監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

放置しないが正解。脱毛後のぶつぶつができる原因と適切なケア対策

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脱毛後のぶつぶつが気になる外人女性

脱毛後に「赤いブツブツ」や「黒ゴマのようなぶつぶつ」ができて不安になっている方は多いかと思います。

「もしかして脱毛がうまくいかなかった?」「脱毛で皮膚にダメージが!?」など思ってしまいますが、これは施術後によくある現れるもので心配はいりません。大体の場合「保湿ケア」や「処方された塗り薬」でケアをしていれば2~3週間で改善します。

今回は、脱毛後に現れる症状から改善法、少し危険な症状の見極め方・改善法をご紹介いたします。

1.脱毛後にできるぶつぶつや黒ゴマは施術ミスじゃない


エステでの光脱毛や美容皮膚科でのレーザー脱毛後に、「黒や赤のぶつぶつ」「埋没毛」「赤み」「かゆみ」がでることがあります。

これは、施術後によくある副作用(症状)であるため、決して施術のミスではありません。

脱毛後に、「赤いブツブツ」や「黒ゴマのようなぶつぶつ」ができるのは以下のような理由があります。

 

症状1:赤いぶつぶつは軽度の火傷・隠れ日焼けをしている状態
アレキサンドライトレーザーを使って脱毛後肌が赤くぶつぶつになった
光脱毛やレーザー脱毛の施術を受けた直後、赤いぶつぶつが出る場合は、「炎症」や「やけど」で原因で起こる場合が多いです。光もレーザーも皮膚に強いエネルギーを照射することで、毛根のメラニン色素に反応させ熱を起こしムダ毛を破壊しています。

この時、ムダ毛だけでなく肌にも多少たりとも熱が当たっていますので、各毛穴に「炎症」や「火傷」また痒みなどの症状が発生する場合があります。しかし、あくまで一時的なもので、適切なケアをして「1週間」ほど時間を置けば元の状態に戻るため過剰な心配はいりません。

ただし、脱毛後は肌も敏感になっているため、念入りのケアが必要です。炎症はぶつぶつなどの症状がでた場合にもそれらを悪化させないために以下より適切なケア方法を参考にしてください。

 

症状2:黒いぶつぶつは皮膚内に毛が残っている状態


黒いぶつぶつやゴマのようなものの正体は、「処理したムダ毛が皮膚の中に残ってしまっている」状態です。いわゆる「埋没毛」のことです。

光もレーザーも毛根部分にダメージを与えることでムダ毛を破壊します。しかし破壊しきれなかったムダ毛が毛穴の中に残ってしまうことで黒いぶつぶつのように見えてしまいます。

基本的には、肌がターンオーバーするに従い、体外に排出されるため心配いりません。

 

症状3:細菌に感染することで起こる毛嚢炎(もうのうえん)

赤いブツブツが出た後に、ニキビのようなものができぶつぶつが悪化した場合は「毛嚢炎」になっている可能性があります。

毛嚢炎とは、毛穴の奥にある「毛包」に細菌が感染し、炎症や膿ができている肌状態のことを指します。

脱毛後は、一時的に肌のバリア機能が低下して、「洋服の繊維」や「シャンプー・石鹸の洗い残し」などの日常にある細菌や刺激物に感染しやすくなってしまいます。

通常は、「皮膚を清潔にして」「十分に栄養を摂り」「しっかりと眠れば」たいていよくなります。心配な場合は施術を受けたクリニックで治療してもらうとよいでしょう。

・原因はレーザー脱毛機器の「出力が高い」「肌が弱い」ことが主な原因

現在のレーザー脱毛機器の主は、「ダイオードレーザー」や「アレキサンドライトレーザー」などの高出力でメラニン色素に反応する機器を使用しています。メラニンに反応する機器は、強い熱が発生するため、痛みもそれなりに強く、皮膚にダメージがあります。

脱毛後のぶつぶつは、「出力が高いこと」と「肌が弱い方」に多くでる症状と言われています。

そのため、肌が弱い人の場合は赤いぶつぶつや黒いぶつぶつが起こりやすくなってしまいます。特に肌が弱くなくても、このような症状が現れてしまうこともあるので、決して施術のミスではありません。

ぶつぶつを最小限に抑えたいのであれば、症状を施術者にお伝えし出力を弱くなどの対応をしてもらうことも可能です。しかし肌の色や状態によっては対応が難しい場合もあるようなので、一度相談した上で判断する場合もあります。

 

対策1:ぶつぶつ対策は低出力で施術ができる機器に変更してもらう

火傷のような赤いブツブツが気になる方は、出力を下げてもらうか、それ以上下げることができない場合は、さらに弱い出力で脱毛することができる「ハヤブサ」や「メディオスター」など機器の変更を相談してもらうと良いです。

ハヤブサやメディオスターは毛穴の浅い部分に位置する「バルジ領域」に働きかけて脱毛する脱毛機器で、60度程度の弱い熱であるため、皮膚に対するダメージが少ないことが特徴です。痛みも少なく、「産毛」にも効果があり、地肌がもともと黒い肌の方も施術が可能と言われている機器です。

詳しくはこちら「濃い色素沈着や日焼けをしてても施術可能な機器」をご覧ください。

 

対策2:経験症例数が多い先生に施術を行ってもらう


レーザー脱毛を上手く行うには「技術」が必要です。脱毛クリニックでもすべてが施術者が医師免許を所持しているわけではない為、肌が弱い等の理由を告げ、脱毛の経験症例数が多い先生の施術をお願いするか、腕の良いクリニックを選ぶことも大切です。

症例数が多く、慣れた先生ならばレーザーの出力を肌の状態に合わせて調整したり照射する方法を変えたりすることで、ぶつぶつのリスクを最小限に抑えてくれます。

敏感肌などで肌の状態が心配な方や隠すことのが難しい顔脱毛をしたい方は、事前にHPなどを確認して、しっかりと症例数を経験している医師が脱毛を担当してくれるクリニックを選ぶようにしましょう。

 

2.脱毛後のぶつぶつ・埋没毛・抜けないを改善するには保湿が最良!

脱毛後のぶつぶつができている時は、肌のバリア機能が低下している状態で乾燥が強い傾向にあるため、肌を守るためにも「保湿」が最も大切です。脱毛後は肌のバリア機能も低下しやすく、「赤・黒のぶつぶつ」や「毛嚢炎」ができやすい状態です。

美容クリニックで脱毛後は必ずこまめな保湿ケアを怠らないように気を付けることが大切です。

・肌への刺激がすくないアルコールフリーの保湿剤を選ぶのがベスト

脱毛直後は肌が乾燥しているため、一時的に敏感肌のように刺激に弱くなっています。その為、肌に刺激物が少ない保湿剤を選ぶことが大切です。選び方としては肌の刺激となる以下の3つの成分が配合されてないものが好ましいです。

・アルコールフリー
・パラペンフリー
・無香料

普段使い慣れている保湿剤が皮膚への刺激が少ない物ならば問題ありませんが、脱毛の施術を受けて、肌が刺激に弱くなっているときに新しい保湿剤を使うとそれが刺激になってしまうこともあります。

脱毛の施術を受ける予定があるならば、その「2週間」ほど前から低刺激な敏感肌用のスキンケア剤を使用しておくとよいです。おすすめな保湿用の成分は「セラミド」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」などの人体にもともと存在するものです。

人体にある成分であるため、肌への刺激が少なく、脱毛後の肌でも安心して保湿することができます。その際はより浸透するように「ヒト型セラミド」「ナノ化コラーゲン」などが含有された保湿剤を選ぶと効果的です。

参考:乾燥肌には4つの種類があった!タイプ別乾燥肌対策まとめ

 

【顔脱毛時のぶつぶつは特に念入りな保湿をする】

特に顔は赤みなど隠すことが難しいこと、また皮膚がデリケートなため念入りな保湿が重要です。

コットンなどに化粧水を染み込ませてパックのように5-10分程度顔に置き、十分に保湿をするとよいでしょう。

脇や腕、足などを脱毛した際は入浴後に美容クリームを普段通りに塗る程度で十分です。

・ぶつぶつの悪化につながる習慣にも気を付けること

脱毛後のぶつぶつを対策・悪化を防ぐためにも日々の保湿の加え、生活習慣でも血行を促進させるような行為や肌の刺激になることは控えることが大切です。うっかりやってしまがちな行為を以下の5つのポイントまとめましたので参考にしてください。

①脱毛当日~3日間程度は熱いお湯で入浴するのは避ける
脱毛当日から皮膚にダメージが残っている施術後3日間程度は熱いお湯に入浴するのを避けたほうがよいでしょう。熱いお湯は血行を促進させ、体を温める働きがあるため、健康によいという面もあります。しかし血流がよくなりすぎてしまうと、炎症が強くなり赤いぶつぶつが悪化することがあります。シャワー程度で済ますか、38度程度のちょっとぬるめのお湯で半身浴をする程度にしましょう。

 

②激しい運動を避ける

激しい運動をすると血流がよくなり、炎症が悪化してしまうことがあります。また疲労してしまうことで免疫力が下がり、毛嚢炎の原因菌に感染しやすくなるリスクもあります。施術後最低3日間程度は激しい運動を避けるようにしましょう。

 

③エステ、マッサージの施術
皮膚が刺激に弱くなっているときにエステやマッサージなどを受けると、毛嚢炎になったり色素沈着が起こる原因になったりします。運動と同じく施術後3日間程度はエステ、マッサージを避けるようにしましょう。

 

④ムダ毛の自己処理は避ける
カミソリや毛抜き、除毛クリームなどで自己処理をすると多かれ少なかれ皮膚にダメージがあります。炎症が強くなってしまったり、色素沈着の原因となってしまったりすることがあるため脱毛部位の自己処理は避けるようにしましょう。どうしても自己処理をしたい場合は刺激の少ない電気シェーバーがおすすめです。より肌刺激が少ない電気シェーバーの選び方や使い方については以下でまとめていますので参考下さい。

参考ページ:ムダ毛処理の肌トラブルをOFF。電気シェーバーのおすすめ選別法

⑤ぶつぶつを触らない、掻かない、潰さない
ぶつぶつを触ったり、掻いたり、潰したりしてしまうとそこから雑菌が入り込み、毛嚢炎などの原因となることがあります。痕が残ってしまうこともあるため、触らないように気を付けましょう。

【大切なポイント】
上記のやってはいけない行為に加え、脱毛後は紫外線対策を念入りに行うことが大切です。日焼けで皮膚が赤くなったり、色素沈着したりしてしまう原因となってしまうためUVケアを普段より念入りに行うようにしましょう。肌への刺激が少ない日焼け止めを使うことも重要です。

3.ぶつぶつ・肌トラブルが収まらない場合は早めに医師に相談すること


赤いぶつぶつと毛嚢炎は規則正しい生活と十分な栄養、保湿をしていれば1週間程度、黒いぶつぶつは2-3週間ほどで目立たなくなっていきます。
ただし長期間収まらない場合や日々悪化する場合など以下ような場合は医師にすぐに相談することが大切です。

☑2週間以上、赤いぶつぶつが消えない
☑1か月たっても黒いぶつぶつが目立つ
☑皮膚のかゆみや痛みが3日程度で消えない
☑保湿をしているのに肌がひどく荒れる

4.赤いぶつぶつや毛嚢炎は次の脱毛までに改善させることが大切

黒いブツブツ(埋没毛)の場合は問題ありませんが、赤いブツブツや毛嚢炎が次の脱毛までに残っている場合は、施術を受けることができません。

基本的に脱毛時は、肌刺激が強く脱毛効果も低いことから「肌が炎症している場合は施術不可」と決められています。

赤いブツブツや黒いブツブツの場合、保湿ケアをしっかりしていれば1か月ほどで改善しますが、気をつけなければいけないのは「毛嚢炎」です。

毛嚢炎は皮膚を不潔にしていたら繰り返し発症します。繰り返すと炎症が強くなってより症状が悪化したり、色素が沈着したりしてしまい脱毛の効果が弱くなってしまうこともあります。

そのため、脱毛後にぶつぶつがでた場合は「毎日2回の徹底した保湿」「症状の悪化に繋がる習慣の改善」「栄養バランスの良い食事」などをきちんと行うようにしましょう。

 

5.ぶつぶつ以外にも毛が増えたり硬くなる場合もある

肌のぶつぶつや赤みなどのトラブル以外にも、光やレーザーによる脱毛をした後に「毛が増えたり」「硬く」「太くなったり」する症状がででる場合もあります。その場合は増毛化、硬毛化している可能性があり、発生確率は「1%に満たない」ほど非常に稀な症状ですが、脱毛をしたのに「毛が増える(増毛化)」「毛が硬くなる(硬毛化)」が現れることがあります。

しかし、増毛化や硬毛化が起きても通常通り、光やレーザーによって脱毛することができます。むしろ反応するメラニン色素が増えるため効果が高くなることが多いようです。その点は安心してください。
※ただし脱毛後に増毛化、硬毛化が起きてしまったときのアフターサービスがあるかどうかはクリニックによって異なります。

増毛化、硬毛化してしまう原因は明確になっていませんが、光やレーザーによる刺激で今まで休眠していた、毛根が刺激され毛が多くなったり硬くなったりしてしまうのではないかと考えられています。光やレーザーを用いる脱毛である限り、どんな機器やクリニック、サロンでも起きる可能性があり、施術ミスというわけではありません。

このような症状は、背中や二の腕、うなじなどもともと産毛のような細い毛が生えている部位に発生することが多いと言われています。

まとめ

脱毛後に赤いブツブツや黒ゴマのようなものができると「施術ミス!?」「肌トラブル少ないって聞いたのに…」と思ってしまいがちですが、これは脱毛時にはよくある副作用です。

脱毛をすると各毛穴に「軽いやけど」をしており、また肌のバリア機能も弱まり、乾燥を引き起こしています。

そのため、一時的に「赤いブツブツ」や「乾燥感」「黒いブツブツ(埋没毛)」などが表れます。

大体の場合、「毎日の保湿ケア」「規則正しい生活」「バランスの良い食事」を行っていれば、「1か月未満」で改善します。

しかし、1か月以上症状が改善しない場合は、光アレルギーなどを持っていた可能性がありますのですぐにサロンや美容クリニックに行きましょう。

今回の記事で、脱毛後のぶつぶつの正体や効果的な改善法を知ることができた!と思って頂けると幸いです。

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