男性ホルモンの活動が少なくなることで、毛が薄くなると言われているのです。

今回は、女性ホルモン・男性ホルモンとムダ毛の関係性、ムダ毛を薄くする理想的な生活などをご紹介いたします。

1.女性ホルモンが整うとムダ毛が生えにくくなる

女性ホルモンの分泌を整えることで、ムダ毛の成長を促していた男性ホルモンの影響力が少なくなり、ムダ毛が生えにくくすることが期待できます。実は、男性には男性ホルモンのみ、女性には女性ホルモンのみが分泌されるわけではありません。男性にとっても女性ホルモンは必要になりますし、女性にとっても男性ホルモンは必要になります。

男性には男性の理想とするこれらのホルモンのバランスがあり、女性には女性の理想とするホルモンバランスがあります。しかし、「タバコ」や「ストレス」などの生活習慣により、女性のホルモンバランスが崩れて男性ホルモンの影響が大きくなると、ムダ毛が生えやすくなったり濃くなったりすることがあります。

男性ホルモンには、髭や腋毛、陰毛、脛や腕の毛などのいわゆる「ムダ毛」の発育を促進させる働きがあります。一方で、女性ホルモンには「髪の毛のみ」の成長を促進させる働きがあります。ムダ毛と言われる毛に対しては、何も影響を与えていることはないと言われています。

そのため、しっかりと女性ホルモンの分泌を整えることによって、ムダ毛が生えにくくなったり薄くなったりする効果が期待できます。また、女性ホルモンが整うことで「美肌効果」や「ツヤ髪」「精神安定」など様々な副効果が期待できます。

しかし、女性ホルモンを過剰に増やすのは悪影響ですので、あくまで、「整える」ぐらいに留めたほうが良いでしょう。

【女性ホルモンが整うことで起こる身体の美容・健康】

効果 概要
美肌 肌をきれいに保つためにはコラーゲンやエラスチンといった物質を皮膚線維芽細胞で合成する必要があります。女性ホルモンを整えると皮膚線維芽細胞の働きを促進させ美肌効果を期待することができます。
髪の毛をきれいにする 女性ホルモンは毛根に働きかけ、髪の毛のハリやコシをよくする働きがあります。ホルモンバランスを整えることによって美髪効果も期待することができます。
安定した生理周期 加齢により卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌量が低下すると生理周期も乱れやすくなってしまいます。しかし女性ホルモンの分泌を整えると生理周期が安定しやすくなります。
精神の安定 女性の精神には女性ホルモンが大きな影響を与えます。女性ホルモンの分泌が整うことで精神的な落ち込み、不安やイライラなどが軽減されます。
骨粗鬆症の予防 女性ホルモンはカルシウムが骨に定着するのを助ける働きがあります。女性ホルモンがしっかりと分泌されることで骨粗鬆症の予防効果が期待できます。特に閉経後の女性は骨粗鬆症が問題になりやすいため非常に重要なポイントになります。
悪玉コレステロールの低下 女性ホルモンには血液中の悪玉コレステロール値を低下させる働きがあります。悪玉コレステロール値が低下することによって結果的に脂質異常症や動脈硬化の予防効果が期待できます。

■女性ホルモンの分泌を整えても髪の毛は薄くならない

女性ホルモンの分泌を整えることで薄くなったり生えにくくなったりする毛は、発育に男性ホルモンが関わるものになります。顔の髭や腕毛、すね毛などのムダ毛は女性ホルモンの影響が強くなることで薄くなったり生えにくくなったりしていきます。

一方で髪の毛は発育に男性ホルモンがあまり関わらないため、薄くなったりすることはありません。同様に発育に性ホルモンが関わらない眉毛やまつ毛が薄くなることもありません。

ただし、女性ホルモンによる毛が薄くなる作用にはいくつか注意点が存在します。

①ムダ毛が生えなくなることはない
女性ホルモンの分泌を整えたからと言って完全にムダ毛が生えなくなることはありません。ムダ毛を完全になくしたいのであれば「医療レーザー脱毛」をする必要があります。あくまで目立たなくなる程度の効果しかないことは把握しておきましょう。

剃毛や毛抜きによるムダ毛処理は継続する必要がありますので、ご注意ください。
参考:ムダ毛処理で毛が濃くなるのはウソ!その原因と適切な処理方法を伝授

②継続しないといけない
体内のホルモンバランスは、「生理」や「更年期」「ストレス」などで簡単に変化しています。一時的にホルモンバランスを整えるのではなく、継続することで毛を薄くする作用が期待できます。

毛を薄くする作用は個人差があるため一概には言えませんが、1~3か月ほど継続することで徐々に目立たなくなっていく傾向にあります。

③「低用量ピル」や「ホルモン補充療法」をムダ毛を薄くする目的で使用してはいけない
低用量ピルやホルモン補充療法はホルモン分泌に影響を与えます。低用量ピルならば生理周期を安定させて、PMSの症状を軽減させるために日常的に服用することができますが、それでもムダ毛を薄くする目的で使用することは避けましょう。

ホルモン補充療法は副作用が現れることもあるため、ムダ毛を薄くする目的で使用してはいけません。

④男性が増やすにはリスクがある

男性は男性ホルモンの分泌量が多い状態が自然です。そのため、ムダ毛を薄くする目的で女性ホルモンを増やそうとすることはお勧めできません。女性ホルモンの分泌を整えるサプリメントの過剰な摂取は避けるようにしましょう。

まず、処方が降りないとは思いますが、ホルモン剤などの使用も厳禁です(特殊な事例を除く)。

2.女性ホルモンが整う理想的な1日の流れ

女性ホルモンの分泌を整えるためには自律神経を整え、しっかりと栄養素を摂り、睡眠時間を確保することが重要です。女性ホルモンのための理想的な1日の流れを見ていきましょう。

①朝起きたら「体温測定」「朝日を浴びる」

朝起きたときには、まずそのままあまり動かず、「基礎体温を測る」ようにしましょう。枕元に体温計を置いておき、日常の習慣にすると効果的です。基礎体温を計測することで自分の生理周期を把握することができます。また生理周期の乱れから体内のホルモンバランスの乱れを把握することもできます。

基礎体温を計測した後はカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。日光を浴びることで自律神経が整い、体が活動するための準備ができます。可能ならば軽い体操をするとよりよいでしょう。

②3食に1回、または飲み物に1品「大豆製品」を入れる

女性ホルモンと似た働きをする食材として有名な「大豆」や「大豆加工食品」を、積極的に摂取しましょう。大豆に含まれるイソフラボンという成分は体内で女性ホルモンと似た働きをします。ストレスや更年期などで働きが低下した女性ホルモンを補う作用があるため、特に女性に積極的に摂取してほしい成分です。

イソフラボンは大豆や大豆加工食品に含まれているため、味噌や豆腐、納豆など和食中心の食生活を送れば無理なく摂取することができます。洋食中心の食生活だと摂取が難しいため「牛乳⇒豆乳」に変えたり、1日のうち1食は和食を食べたりするようにしましょう。

③出退勤や登下校時にできる女性ホルモンの整え方

運動をすることで心肺機能が向上して血流もよくなり、全身の代謝が向上することで、女性ホルモンを分泌する卵巣の働きも高まるため、ホルモンバランスが整います。忙しくなかなか運動する時間が取れないときは、「出退勤時」や「登下校時」がチャンスです。

「少し早歩きをする」「一駅だけ歩く」「階段を積極的に使う」「背筋を良くする」など、ちょっと工夫をするだけで運動強度を高めて効果的なウォーキングにすることができます。

④帰宅後はリラックスタイムを作る

帰宅後は「ストレッチ」をしたり、「読書」をしたり、「軽い晩酌:をしたりとリラックスタイムを作って「副交感神経」を刺激しましょう。日中の活動で自律神経は交感神経が優位になっています。交感神経は血管を収縮させ、血圧を上昇させ活発に活動できるようにするために神経です。

心身を興奮状態にする働きもあるため、日中の活動には重要になりますが夜間の休息の妨げになってしまいます。副交感神経は、心身の緊張をほぐしてくれる働きがあります。

特におすすめなのが「半身浴」です。38度程度の比較的ぬるいお湯でみぞおちの辺りまで15-20分程度浸かりましょう。

⑤睡眠はしっかりと6時間以上確保

女性ホルモンは睡眠中に特に多く分泌されます。睡眠不足の状態が続くとホルモンバランスが乱れやすくなり、肌荒れや倦怠感など不調の原因となります。

1日最低でも6時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。

■理想的な流れが難しい方は「サプリメント」で整える

仕事や家事育児が忙しいと、理想的な1日の流れを実行するは難しいため、女性ホルモンを整える「サプリメント」の摂取をお勧めします。「エクオール」や「プラセンタ」「サポニン」が女性ホルモンを整える効果が期待できる成分ですので、一度探してみるのも良いでしょう。

■「タバコ」「ジャンクフード」「過度のストレス」「大量の飲酒」は極力避ける

忙しいからといって、「コンビニ弁当」や「ジャンクフード」ばかり食べるのは避けるようにしましょう。また、女性ホルモンの分泌を低下させてしまう「夜更かし」「タバコ」「過度の飲酒」「ストレス」「過度なダイエット」などの生活習慣も極力改善した方が良いです。

コンビニ弁当やジャンクフードは栄養バランスが悪く、女性ホルモンの分泌に必要になる栄養素を十分に摂取できない可能性があります。特に、過度のダイエットは、女性ホルモンが乱れれる大きな要因です。

食事制限をして体重を落とすのではなく、しっかりと有酸素運動をして体重を落とすようにし、タバコや飲酒などの嗜好品も極力量を減らすようにしましょう。

3.思春期や妊娠中はムダ毛が薄くなりづらい傾向にある

思春期や妊娠中は体内のホルモンバランスが乱れやすい時期ですので、ムダ毛を薄くしようとして女性ホルモンの分泌を整えようとしてもなかなか効果が表れづらいかもしれません。思春期は成長のために女性ホルモンも男性ホルモンも多く分泌される時期です。

男性ホルモンの影響が強く出てしまうとムダ毛が濃くなったり生えやすくなったりするため、目立ちやすくなってしまいます。また、妊娠中は女性ホルモンの一種である「プロゲステロン」というホルモンの分泌量が増加します。

プロゲステロンはシミやほくろの原因となるメラニン色素を増加させます。メラニン色素が増加することによりムダ毛の色が濃くなってしまい目立ちやすくなってしまいます。

思春期に、女性ホルモン、男性ホルモンの分泌量が増えることも、妊娠中に、プロゲステロンが増加することも自然な生理現象です。ムダ毛を薄くさせようとしても限界があるため、それらの期間は毛抜きやカミソリによる軽いムダ毛処理で済ませたほうがいいかもしれません。

特に、妊娠中にホルモンバランスを整えようとサプリメントや薬を使うと胎児に影響が出る可能性もあります。女性ホルモンを整えるなんらかのケアを行いたいときは医師に相談してからにしましょう。

4.早く確実にムダ毛を薄くしたい人は「脱毛サロン」がよい

女性ホルモンを整えることでムダ毛は徐々に目立たなくなっていきますが、その効果は劇的なものではありません。早く確実にムダ毛を薄くしたい場合は脱毛サロンで処理するのが適しているでしょう。

特に光を用いた「光脱毛」がおすすめです。ある波長の光を照射することによって毛根のメラニン色素にエネルギーを与えて脱毛をします。毛根にダメージを与えるため施術を重ねることで徐々にムダ毛が薄く、細く、目立たなくなっていきます。

ただし完全脱毛できるわけではないため、複数回の施術を受けなければムダ毛が薄くならないこともあります。またホルモンバランスの乱れにより再びムダ毛が濃くなってしまうこともあります。

5.まとめ

・男性ホルモンには髭や脛、腕の毛などのムダ毛を発育させる働きがある
・男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが乱れると女性でもムダ毛が濃くなってしまうことも
・ムダ毛を薄くするためには女性ホルモンの分泌を整える生活習慣が重要
・ただし女性ホルモンを整えることによるムダ毛を薄くする作用は劇的なものではない
・早く確実にムダ毛を薄くしたい場合は脱毛サロンで光脱毛の施術を受けるとよい

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