監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

正座は黒ずみの元。正座する機会が多い方に送る膝を黒ずみから守る方法

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『正座で膝の黒ずみができた時の対策は?』『いつの間にか膝に黒ずみが出来ていたけど、正座のせい?』と考えている方は多いのではないでしょうか。

正座は膝に負担をかけることから、黒ずみの原因となるだけでなく、痛みや関節症を引き起こすものです。職業や趣味で正座をする機会が多い方にとっては深刻なことでしょう。

ここでは、正座で膝の黒ずみができる仕組み、正座による膝の黒ずみ対策、生活習慣でやっておきたい膝の黒ずみ予防法についてご紹介しています。

1.正座で膝の黒ずみができる原因は圧迫による刺激

正座は膝を圧迫し、メラニンを過剰に作るキッカケとなる事から、結果的に膝の黒ずみとなります。

メラニン(肌の黒い色素)には、角質を厚くして外部からの刺激を緩和する働きがあります。通常なら、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のたびにメラニンは排出され、黒ずみが気にならない程の状態が保たれるようになっています。

しかし、正座が多い方は、上半身の体重で膝を圧迫するだけでなく摩擦も起こっている為、それらの刺激に耐えられるよう、皮膚のケラチノサイト(角化細胞)の指令で、必要以上のメラニンが作られます。

膝は皮脂や汗の分泌が少ない箇所でもあり、その分、皮膚のバリア機能が低くメラニンも作られやすくなっています。また、膝の古い角質が排出されず、毛穴に残っている事で色素沈着が起こっている事もあります。

これらの事から、正座をする機会が多いほど、メラニンは蓄積されやすく、膝の黒ずみも発生しやすいと言えます。

2.正座をする時は座布団やクッションを敷くこと

正座をする機会が多い方は、膝の黒ずみが発生しやすい事に加えて、『変形性膝関節症』という、膝に水が溜まったり、強い痛みが発生する関節症の発症も高まります。

その為、座布団やクッションを活用して、正座によって起こる膝の圧迫や摩擦を少しでも和らげることが大切です。

ほか、膝用サポーターも刺激の緩和に役立ちますが、動きやすいように作られたスポーツ用のサポーターではなく、膝部分にパッドやクッションが入っている物を選ぶようにしましょう。

参考:悪化させない!膝の黒ずみを予防するサポーターとおすすめハンドメイド

 

3.毎日膝のケアをすることで原因を抑制できる

膝のケアを普段から行うことで、メラニンの生成が抑えられ、ターンオーバーも正常に促されやすくなり、黒ずみが発生しにくい状態を作ることができます。

効果的なのは、1日2回、美白成分が配合されたクリームで膝のケアを行うことです。

美白クリームには、メラニンを抑制する有効成分や、肌の潤いに欠かせない保湿成分が配合されています。また、皮膚の水分蒸発を抑えながら柔らかくする作用もあるので、ターンオーバーが正常に働きやすくなり、結果的にメラニンが早く排出される事が期待できます。

ただし、膝の皮膚がガサガサして固い、または分厚いと感じる状態なら、古い角質が残っている可能性があります。その場合は、週に1~2回、角質除去ができる『スクラブ』を使用して、美白クリームが浸透しやすい状態を作っておきましょう。

ほか膝の黒ずみを改善するケア方法の全てについては以下のページにて詳しく解説しておりますので参考にして頂けたらと思います。
参考ページ:膝の黒ずみを治す全手順!適切なセルフケアで素足に自信

 

4.脚組みや膝立ちも黒ずみの原因になる

正座のほか、足組み、膝立ち、膝のムダ毛処理、掻くという行為でもメラニンが作られます。

このような行為を避ける事がベストですが、難しい場合は、以下のように刺激が少なくなるよう調整すると良いです。

【膝の黒ずみに繋がる習慣の予防策】

膝の黒ずみに繋がる習慣 予防策
足組み イスの高さを調整して、足組みが行いにくい状態にする。足組をするとしても、交互に組み変えて、膝への圧迫を分散させる。
膝立ち 先にご紹介した膝用サポーターやクッションを活用する。
膝のムダ毛処理 毛剃りの場合は、剃りやすくて保湿性のあるシェービング剤を使用する。石鹸は皮脂まで洗い流すため使用しない。
参考:石鹸でムダ毛処理はNG!実はシェービング剤の方が良い理由と選び方
掻く 主に保湿を行い、肌のバリア機能を正常に保つことで、かゆみの軽減に繋がる。アトピーなどの皮膚疾患によるかゆみなら、皮膚科での診察を優先させる。

5.日々の食生活や習慣でターンオーバーを整える

黒ずみの排出を促すターンオーバーは、食生活や習慣からも影響を受けます。中でも、以下の3つは重要な役割があります。

①栄養素

ターンオーバーに役立つ栄養素は、体内の代謝を活発化させるものです。主には、ビタミンA、ビタミンB群(B1、B2、B6)、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛などがあります。

【ターンオーバーを促す栄養素・食品】

栄養素 含有食品
ビタミンA ウナギ、レバー、ニンジン、カボチャ、ほうれん草
ビタミンB群(B1.B2.B6) 肉類、卵、納豆、玄米、胚芽米、レバー類、ほうれん草、マグロ(刺身)
ビタミンC パセリ、ピーマン、ゴーヤ、レモン、ブロッコリー、パパイヤ
ビタミンE いくら、いわし、うなぎ、かぼちゃ
亜鉛 豚肉(レバー)、牛肉(ロース)、牛ひき肉、生がき、卵

どれか1つの栄養素を摂取するよりも、複数を組み合わせて摂取した方が代謝の活発化に効果的です。

また、水溶性ビタミン(ビタミンB群、C)は水に溶けやすい為、これらが含まれた野菜を水道水で洗うと、そのまま流れてしまいます。その為、水を使った茹でものや煮物よりも、サラダや炒め物、蒸し料理の方が栄養素を摂取しやすいと言えます。

脂溶性ビタミン(ビタミンA、E)は、油と一緒に摂取した方が吸収率が上がります。上記でご紹介した魚には油が含まれますが、それ以外なら、炒め物として油も入れて調理した方が良いでしょう。

亜鉛は、牛・豚・鳥などの肉類や、ホタテ・エビなどの魚介類、チーズや卵などの動物性タンパク質と摂取した方が吸収が促進されます。

ほか栄養素の詳細ついては以下をご参考下さい
>> 食べ物で色素沈着を対策!おすすめの栄養素と食材でシミゼロ肌に

②睡眠時間を確保する

睡眠をしている間にターンオーバーは起こり、少しずつ肌は生まれ変わっています。その為、質の良い睡眠を最低6時間以上は取ることをお勧めします。

特に、22時~深夜2時の4時間は成長ホルモンが活発化されます。このホルモンは身長を伸ばす以外にも、代謝を高める作用がある事から、正常なターンオーバーを促す為に欠かせないホルモンとされています。

その為、なるべくなら22時には眠るように心掛ける方が肌のターンオーバーにとっては理想と言えます。

③ストレスをためない努力

ストレスは、ターンオーバーを遅らせる事にもなり、重度になるとうつ病やアレルギーといった病気が発症する事も確認されています。

ストレス対策で実践しやすいのは、趣味や好きな事に励んでいたり、心休まる時間を作るといった事ですが、単純に『笑う』だけでもストレス発散に繋がります。ストレスが溜まっているなと感じる日は、友人と話したり、お笑い番組を見たり、赤ちゃんやペットの動画を見て癒されるのも良いでしょう。

6.まとめ

膝の黒ずみの原因はメラニンの発生にあり、正座だけでなく、何気ない習慣からもメラニンが作られる事がお分かり頂けたかと思います。

正座による膝の黒ずみなら、なるべく避けるか、膝用サポーターやクッションがお勧めで、年齢ごとに危険性が高まる「変形性関節症」のリスクも減らすことができます。

また、メラニンの排出を促すため、スクラブや美白クリームによってターンオーバーの正常化を促すことも重要です。
この記事で正座だけでなく、その他の生活習慣も見直すことができ、黒ずみのないキレイな膝になるキッカケになれれば幸いです。

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