監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

症状で分かる!膝のぶつぶつの適切な対策と解消方法を全解説

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膝にぶつぶつができていると、毎日長ズボンで過ごそうとする自分がいませんか?

その状態でもし膝を露出させても、相手が受ける印象も悪くなってしまうので、早く治して綺麗にしたいという方は多いかと思います。

膝のぶつぶつには複数の原因がありますが、ぶつぶつの色ごとに対策も違ってきます。
ここでは、膝のぶつぶつの症状別対策、膝の潤い不足を防ぐ行動とお勧めの保湿剤について紹介します。

1.膝のぶつぶつは症状別で対策するのが有効

膝のぶつぶつは、大きく分けて『黒い』『赤い』『肌色』などに分かれ、原因が違います。それぞれ有効な対策も少し違いがありますので、以下をご参考頂ければと思います。

■黒いぶつぶつに適した対策

原因 症状など 対策
埋没毛

埋没毛は肌の中で毛が埋もれる状態を指し、毛穴の中でムダ毛が成長すると、黒いぶつぶつのようにも見えます。

主に毛抜きなどの毛穴を傷つける行為で発生します。傷からかさぶたに変わると、ざらざらした肌触りとなり、ぶつぶつが目立ったり、黒い点に見える事もあります。
・毛抜き以外のムダ毛処理にする

・スクラブ

・ピーリング

・保湿

毛穴汚れ
清潔でない状態が続いていたり、保湿剤が綺麗に洗い流されずに肌に残っていると、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、それが酸化して黒っぽい汚れとなります。

また、肌の代謝(ターンオーバー)が正常に行われず、皮脂詰まりが起きて毛穴の汚れが発生する事もあります。


【埋没毛による膝のぶつぶつの対策】

埋没毛による膝のぶつぶつの対策

埋没毛は、古い角質の除去を行う事で改善が期待でき、ムダ毛処理の見直しで予防ができます。

ムダ毛処理で最も肌刺激が少ないのは電気シェーバーです。刃が肌に直接当たることがなく、毛穴を傷つける心配もないので、埋没毛になるリスクは低いです。電気店やドラッグストアで、1000円前後で販売されています。

カミソリを使用する場合は、肌負担を抑えるためにシェービング剤を塗ってから剃りましょう。石鹸を泡立てて剃る方もいらっしゃいますが、皮脂まで洗い流す作用があり、そこにシェービングの摩擦も加わる事から乾燥しやすくなります。膝のぶつぶつが悪化する原因にもなるので、石鹸を使って剃るのは避けましょう。

除毛クリームは、毛の根本を溶かす作用があるので、埋没毛になる心配はありません。ただし、刺激性のある成分が含まれている事から、敏感肌の方にはお勧めできません。その他、古い角質の除去で埋没毛を解消する事ができます。主には角質を削る『スクラブ』や、角質を剥がす『ピーリング』がお勧めです。

 

【毛穴汚れによる膝のぶつぶつの対策】

先に紹介したスクラブやピーリングは、膝のぶつぶつの原因でもある『毛穴の汚れ』を一時的に解消することに役立ちます。日々のケアでは、肌の代謝を促す保湿がお勧めです。

具体的な保湿方法については、ページ内の膝のぶつぶつ解消に適した保湿剤を参考下さい。

■赤いぶつぶつに適した対策

赤いぶつぶつでは、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、毛嚢炎、ノミによる虫刺されが考えられます。主にかゆみがありますが、掻くほど炎症が悪化するので、適切な対策を行いましょう。

原因 症状など 対策
接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は、外部の刺激で赤いぶつぶつや皮膚の盛り上がりが発生する皮膚病です。

原因は2種類あり、1つは刺激が強い物質に皮膚が接触すること、もう1つはアレルギーによるものです。

強い刺激は、洗濯洗剤や石鹸、ウルシなどの肌がかぶれる植物に触れること、虫の毒などが挙げられます。

アレルギーは、金属や衣服などの素材、化粧品に含まれる特定の成分で起こる事があります。
・保湿剤など、膝に塗ってアレルギーが起こる化粧品は使用しない

・石鹸で体を洗った後はしっかり落とす

・ズボンを手洗いした時は、すすぎをしっかり行う

・しばらく使っていないズボンをそのまま使用しない

・山や森の散策では長ズボンを着用する

アトピー性皮膚炎

皮膚の乾燥や赤いぶつぶつ、皮膚の盛り上がりなどの症状が現れる皮膚病の一種です。

大人になってからのアトピーは、原因が多くある事から皮膚科で対処するようにしましょう。かゆみが強い場合は、外用薬や内服薬で症状を抑えます。

多くは体の広い範囲に現れますが、膝だけに症状が出ることもあります。

原因としては、乾燥肌、肌のバリア機能の異常、食物アレルギー、ペットの毛、ダニやノミ・ほこりなどのハウスダストで免疫機能が過剰に反応することが挙げられます。
・皮膚科での外用薬や内服薬の処方を受ける

・保湿をする

・アレルギーとなる食品を避ける

・ハウスダスト(ほこり、ペットの毛、ダニやノミの死骸)が少ない環境に整える

・ウールなどのちくちくする素材を避ける

毛嚢炎

毛嚢炎は毛根にある毛包に細菌が感染することで現れる炎症です。

赤いぶつぶつが現れるほか、ニキビのような白い膿が中心に現れることもあります。
・毛抜き以外のムダ毛処理にする

・患部を清潔にする

ノミによる虫刺され

赤いぶつぶつになるのはノミに刺された時で、その多くは、大きさ2~3mmの「ネコノミ」によるものです。

猫や犬に寄生し、刺されると1~2日後に赤いぶつぶつができることが多く、水ぶくれになる事もあります。

主に足に症状が出やすいですが、室内では膝も刺されることがあります。

・室内で飼っている猫や犬にノミがついている場合は、動物病院の駆除薬を使用したり、ノミ取りクシやお風呂で清潔にしておく

 

■肌色または赤っぽいぶつぶつに適した対策

肌色または赤っぽいぶつぶつに適した対策

肌色または赤っぽい色で、鳥肌のようなぶつぶつが膝にできている場合は、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の可能性があります。2~3mmほどのぶつぶつが全身の様々な箇所に現れるもので、かゆみが出ることもあります。

原因ははっきり解明されていませんが、ホルモンバランスや遺伝ともされています。その中での有効な対策は、肌の代謝を促す保湿ケアです。肌の代謝が正常にされていれば、毛孔性苔癬の悪化も防げます。

思春期にできやすいですが、年をとるごとに改善傾向にあり、30歳を過ぎる頃には目立たなくなることもあります。しかし、症状が思春期から続くこともあります。

毛孔性苔癬は、紫外線で症状が悪化することがあるので、日頃のUVケアが大切です。日焼けをすると、必要な水分まで蒸発し、膝のぶつぶつ要因になる乾燥状態を招きます。例え長ズボンを着用していても、白などの薄い色は紫外線を通しやすいので、黒や青、赤などの濃い色がお勧めです。

また、掻く、潰す、ゴシゴシ洗うなどの刺激を与えると、炎症が起きて黒ずみにもなるので、なるべく優しく触れるようにしましょう。

 

2.膝のぶつぶつ解消には十分な潤いが大切

『接触性皮膚炎』以外の膝のぶつぶつは、潤い不足が共通して起こっています。その為、膝のぶつぶつ解消では保湿が非常に重要です。

膝の潤い不足は、乾燥だけでなく肌のバリア機能も低下させます。これまで外部刺激から守っていた肌のバリアが弱くなると、肌トラブルが起きやすくなります。その中の1つに、ぶつぶつが発生する要因もあります。

保湿には、肌のバリア機能を正常に保ち、向上させる働きがあります。さらに肌の代謝も促す事から、ぶつぶつの要因でもある古い角質を排出したり、毛穴詰まりを解消することにも役立ちます。

ただし、膝の保湿だけでぶつぶつが解消するとは限りません。日々の行動で膝の潤いが失われ、ぶつぶつが出来やすくなっている事もあります。

 

■膝の潤い不足に繋がる行動を避ける

特に膝や肘は普段の何気ない行為や行動で肌がダメージを受け、潤いを失いやすい部位です。膝をついたり、摩擦を繰り返したりしていると肌を守ろうとする防御反応から角質発生するため、普段より膝にダメージを受けないように意識して注意することも大切です。膝のぶつぶつだけでなく黒ずみに悩んでいる方は以下のような行為がないか確認してみましょう。

1.膝を強く洗う

 

お風呂場で膝を洗うとき、その力加減によってはぶつぶつが悪化します。中でもナイロンタオルは、皮膚より硬い素材で刺激が強いので、リネンタオル(麻)の方が良いです。最小の刺激で済むように、丁寧に優しく、円を描くイメージで洗いましょう。また、シャワー上がりで体を拭く時は、揉むように拭く方が肌負担も少なく済みます。

 

2.正座、膝立ちをする方はクッションや座布団を利用する

正座や膝立ちは膝の刺激となり、肌のバリア機能が低下しやすくなる事から、ぶつぶつの要因にもなります。そのような機会が多い方は、クッションや座布団を使用して刺激を緩和させましょう。参考:正座は黒ずみの元。正座する機会が多い方に送る膝を黒ずみから守る方法

 

3.きつめのジーンズなどを避ける

きつめのジーンズなどを履くと、動いているだけでも膝の摩擦と乾燥が起きやすくなります。なるべく余裕のあるサイズを履きましょう。

 

4.椅子での片足あぐらは膝の刺激となる

デスクワークの方に多い、座ったままの片足のあぐらは、知らないうちに膝が圧迫されています。長時間続けると血行不良が起きて、体内に栄養素が行き渡りにくい状態となり、それが原因で乾燥や肌の代謝が遅くなったりします。

理想の姿勢は、骨盤がまっすぐ立っている状態です。上半身を椅子の奥側につけて、骨盤をまっすぐにし、それからディスプレイが見やすい位置まで首の角度を調整すると良いです。足と地面は、つま先だけにしたり、かかとまで全てつけたりして、その都度で調整すれば、姿勢で凝り固まるような感覚もないはずです。

 

■膝のぶつぶつ解消に適した保湿剤

膝は常に曲げ伸ばしが行われる箇所です。特に、長ズボンやストッキングの時は歩くだけでも軽い摩擦が起きています。その為、摩擦や刺激でも保湿性が維持しやすい『ワセリン』がお勧めです。ワセリンは刺激が少ない油脂なので、どんな肌質にも使用できます。中には、肌の潤いに欠かせない『セラミド』が含まれたワセリンもありますので、以下にご紹介します。

 

ワセリン

「ワセリン」の画像検索結果

価格:500~1000円前後

ワセリンは石油から作られる油脂の1つで、水を弾く性質があります。固めの触り心地で特有のベタつきもありますが、その密着力で水分蒸発を防ぐので、膝の保湿に適しています。石油が原料と聞くと刺激が強そうに思えますが、ワセリン自体は刺激が少ない物質です。皮膚科の軟膏にも含まれており、乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎など肌が弱い方でも使うことができます。

ワセリンには黄色ワセリン・白色ワセリン・プロペト・サンホワイトの4種類があり、全て無臭です。右に行くほど精製度が高く、肌への刺激が少ないため、肌が弱い方はプロペトやサンホワイトを使うとよいです。スーパーやドラッグストア、アマゾン、楽天など多くのところで購入できます。

>> 公式サイトはこちらから

 


セラミドバリアケア ケアセラ 40g

関連画像

価格:750~1000円前後

ワセリンとセラミドが配合された保湿剤です。セラミドは肌内部の潤いに欠かせない成分なので、高い保湿効果が得られます。使い心地はワセリンと同じで、固形成分が多いことから肌への密着力も高いです。カミツレ花エキスなどが含まれている事から、爽やかな花の香りもします。値段は、アマゾンや楽天、ドラッグストアなどの購入先で少し変わります。

>> 公式サイトはこちらから


 

【保湿方法と注意点】

保湿は1日2回、朝と夜に行います。使用タイミングも大切で、夜なら『お風呂上り』が効果的です。お風呂から上がった直後の体は、体温が高い時にタオルで拭くため、湿気が一気になくなります。それでも汗をかこうとするので、普段よりも急激な乾燥が起きます。この時に保湿をするかしないかで保湿効果も大きく違ってきます。

ただし、膝のぶつぶつに対して保湿する方は、状態をよく観察しながら使用しましょう。万が一ぶつぶつが悪化する事があればすぐに使用を中止して下さい。また、ぶつぶつに加え膝や膝下の黒ずみが気になる方は以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
参考:膝の黒ずみを治す全手順!適切なセルフケアで素足に自信

 

■肌の代謝を促す食事で潤いを保つ

 

ビタミン類(A、B群、C)、タンパク質、亜鉛は、肌の代謝を促して潤いを補う作用があります。その食品と摂取量については『肌のターンオーバーを促進させる食べ物で色素沈着を改善』をご参考下さい。

栄養バランスが偏っていると感じる方は、サプリメントで補うのも良いです。その中でお勧めなのが『マルチビタミン』で、ビタミン類や亜鉛、タンパク質や脂質といった、肌の代謝には欠かせない成分が含まれています。

マルチビタミンは、市販ならスーパーやドラッグストア、通販なら楽天やアマゾンなどで販売されています。価格は数百円~3千円ほどで購入できますが、添加物が最小限に抑えられていて、なおかつ天然由来のビタミンを使っているサプリメントが良いです。

例えば、ビタミンCなら『ローズヒップ』から抽出されているものが天然由来で、『L-アスコルビン酸』といった天然物ではない名前なら化学合成となります。化学合成で作られたビタミンは、体内でうまく消化できず、添加物として肝臓に蓄積されやすいので、なるべく避けるようにしましょう。

 

3.皮膚科や美容外科で治療が必要な膝のぶつぶつの種類

皮膚科や美容外科で治療が必要な膝のぶつぶつの種類

アトピー性皮膚炎で膝にぶつぶつがある方は、皮膚科での治療が必要になります。放置すると悪化するので、治療を受けて症状を抑える事が大切です。

この他、以下のような症状がある方は、皮膚科での診察を優先させましょう。

・膝のかゆみが強い

・膝以外にも、広範囲のぶつぶつや赤みがある

・保湿をしていても膝がカサカサする

・家族にアトピー性皮膚炎の人がいる

アトピー性皮膚炎はかゆみが強いので、知らないうちに掻いてしまい、症状が悪化することもあります。かゆみが我慢できない場合は治療を受けましょう。その場合、保湿が最優先とされますが、症状が重い場合はステロイド薬を塗ることもあります。ステロイド薬はかゆみや炎症を抑えるため、アトピー性皮膚炎の治療に効果的です。アトピー性皮膚炎は継続的な治療が必要で、治療費は月に4000~6000円程度となっています。

この他、毛孔性苔癬(毛孔性角化症)の治療を行うことがあります。毛孔性苔癬は見た目以外には大きい症状はありませんが、思春期によく発生するので、精神的なストレスになる事があります。

内服薬や外用薬が処方されることもありますが、綺麗に治療する場合は、美容皮膚科での施術を受けることがおすすめです。中でも、安全性と効果が高い施術は『フラクセル』という光を用いた治療です。この施術では、肌に刺激を与え、一時的なダメージを加えます。古い肌がダメージを受けて肌が代謝する中で、徐々に健康的な肌になっていく施術です。

価格はクリニックによって違いますが、1回3万~6万円ほどが相場です。月に約1回ぺースで施術を5回ほど受けると効果が高まります。

 

4.まとめ

膝のぶつぶつは黒い、赤い、肌色などで原因が違うため、症状に合わせて対策する必要があります。中でも保湿は、殆どの膝のぶつぶつに対して有効なケア方法ですが、潤い不足に繋がる行為も気をつけるようにすることも大切です。

また、アトピー性皮膚炎、膝の重度のかゆみ、保湿でも良くならない場合は、病院での診察を優先するとともに、適切な対策を行うことで膝も次第に綺麗になるはずです。適切な対処で自信をもって膝を露出できるキッカケになれば幸いです。

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