監 修

上田 弥生院長

産婦人科専門医 美容皮膚科医
キュアクリニック恵比寿 院長 上田弥生

「もう隠すのは嫌..」膝の黒ずみを落とす全手順

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膝の黒ずみ

「膝の黒ずみが気になるから、スカートが履けない」「膝の黒ずみを消すにはどうしたらいいの?」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。

膝は、全身の中でも防衛本能が高いため、メラニン色素を含んだ「古い角質」が溜まりやすく、それに伴って黒ずみが発生しやすい部位です。

膝の黒ずみを解消するには、古い角質を除去し、乾燥を防ぐ為のこまめな保湿が必要となりますが、正しい知識の元で行わなければ、時間だけが過ぎてしまう事となります。

今回は、膝に黒ずみができる原因と生活習慣、解消・予防法、皮膚科での施術、膝の黒ずみ解消に役立つアイテムの選び方など、幅広くご紹介しますので、ご参考にして頂ければと思います。

膝は全身の中でも黒ずみが発生しやすい部位

膝は、体温調節をする『汗腺』や『皮脂腺』が少ない為、皮膚のバリア機能が弱く、刺激を受けやすい箇所です。

その為、外部刺激によってメラニン(黒い色素)が生成されやすく、膝の角質層も厚くなりやすい事から、黒ずみが発生しやすい部位と言えます。

膝への刺激と言えば、「膝立ち」「膝のムダ毛処理」「圧迫感のあるズボン」「足を組む」といった習慣がありますが、そんな何気ない行動でも黒ずみは発生します。

これらの習慣を避ける事でメラニン生成は抑えられ、膝の黒ずみ予防に大きく役立ちます。ですが、職業上または習慣の中で、どうしても難しい方もいらっしゃいます。居酒屋や旅館で働く方、バレーボール等のスポーツを好む方など、膝への刺激が避けられない方々です。

中でも、膝立ちや正座が習慣となっている方は、深刻な悩みに至っている事もあるでしょう。その場合、膝用のサポーターを付けることで黒ずみの軽減、予防をすることができます。

詳しくはこちら『悪化させない!膝の黒ずみを予防するサポーターとおすすめハンドメイド』をご覧ください。

次より膝の黒ずみに対するベストな対策についてご紹介いたします。

膝の黒ずみは「スクラブ」と「保湿」をする事がベスト

膝が黒くなる主な原因は、外部刺激によってメラニンが生成され、角質の硬化、色素沈着を起こす為に起きます。これらの膝の黒ずみを解消するには、以下の2つが行われる必要があります。

1.古い角質の除去
2.ターンオーバー(皮膚の生まれ変わり)の正常化

日常から膝への刺激が多い方は、この2つが自然に行われる事は少なく、元の色に戻したい場合は、角質除去ができる「スクラブ」、ターンオーバーの正常化ができる「保湿」が適した方法となります。

スクラブは、古いまたは固まった角質の除去、ターンオーバー促進の働きがあり、膝の黒ずみ解消に役立ちますが、毎日行うと膝の角質層を必要以上に薄くしてしまい、皮膚トラブルを招く可能性があるので、週に1~2回が限度です。

保湿は、膝の乾燥を防ぎ、ターンオーバーを正常化させる重要な働きがありますので、解消・予防だけでなく、キレイな膝を保っていく上でも毎日欠かせないケアと言えます。

スクラブと保湿に関して、以下より詳しくご紹介します。

膝の角質の症状によってスクラブの種類を変える

スクラブには、大きく分けてソルト(塩)とシュガー(砂糖)の2種類があり、膝の角質が固い場合ならソルト、そうでない場合はシュガーの方が効果を発揮します。

ソルトスクラブは、古い角質を溶かしながら、角ばった粒子で絡めとる力が強いため、膝の角質が固い方、膝の肌触りが「ザラザラ」「ごわごわ」している方のケアにおススメです。

ほか効果として、毛穴の引き締め効果も高いことから、むくみ解消や毛穴の解消にも期待ができます。

詳細は『コスパ良し!膝の黒ずみを塩でツルスベにする4つの方法を全解説』からご確認できます。

シュガースクラブは、古い角質を絡めとる力は弱いですが、吸水性に優れている事から、スクラブ後に使用する保湿成分が浸透しやすい特性を持っています。その為、膝の肌触りが「柔らかい」「乾燥感が強い」「敏感肌」の方のケアとしておススメです。

保湿成分の浸透力が高いことは、ターンオーバーを促進させる力も強いため、色素沈着によって膝が黒くなった方にも効果が期待できます。

シュガースクラブの詳細は『全肌質に優しいシュガースクラブの効果』をご覧ください。

【注意点】

・スクラブは、頻繁に行うと正常な角質層までも薄くする可能性があるため、毎日の使用は避けましょう。

・膝に黒ずみがある場合は週に1~2回がベストですが、上記の理由から、膝の黒ずみがある程度解消したら、月に2~3回と回数を減らしていった方が良いです。

・スクラブは粒子の力で古い角質を削るため、「皮膚が炎症を起こしている」「日焼けをした直後」「火傷をしている」「傷がある」「重度のアトピー性皮膚炎」など、膝に疾患がある方は、症状が悪化する可能性があるため使用は避けましょう。

市販の「ピーリング」は避けたほうが良い理由

同じ角質ケアとして有名な「ピーリング」がありますが、市販で販売されているピーリング剤の殆どは、本来の効果がなく、黒ずみが悪化する可能性があるため避けたほうが良いです。

ピーリングは、使用した時に「白いカス」のようなものが出て、古い角質が取れるものだと勘違いされている方が多いですが、本来のピーリングでは、そのような現象は一切ありません。

実は、白いカスは古い角質ではなく、「カルボマー」という合成ポリマーの一種です。カルボマーは製品を乳化して「とろみ」を与える為、増粘剤やゲル化剤としても用いられますが、市販のピーリングでは高い濃度にされていて、白いカスがポロポロ出るようになっています。

本来のピーリングは、薬品(酸)の力でターンオーバーが促進されてから効果を発揮します。その為、ピーリングの使用直後に角質が取れるのではなく、後日にポロポロ取れます。また、正式にはケミカルピーリングと呼ばれ、シミやニキビを治療する医療行為として行われてきました。

ですので、使用直後に角質が取れるとしている市販のピーリング剤では、黒ずみ解消の効果は得られにくく、本来は皮膚科にて施術が行われるものです。

参考:手ごわい膝の黒ずみに最後の手段!皮膚科での施術法を全解説

より詳しいピーリングの効能については、以下から確認できます。

参考:最短でツルン♪膝の黒ずみに凄く効果的なピーリングの選び方

「保湿と美白に注目した保湿クリーム」は黒ずみの早期解消に役立つ

保湿は、膝部分が正常にターンオーバーする事を促す為、解消や予防としても重要なケアと言えます。その為、膝の黒ずみを早く解消したい場合は、「保湿と美白の2つに注目した保湿クリーム」が効果を期待できるでしょう。

中でも、「ヒアルロン酸」や「尿素」などの、保湿力が高く低刺激な成分が作られた『高浸透保湿クリーム』の使用をお勧めします。

上記の成分に加えて、「ビタミンC誘導体」や「トラネキサム酸」などの美白効果の高い成分が配合されるクリームなら、より高い保湿と美白効果を期待できます。

これらの成分は、乾燥しやすい膝に長時間潤いをもたせ、黒ずみの原因である「メラニン色素」の排出に役立ちます。

詳しくはこちら『【成分別】膝の黒ずみを解消する適切な保湿クリームの選び方』をご覧ください。

保湿を行う場合は、毎日、朝と入浴後の2回、膝の保湿を行うとよいでしょう。黒ずみを早く解消したい方、乾燥感が気になる方は、朝・昼・入浴後・就寝前など、保湿の機会を増やす事で、ターンオーバーがより正常化されるように働きます。

【注意点】

・美白クリームはメラニンの生成を抑制する一方で、皮膚の防御力を低下させ、外部刺激に弱い状態を作ってしまいます。その為、膝の黒ずみが気にならない程度になったら、「高浸透保湿クリーム」に変えたり、半年~1年以上の長期間の使用は控えるようにしましょう。

短期間で膝の黒ずみ解消を目指すなら美容皮膚科での施術が確実

膝の黒ずみを短期間で解消したいのであれば、美容皮膚科での施術をお勧めします。

美容皮膚科では、

・「高濃度美白クリーム」を使用
・美白クリームの浸透力を高める「イオン導入」
・ターンオーバーを促進させる「ケミカルピーリング」
・メラニン色素の根源を破壊する「レーザートーニング」

といった、黒ずみを解消させる施術が多く用意されています。

また、保湿クリームやピーリング剤の種類も豊富で、医療機関でしか取り扱えない『高濃度』となっている為、黒ずみの早期解消に大きく期待できます。

しかし、膝の黒ずみを治す施術は「美容目的」とみなされ、原則、保険適用外となります。

皮膚科での施術の詳細は『手ごわい膝の黒ずみに最後の手段!皮膚科での施術法を全解説』をご覧ください。

【美容皮膚科・施術内容と費用相場】

施術方法 内容 費用
塗り薬 高濃度な美白成分を含む保湿クリームでの施術。
主に、塗り薬を処方箋として出される。
成分:ハイドロキノン、トレチノイン、尿素etc
¥1,600~4,000
(30日分)
イオン導入 特殊な電磁波で肌の奥にまで、保湿・美白成分を浸透させる施術。
ターンオーバーを促進させ、メラニン色素の排出を行う。成分:ビタミンC誘導体、乳酸ect
約¥8,000
(塗る薬剤によって変動)
ケミカルピーリング 酸の力でターンオーバーを強制的に促進させることで、古い角質を除去する施術。
数日後に、古い角質がポロポロと取れる。成分:乳酸、グリコール酸、サルチル酸ect
約¥6,500
(1回)
レーザートーニング 特殊レーザーを当ててメラニン色素を破壊する即効性の高い施術。 約¥15,000~30,000
(1回)

膝の黒ずみが悪化する誤ったセルフケア

膝の黒ずみ解消において、誤ったセルフケアとして気を付けたいものが、レモン等の柑橘類を使った「膝パック」です。

レモンに含まれる「ビタミンC」がメラニン色素を抑制するとして、黒ずみを薄くする効果があると言われていますが、実は、パック後に紫外線を浴びると炎症を引き起こす危険性があります。

レモンなどの柑橘類には「ソラレン」という物質が含まれ、日光(紫外線)に対して敏感に反応する特徴があります。また、紫外線を積極的に吸収する『光毒性』を持つ事から、皮膚が炎症しやすくなったり、シミ、シワなどの肌トラブルを起こす可能性が高まるので、柑橘類で膝パックを行うのは避けましょう。

その他、膝の黒ずみ解消としては適切ではないセルフケアをまとめましたので、今後の為にご参考下さい。

【膝の黒ずみ解消に適さないセルフケア一覧】

セルフケア 効果 肌トラブルと黒ずみ解消の有無
毛穴パック 毛穴に詰まった皮脂を取り除く 毛穴が広がったり、必要な皮脂まで取り除いてしまい、余計に毛穴が詰まってしまう
ニベアパック 混合肌や乾燥肌の方が、潤いをキープする方法。 保湿を行う上では十分な効果を発揮するが、黒ずみを除去できるわけではない。
ワセリン 肌にバリアのような膜を張って水分を逃がさないようにする働きがある。 ワセリン自体に保湿効果はない為、多用してしまうと汗の蒸発を妨げ、毛穴つまりを引き起こす可能性がある。黒ずみを解消する効果はない。
ホットタオル 毛穴や角質を温めて柔らかくする。 「毛穴のつまり」に対しては効果を発揮するが、膝の黒ずみを落とすまでの効果はない。
酵素洗い 酵素の力で、皮脂や角質を取り除く。 洗浄力が強すぎて、肌に負担がかかるため、肌荒れなどが起こりやすい。

ターンオーバーを促進する生活習慣を意識するのも大切

黒ずみのない、よりキレイな膝を目指すなら、先にご紹介したスクラブや保湿に加えて、食生活や生活改善によって全身のターンオーバーを促す事も大切です。

偏食、夜更かし、喫煙、過度な飲酒、運動不足などの生活習慣がある場合、毒素や老廃物が体内に溜まりやすく、それに伴ってターンオーバーも鈍くなり、メラニン色素が排出されにくい状態が続くことから、黒ずみが出来やすい体となります。

黒ずみ知らずの膝を目指すならば、このような生活習慣も同時に見直すと良いでしょう。

ほか、ターンオーバーを促進させる食べ物を積極的に摂取することもお勧めです。

代表的な食材でいうと「レバー」「牡蠣」「ピーマン」「ゴマ油」などが、新陳代謝を促進させ、ターンオーバーを正常化してくれます。これらの栄養素は、メラニンの生成を抑制させる「メラニン還元作用」という働きもありますので、メラニンの生成を抑えながら、皮膚全体を整えます。

寒い時期なら「お鍋」や「スープ」、暑い時期なら「サラダ」など、季節に合わせて料理をすれば、楽しみながら取り組めるかと思います。

以下に、メラニンの生成を抑え、ターンオーバーを促進させる栄養素と食材をまとめましたので、ご参考にして頂ければと思います。

【黒ずみ予防に効果的な栄養素と食材一覧】

栄養素 食材
ビタミンA レバー・ウナギ・人参、春菊、ホウレンソウなどの緑黄色野菜
亜鉛 牡蠣・チーズ・レバーや赤身肉・卵黄・煮干し・抹茶(粉)
ビタミンC ピーマン・パプリカ・ジャガイモ・ブロッコリー・オレンジ、レモンなどの柑橘類
ビタミンB6 牛レバー・鶏ささみ・カツオ・まぐろ・さば・バナナ
ビタミンE ゴマ油・ナッツ類・アボカド・赤ピーマン・蕎麦

まとめ

いかがでしょうか?

膝は、全身の中でも黒ずみやすい部位である事がご理解頂けたと思います。

普段から膝への刺激を避けることが良いのですが、職業上、難しいという方は、膝用のサポーターで少しでも刺激を避けたり、予防をする事がベストと言えます。

根本的には、週に1~2回のスクラブで古い角質を取り除き、常に新しい角質の状態で、こまめな保湿を行うこと。これが膝の黒ずみを無理なく解消する上で、最も重要な解消法です。

早期に解消したい方は、「ビタミンC誘導体」や「トラネキサム酸」が配合された『美白効果のある保湿クリーム』の使用を試すと良いでしょう。

より短期間で確実に膝の黒ずみを消したい方は、皮膚科での本格的な施術をお勧めします。

膝の黒ずみが気になってストッキングやソックスで隠していた方は、生足でお出かけできる事が何よりの楽しみになるかと思います。

この記事が、そのきっかけになれれば幸いです。

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