監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

そのクセが肘の黒ずみに!ほおづえが色素沈着となる原因とその対策

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これからの季節、半袖の服を着る機会も多くなり、肘の黒ずみが気になるという方も多いのではないでしょうか。実は、肘の黒ずみは、何気ない普段の肘つきや、ほおづえが原因になっていることも。

今回は「ほおづえ」や「肘つき」が、黒ずみの原因となる理由や対策に加え、すでにできてしまった肘の黒ずみの改善方法までを、まとめさせて頂きましたので参考にして頂けたら幸いです。

1.ほおづえは肘の黒ずみの原因になる

肘だけに限らず、人間の皮膚は刺激を受けると防御反応としてメラニン色素を生成します。特に肘は、何気ない動作が黒ずみの原因になることが多く、例えば机に肘をついてほおづえをするような圧迫による刺激や、紫外線による刺激、衣服の衣擦れによる摩擦刺激などあらゆる刺激がメラニン色素を生成する原因となります。

・ほおずえは肘が硬化する原因にも!

肘の皮膚が固く黒ずんでいる原因として、ほおづえなどの圧迫による刺激は皮膚の角質を硬化させてしまうこともあります。角質が硬化すると肌のターンオーバーが遅れやすくなり、色素沈着しやすくなってしまいます。

特に肘は水分が蒸発しやすく、カサカサしてしまいやすい部位です。角質の硬化、肌のバリア機能の低下、乾燥など様々な要因により色素沈着しやすくなっています。基本的に、肘や膝などに現れる黒ずみはメラニン色素が原因となっています。摩擦や圧迫、紫外線などの刺激でメラニン色素が生成され、色素沈着してしまうメカニズムも同様になっています。

2.肘の黒ずみの予防・改善は「クセの予防」が最優先

肘の黒ずみを予防するためには、ついつい肘を圧迫してしまうクセを意識して治すことが最優先です。ほおづえだけではなく、椅子の肘掛けに肘を置いて体重を掛けたり、肘に負担をかける動作も極力避けたいクセです。

特に、ほおづえは頭を支えるため、数キロもの負担が肘にかかります。意識的にこれらのクセをやめることで、圧迫刺激による角質の硬化やメラニン色素の低下、肌のバリア機能の低下などを防ぎ、肌の乾燥や色素沈着も防ぐことができます。

・肘の負担を軽減する肘の黒ずみ予防アイテム

どうしても肘を使うクセが治らない場合は、状況に応じたアイテムを使うこともおすすめです。例えば椅子の肘掛けにタオルやクッションを置けば、肘掛け部分より柔らかい分刺激が弱くなります。また体重を分散させることができるため、圧迫による刺激も少なくすることができきる以下のようなアイテムもおすすめです。

ひじ掛け用クッション「ひじラクダ」セット:3.800円~

ひじらくだ

「ひじラクダ」は椅子の肘掛け部分に設置することで、腕や肘への負担を少なくするためのアイテムです。低反発スポンジを使用しているため、体重を分散させる働きに優れ肘への圧迫刺激だけでなく、肩こり対策やキーボードなどの操作で疲れた手首や腕の疲労を軽減してくれます。マジックテープで固定する方式なので、ずれる心配もなく肘を保護してくれます。

3.肘の黒ずみ解消に効果的な症状別のケア方法

できてしまった肘の黒ずみを解消するためには、皮膚のバリア機能を向上させターンオーバーを正常にすることが重要です。そのほか美白作用がある成分が含まれた化粧水や美容クリームを使用することもおすすめです。

・ 軽度の肘の黒ずみにはスクラブやピーリングケア

まだ肘の硬化が酷くなく、少しの黒ずみの程度の軽度の肘の黒ずみの症状なら、スクラブやピーリングなどのセルフケアで対策することができます。ピーリングは皮膚に酸性の薬剤を塗布して、角質を柔らかくして汚れや沈着した色素を除去するものです。特に肘は角質が硬くなりやすく、沈着した色素がとれにくいため、ピーリングで角質を柔らかくする方法はおすすめです。

ピーリングは家庭でのセルフケアや、エステサロンでも施術が可能ですが、美容クリニックの方が使用する薬剤の効力が高いため、よりきれいに早く治したい人は美容クリニックでの施術をおすすめ致します。

コスト面で節約したいなら、自宅でスクラブ剤を作って磨くことも有効です。特に表皮の浅い部分の比較的軽い症状の肘の色素沈着による黒ずみは、スクラブだけで目に見えて改善されることもあります。

肌に優しいスクラブ剤を自分で作る方法や、使い方・注意点など、スクラブで黒ずみケアをする方法につきましては以下のページに全てまとめておりますので参考にしてください。
参考:膝の黒ずみを優しくケア!お手製スクラブの作り方とその効果

 

・軽度から中度の肘の黒ずみには美白化粧水やクリームで保湿ケア

スクラブを行ってもなかなか改善されない軽度の肘の黒ずみや、中度の肘の黒ずみには、美白有効成分が含まれている化粧水や、美容クリームを使用することも有効です。美白有効成分には、ビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸などが挙げられます。

これらの成分はメラニン色素の生成を抑えたり、メラニン色素が体外に排出されるのを促進したりする働きがあります。メラニン色素を排出するためには、保湿を行い肌のターンオーバーを正常にすることも必要です。コラーゲンやエラスチン、セラミド、尿素などの効果の高い保湿成分とともにこれらの美白有効成分が含まれたアイテムを選ぶようにしましょう

肘の黒ずみに有効な美白成分や、美白製品の選び方・使い方につきましては以下ページにまとめておりますので参考にしてください。
参考:膝の黒ずみを治す全手順!適切なセルフケアで素足に自信

 

・重度の肘の黒ずみは皮膚科や美容外科を検討する

肘が黒く硬化し、明らかに周囲の肌の色と異なり、目立ってしまうくらいの重度の肘の黒ずみは、皮膚科や美容皮膚科で治療をすることを検討しましょう。施術方法として、内服薬を処方されることもありますが、あくまでほかの施術と併用することが前提となります。

主に美白作用が非常に強いハイドロキノンクリームや、トレチノインクリームなどの外用薬を処方するほか、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの美白有効成分を皮膚の奥に浸透させるイオン導入、レーザーでメラニン色素を破壊する施術などが候補になります。

皮膚科や美容外科の詳しい施術内容や費用・治療期間については以下のページに詳細までまとめておりますので参考にして頂けたらと思います。
参考:手ごわい膝の黒ずみに最後の手段!皮膚科での施術法を全解説

 

4:肘の黒ずみと同時に痛みも伴う場合は滑液包炎(かつえきほうえん)の可能性も

肘の黒ずみだけではなく、強い痛みも現れているならば「滑液包炎」の可能性も考えられるので、外科の診察を早めに受けるようにしてください。滑液包とは関節のクッションの働きをする組織で、肘の場合は寝そべりながらほおづえを付く姿勢が原因となることが多く、主に関節を酷使したり、負担が大きかったり、外傷を受けたりしたときに発症することがあります。

肘だけではなく、膝や手首、足首などの関節に痛みが現れることもあり、滑液包に炎症が発生することで腫れてしまい、滑液包炎となります。

滑液が多い場合には、注射によりそれを抜き取ることもあります。そうすることで炎症が軽減され、痛みも和らぎます。そのほかステロイド薬などで炎症を抑えることもあります。痛みを抑えて安静にしていれば保存的治療(出血させず治療すること)で治癒されますが、症状が改善されない場合手術を行うこともあります。

5:まとめ

肘の黒ずみは普段のほおづえや、肘をつく動作の圧迫や刺激の積み重ねによる原因が殆どです。肘の黒ずみに悩む多くの方が、何気ない『肘をつくクセ』がある方が多く、予防・改善のためには、意識してクセを改善し、日々の刺激や摩擦から肌を守るためにも保湿を念入りに行うことが必要です。

この記事で、自身の症状に適切なケア方法を判断し、少しでも肘の黒ずみの予防・改善にお力に慣れたら幸いです。

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