監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

デリケートゾーンの吹き出物の治療と予防完全ガイド

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デリケートゾーンの吹き出物がケアできて喜ぶ女性

入浴時に石鹸で洗って清潔にしているのに、いつの間にかできてしまうデリケートゾーンの吹き出物。誰かに相談するのも恥ずかしいし、恋人とのお泊りデートやお友達と温泉やプールに行くなんて予定があったら困りますよね。

吹き出物の症状の多くは、自然に治る「にきび」や「毛嚢炎(もうのうえん)」がほとんどで、早く治したい方には市販薬もありますので、安心してください。

デリケートゾーンの吹き出物は、ちょっとした刺激や体調不良からもできやすいので、普段からの予防がとても大切です。

今回は、デリケートゾーンの吹き出物の原因、予防方法をまとめましたので、吹き出物の不快感から解放され、笑顔で過ごせるように参考にしていただければと思います。

1.デリケートゾーンにできる吹き出物の種類と症状

デリケートゾーンの吹き出物は、毛穴の詰まりや皮膚のダメージが原因でできる「にきび」や「毛嚢炎(もうのうえん)」「化膿性汗腺炎」と、性行為で感染する「性器ヘルペス症」や「尖圭(せんけい)コンジローム」などがあります。

デリケートゾーン 吹き出物

一般的に多い症状「にきび」や「毛嚢炎」は、清潔にする事で治すことができますが、「性器ヘルペス症」「尖圭コンジローム」は病院での診察、治療が必要です。

「化膿性汗腺炎」は自然に膿が出れば治りますが、再発することが多いので、その場合は病院での診察、治療が必要です。

【デリケートゾーンの吹き出物の種類と症状】

種類 症状 特徴 原因菌・原因
ニキビ 初期段階は毛穴の詰まりで痛みはないが、進行していくにつれ化膿し痛みがある場合も。 皮脂が多いと発生しやすいので、デリケートゾーンは発生にしにくいが、体質にもよる。 【アクネ菌】

・脂肪分の多い偏った食事

・洗いすぎによる乾燥

・ホルモンバランスの崩れ

・毛穴の詰まり

毛嚢炎

(毛包炎)

軽度の場合は痛みやかゆみはない。2週間以上経過し、悪化すると発熱や痛みがある。 毛穴の奥の毛包という部位での炎症で、近くの毛穴に感染しやすい。

皮膚の表面に近い場所での炎症。

【表皮ブドウ球菌・黄色ブドウ球菌・緑膿菌など】

・摩擦やムダ毛処理

 (バリア機能の低下)

・汗ムレ

・免疫力の低下

・抗生物質の服用

化膿性汗腺炎 他と比べ膿の量が多く、痛みがある。

吹き出物が破裂すると治るが、痛みと強い臭いがある。

毛穴の奥の皮膚の深い部位で発生することが多く、再発しやすい。 【主に黄色ブドウ球菌】

・摩擦やムダ毛処理、汗ムレになどによる毛穴の詰まり

・締め付ける下着など

性器ヘルペス感染症 痛みやかゆみがあり、水ぶくれになる。初感染の場合は風邪のような症状も。

※無症状の人もいる。

性病で再発しやすく、病院での治療が必要。 【ヘルペスウイルス】

・感染者との性行為

外部参考:性器ヘルペスについて(医科大学教授 浅田秀夫)

尖圭(せんけい)コンジローム感染症 イボのような見た目。生理用品や下着との摩擦で痛み・かゆみが出る場合もある。 性病で、病院での治療が必要。 【ヒトパピローマウイルス】

・感染者との性行為

外部参考:尖圭コンジローム感染症(まつなが産婦人科)

 

2.デリケートゾーンの吹き出物「ニキビ」「毛嚢炎」の原因と市販薬

デリケートゾーンのニキビと毛嚢炎のおもな原因は、毛穴の詰まりや、摩擦・ムダ毛処理での肌ダメージです。デリケートゾーンの吹き出物は、清潔にしてムレや乾燥を防げば1~2週間で自然に治ることがほとんどですが、悪化させないように「ニキビ」の場合は皮脂の分泌をおさえる事、「毛嚢炎」の場合は清潔にすることが大切です。

デリケートゾーン 吹き出物

・デリケートゾーンのニキビの原因

デリケートゾーンのニキビの主な原因は、ホルモンバランスの崩れや、脂肪分の多い偏った食生活、生理用品や下着との摩擦、洗いすぎによる肌の乾燥で余分に分泌された皮脂が、毛穴に詰まることが原因です。

・デリケートゾーンのニキビの治療方法

デリケートゾーンのニキビを早く治したい方は、余分な皮脂を吸収してくれる市販のニキビ治療薬が効果的です。デリケートゾーンは敏感な部位なので、薬を塗ってヒリヒリしたり、痛みがある場合は使用を控えてください。       ビフナイト   

 ビフナイト  18g  1,188円

・デリケートゾーンの毛嚢炎の原因

毛嚢炎の場合は、下着との摩擦やムダ毛処理などでのバリア機能の低下、免疫力の低下が原因です。

・デリケートゾーン毛嚢炎の治療方法

デリケートゾーンの毛嚢炎を早く治したい方は、殺菌作用と炎症をおさえる成分が配合で毛嚢炎に効く市販の軟膏が効果的です。
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テラ・コートリル 6g 1,000円

・市販薬は粘膜部分には使用できません

デリケートゾーンの粘膜部分は、お薬の成分が浸透しやすく副作用が強く出る可能性があるので使用は避けてください。粘膜部分専用の市販薬はないので、1~2週間経過しても吹き出物が治らない場合は病院で診察を受けてください。             

補足

吹き出物が衣類とすれてかゆみや痛みがある場合は、『メンソレータム フレディ メディカルクリーム』のようなデリケートゾーン専用のかゆみ止め軟膏が効果的です。

 

3.デリケートゾーンの吹き出物を予防するための3つのポイント

デリケートゾーンの吹き出物を予防するためには、肌のバリア機能を正常に保つために、弱酸性石鹸の使用や保湿クリームでのケア、免疫力を高めるために生活習慣の見直しが大切です。

デリケートゾーン 吹き出物

① デリケートゾーンは弱酸性石鹸で洗うようにする

石鹸やボディソープにはアルカリ性と弱酸性タイプがあり、アルカリ性タイプは洗浄能力が高く、皮膚に必要な潤いや善玉菌までも洗い流してしまいます。お肌と同じ弱酸性タイプなら必要な菌を残しつつ洗うことができるため、デリケートゾーンは弱酸性タイプで洗うことが好ましいです。

以下に、デリケートゾーン専用石鹸の選び方をまとめていますので、参考にしてみてください。

 

② デリケートゾーンのムダ毛処理後は保湿クリームでケアをする

デリケートゾーンのムダ毛処理はどれも肌への負担が強く、特にカミソリや毛抜きの使用は皮膚を傷つけ吹き出物ができる原因が高くなります。

ムダ毛処理後は保湿ケアをすることで、バリア機能が正常にはたらき、吹き出物の予防に効果的です。以下に、ムダ毛処理後の保湿クリームの選び方をまとめていますので参考にしてみてください。

 

③ 「食事・睡眠・運動」で体の免疫力を高める

体の免疫力が低下すると、吹き出物やその他の肌トラブルも起きやすくなります。バランスの良い食事や、質の良い十分な睡眠、適度な運動を心掛けることで、免疫力が高まり吹き出物を予防する事ができます。

ストレスや疲れを感じているときは、無理をせずリラックスすることも大切です。

 

4.吹き出物が2週間以上治らない場合は病院で診察を受ける

デリケートゾーンの吹き出物が2週間以上経過しても治らない、または悪化して痛みがある、再発を繰り返す場合は「化膿性汗腺炎」や「性病」も考えられますので、皮膚科や婦人科で原因を調べて正しい治療をする必要があります。

婦人科の場合は、医師との間にカーテンがあり顔を合わさずに診察をしてもらえる病院が多いので、皮膚科よりは婦人科のほうが診察を受けやすいです。

・婦人科・皮膚科での診察内容について

診察内容は、医師による問診と細菌の検査が行われます。検査結果は最短で当日、最長で2週間程度かかる場合があり、症状に合わせて抗生物質の内服薬や塗り薬、ステロイド注射などでの治療になります。

・診察費用の相場

診察代、検査費用、初診料を合わせて、1,500~20,000円が相場となります。症状により検査の項目が増えると費用も高くなります。保険治療で診察が出来るので保険証は忘れないようにしましょう。

※生理中でも受診は可能ですが、原因菌が判断しにくい場合もあるようです。受診前に病院に問い合わせておくと安心です。

5.まとめ

デリケートゾーンの吹き出物のほとんどは軽度な症状で、乾燥やムレを防いで清潔に気を付けていれば自然に治る事が多いです。早く治したい場合は症状に合わせて市販薬を使用するのが効果的です。ただし、吹き出物が悪化したり性病などの感染症だと重度な症状の場合もあるので早めに病院で診察を受けてください。

デリケートゾーンの吹き出物は、ムダ毛処理後や体調が悪い時にできやすいので、繰り返さないためには、日頃からデリケートゾーンの保湿ケアをする事や、免疫力を高める生活習慣を心掛けることで、予防ができます。

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