監 修

上田 弥生医師

日本産婦人科学会 産婦人科専門医
美容皮膚科医
NARD JAPAN認定 アロマ・アドバイザー 上田弥生 医師

3タイプの肌質で判断する敏感肌の適切な美白ケア方法と生活習慣

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「美白ケアをしたいけど敏感肌だから自分に合った化粧品が分からない」「肌が荒れず保湿力も高い美白化粧品はどれ?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

敏感肌の場合、美白化粧品で肌がピリピリするなどの心配があり、なかなか自分に合ったものが見つからないことが多いです。

実は敏感肌には、3つのタイプがありそれぞれの適切な美白ケアがあります。今回は、肌タイプ別の敏感肌に適切な美白ケアをご紹介いたします。

1.敏感肌とは「肌のバリア機能が弱い肌」のこと

敏感肌とは、生活習慣の乱れや加齢、体質的に「肌のバリア機能が弱い肌」のことを指します。肌のバリア機能とは、皮膚が紫外線から細胞を守ったり、細菌やウイルスの侵入を防いだりする身体の防衛本能のことを言います。

このバリア機能は、主に「セラミド」や「天然保湿因子(NMF)」という多くの水分を保持する成分で構成をされており、肌内部の水分が蒸発しないようにしています。しかし、もともとの「体質」や「生活習慣の乱れ」「栄養不足」「加齢」などがあると、これらの成分が減少していってしまい、皮膚から水分がどんどん蒸発していってしまいます。

その結果、肌のバリア機能が低下して敏感肌になってしまいます。敏感肌の人に良くあらわれる症状の一例には以下のようなものがあります。

“【敏感肌の主な症状一覧】”

  • 化粧をすると炎症やかゆみ、かぶれが発生する
  • 紫外線を浴びると肌がピリピリする
  • 化粧水や保湿クリームを塗ると炎症やかゆみが発生する
  • 皮膚が粉を吹くことが多い
  • 汗がかゆくなってしまうことがある
  • 季節の変わり目に肌が敏感になる
  • 服やブレスレットの軽い締め付けでもかぶれる
  • カミソリ負けを起こしやすい
  • 吹き出物やニキビ・湿疹や炎症を起こしやすい

敏感肌の方は、これらの症状がなかなか治まらず長続きしやすいことも特徴の一つです。上記のような症状が続く方は、自分の肌に合った化粧品やケアをするように心掛けると良いでしょう。

2.敏感肌のタイプは3つ!その特徴と適切なケア方法

肌のバリア機能が弱い敏感肌は、肌の保湿機能が乱れやすくなりますので「乾燥肌」や「脂性肌」などの他の肌質への併用も起こりやすくなります。そのため、敏感肌は「乾燥肌」「脂性肌」「普通肌」と3タイプに分けることができ、ケアの方法もそれぞれで異なるため、自分がどの敏感肌か把握することが重要です。

 

【敏感肌の3つのタイプの特徴】

タイプ 特徴 原因 適切なケア
普通肌×敏感肌 ・乾燥感もべたべた感もない
・肌トラブルが起きても比較的早く治る
・季節の変わり目や生理前に肌の調子が落ちる
体質 睡眠の確保
低刺激のスキンケア
脂性肌×敏感肌 ・皮脂の分泌が多い
・頬や膝は乾燥していることがある
・ニキビが出来やすく、なかなか治らない
体質
脂っこい食生活
食生活の改善
抗炎症成分の含むスキンケア
乾燥肌×敏感肌 ・肌が乾燥して赤みが強い肌
・強いかゆみや肌が粉を吹くことがある
・ニキビも出来やすく、なかなか治らない
保湿不足
生活習慣の乱れ
徹底した保湿
生活改善

■普通肌×敏感肌は「睡眠の確保」「低刺激のスキンケア」

 

普通肌×敏感肌のタイプの人は、「十分な睡眠」と「低刺激のスキンケア」で肌のトーンが徐々に良くなり、症状が改善していきます。このタイプは、敏感肌のタイプの中でも症状が軽い傾向にあります。単純に肌質が弱いため、特に季節の変わり目や生理前などに様々な肌トラブルが起きやすくなります。

原因としては、生まれつきの体質が大きいと言われています。生まれ持っての肌質が原因となるので、根本的な解決は難しいかもしれませんが、以下の事項を心掛けることで敏感肌の症状を軽減することは可能です。

①睡眠時間は1日に6時間以上確保する
肌は日々、ターンオーバー(新陳代謝)しています。肌がターンオーバーするためには成長ホルモンや女性ホルモンがしっかりと分泌される必要があります。

これらのホルモンは睡眠中が最も多く分泌されるため、肌の健康を維持するためには1日6時間以上の睡眠が重要です。夜の22時から2時までの間は成長ホルモンが分泌されやすいので、最低でも0時には就寝するようにすると良いでしょう。

②なるべく刺激の少ない化粧品を利用する

敏感肌の人は化粧品の刺激により肌がダメージを受けてしまいます。天然の原料を使用していたり、添加物が少ない刺激の少ない化粧品を利用したりするようにしましょう。

外国の化粧品は日本国内のものと規格が異なるため思った以上の刺激になることがあります。利用は国産のものが安心できるでしょう。

 

■脂性肌×敏感肌は「食生活の改善」「抗炎症作用のあるスキンケア」

脂性×敏感肌は、「生活習慣の改善」と炎症を抑える「抗炎症作用のあるスキンケア」を心掛けることで、肌の調子が良くなっていきます。このタイプは、肌が刺激に弱く、皮脂の分泌が多い方です。

皮脂の分泌量が多い脂性肌と肌が刺激に弱い敏感肌が重なると、非常にニキビが出来やすく、なかなか治りません。また、顔や背中、胸などは脂っぽくなりやすいですが、一方で皮脂や頬などは乾燥しているタイプの脂性肌(混合肌)もあります。

もともと体質的に皮脂が分泌されやすい人もいますが、脂っぽいものをよく食べるとその分皮脂も過剰に分泌されやすくなります。以下を気をつけましょう。

①脂っぽい食事は避ける
「脂身の多い肉」や「揚げ物」「炒め物」「ナッツ」「ファーストフード」「コンビニのお弁当」などには油脂が多く含まれており、これらの食べ物を好む方は脂性肌になりやすいと言えるでしょう。

揚げ物はできれば「1週間に1度」ほどに留め、「茹でたり」「蒸したり」「焼いたり」と脂を落とすような調理法で料理を作る、野菜を多く摂るなどを心がけるようにしましょう。

②抗炎症作用のある成分のあるスキンケア製品を利用する
ニキビはアクネ菌が増殖することによる炎症です。脂性×敏感肌の人はニキビができやすいため、抗炎症作用のある成分が配合されたスキンケア製品を利用するとよいでしょう。一例を挙げると「アロエベラエキス」や「チャ葉エキス」「ヨモギエキス」などが挙げられます。

■乾燥肌×敏感肌は「徹底した保湿習慣」「室内の湿度調節」

 

乾燥×敏感肌は、「徹底した保湿習慣」と「室内の湿度調節」を徹底して行うことで、症状が改善し、健康的な肌に導きます。このタイプは、敏感肌中で最も重度な肌質です。敏感肌は「刺激に弱い肌」のことを指し、乾燥肌は「皮膚から水分が抜けやすい肌質」を指します。

肌のバリア機能は、皮膚がしっかりと保湿されることで保たれます。皮膚から水分が蒸発しやすいと十分な保湿を保つことができず、バリア機能がどんどん弱くなってしまいます。乾燥肌も敏感肌もどちらも肌のバリア機能を弱めてしまうため、敏感肌のタイプのなかでは最もトラブルが起きやすい肌と言えます。

しかし、「脂性×敏感肌」「普通×敏感肌」のようにもともとの体質ではないため、徹底したスキンケアの方法によっては改善することができます。以下を心掛けるようにしましょう。

①徹底した保湿習慣を身に着ける
肌の乾燥感を改善するため、1日に5~6回の保湿を心掛けるようにしましょう。洗顔後、入浴後、空調の効いた部屋、寝ている間などの状態は肌から水分が失われやすくなっています。

もともと乾燥肌の人は皮膚から水分が蒸発しやすいため、乾燥が気になったらすぐに保湿クリームを塗るようにしましょう。また、皮脂を過剰に洗い流し、乾燥が促進する可能性が高いため、「ごしごしと洗い」や「一日に何度も洗顔や入浴」をしたりすることも避けるようにしましょう。

②湿度に気を付ける
特に1日中空調の効いた部屋にいることが多い人の場合、知らず知らずのうちに空気の乾燥により皮膚から水分が蒸発してしまうことがあります。夏季の冷房やもともと湿度の少ない冬季などは加湿器などを使って空気に一定の湿度を保たせるようにしましょう。

 

3.敏感肌でも使用できる美白ケア商品の選び方

敏感肌の人が美白をする場合、できる限り刺激の少ない成分が含まれた化粧品やスキンケア製品を選ぶ必要があります。敏感肌を改善したり、敏感肌の人でも低刺激で使用したりできる美容成分の一例を紹介します。

■美白の前に高保湿成分が含まれているものを選ぶ

敏感肌改善のためには肌の保湿をしっかりと行うことが必要になります。低刺激かつ、保湿力の高い成分には以下のようなものがあります。

・セラミド
肌のバリア機能の約4割を占めている高保湿成分です。皮膚にもともと存在する成分であるため、刺激が少ないことも敏感肌の人にはうれしいポイントです。水分を保持する働きが強く、さらに外部の刺激から皮膚を守る働きもあり、保湿のために最も重要な成分といってもよいでしょう。

セラミドは、動植物から抽出したり、合成したりすることも可能な成分ですが、特に低刺激で保湿力が高い「ヒト型セラミド」と呼ばれるものが敏感肌の人にはお勧めです。

参考:日頃のスキンケアはヒト型セラミド配合の化粧品を使うと良い

・ヒアルロン酸、コラーゲン
ヒアルロン酸やコラーゲンは、皮膚の奥にある真皮で、「肌の潤い」や「ハリ」を保つ働きがある成分です。これらも、もともと肌にあるので刺激が弱いことが特徴です。真皮は、肌の骨格のようなものでヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンといった線維から構成され、ここから水分が抜けてしまうと肌の調子が悪くなっていってしまいます。

敏感肌も悪化してしまうため、真皮も十分に保湿することが重要です。

■タイプ別!低刺激で敏感肌でもヒリヒリしない美白成分

敏感肌の人が美白ケアをする場合、「ビタミンC誘導体」「トラネキサム酸」「アルブチン」「4MSK」という低刺激で美白効果が高い成分を選ぶことが大切です。ビタミンC誘導体とは、ビタミンCを効率的に肌に浸透させるために加工を施した美白成分です。

メラニン色素を脱色するような働きがあり、皮脂の分泌を抑制する働きがあるため、特に「脂性×敏感肌タイプ」の方におすすめできるでしょう。トラネキサム酸とは、炎症やかゆみ・かぶれを抑える働きがある成分で、近年メラニン色素の抑制効果があると発見された美白成分です。元々は医療用です。

日頃から「かゆみ」や「かぶれ」「炎症」を起こしやすい『乾燥×敏感肌タイプ』の方におススメです。アルブチン(別名:ハイドロキノン誘導体)とは、美白効果が最も高い「ハイドロキノン」にブドウ糖を加えわったような構造をしてる美白成分です。

ハイドロキノンに比べ美白効果は劣りますが、低刺激なことが特徴です。乾燥や脂性を改善する働きはないため、『普通×敏感肌タイプ』の方におススメです。4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)とは、化粧品メーカーの資生堂が開発した成分で、「メラニンの生成の抑制」と「肌のターンオーバーの促進」が高いのが特徴です。

全タイプに使用できる美白成分ですが、2007年に美白成分と認定されまだ新しい成分のため、使用する時はパッチテストを行った方が良いでしょう。

 

【タイプ別敏感肌におススメの美白成分】

タイプ おススメの美白成分(効果順)
普通×敏感肌 ☆トラネキサム酸
☆ビタミンC誘導体
アルブチン
4MSK
脂性×敏感肌 ☆ビタミンC誘導体
トラネキサム酸
4MSK
乾燥×敏感肌 ☆トラネキサム酸
4MSK

※☆がついてるのは、特にお勧めする美白成分です

4. 敏感肌におススメの美白化粧品ベスト3

肌の刺激が弱く敏感肌向けの成分が配合された美白化粧品のなかでも、敏感肌に加えて症状別に適した成分が含まれたものを3つまとめましたので、商品選びの参考にして頂ければと思います。

 


1位 saeru-サエルー

価格 ¥1,480(トライアルセット)

美白成分:ビタミンC誘導体 コウキエキス、アルブチン、
保湿成分:ヒト型セラミド(ナノ化)、ゼラニウム、ローズなど

・全タイプの方が使用できる美白化粧品です。特にシミが気になる方におススメです。

・美白効果のある「ビタミンC誘導体」と「アルブチン」の配合に加え、炎症やかゆみを抑える働きがある「コウキエキス」が配合され、乾燥感や脂性感を美白ケアと同時に改善が期待ができます。

・また、保湿成分は、浸透力が高いナノ化された人型のセラミドで、敏感肌にとって理想的な美白ケアを行うことができます。

>>詳細はこちらをご覧ください。

 


2位 富士フイルム アスタリフトホワイト

価格 ¥1,080(トライアルセット)

美白成分:アルブチン、ビタミンC誘導体
保湿成分:ツボ草エキス、オリザノール、

・脂性肌、普通肌タイプの敏感肌の方におススメの美白化粧品です。

・独自開発された保湿成分(ツボ草エクス・オリザノール)を効率よく肌に浸透をさせるためにナノ化しており、肌を細やかにする作用が高いです。

・また、美白成分は抗炎症効果や美白効果が高い「ビタミンC誘導体」や「アルブチン」を使用しており、刺激も少なく美白ケアを行うことができるでしょう。

>>詳細はこちらをご覧ください。

 


3位 資生堂 エリクシールホワイト


価格 ¥1,188(トライアルセット)

美白成分:4MSK(4ーメトキサリチル酸カルシウム塩)
保湿成分:水溶性コラーゲン、グリセリン、オリーブ用エキス

・全肌質に使用できる美白化粧水です。保湿成分が豊富のため「乾燥×敏感肌」の方に特におすすめです。

・資生堂さんが独自開発した「4MSK」が配合され、美しい白い肌に導きます。

・乾燥感を改善する保湿成分も豊富で、肌の内側から潤いをもたらしてくれます。

>>詳細はこちらをご覧ください。

 


5.敏感肌の改善・美白ケアは内側からも働きかける

敏感肌の改善、美白効果を高めるためにも、「毎日2回の保湿」「美白に導く生活習慣」を心掛けるようにしましょう。特に、バリア機能の低下した敏感肌の改善には、毎日2回の保湿は時間をかけてしっかりと行うようにしたいものです。

ボディに使用する場合も同様に、朝の洗顔後や入浴後がベストです。乾燥感が気になる方は1日に数回(朝・昼・入浴後・就寝前)の保湿が良いです。また、皮膚の美白ケアももちろん重要ですが、敏感肌の人の場合は肌が刺激に弱いためどうしても限界があります。そのため内側からの美白ケアも重要になります。

血行が悪くになり、メラニンの生成を促進させてしまう「タバコ」や「夜更かし」「ストレス」「過度な飲酒」「日焼け」「運動不足」などは、できるだけ改善するようにしましょう。その他、肌のターンオーバーの促進、メラニンの生成の抑制の効果がある栄養素を、積極的に摂取するのも効果的です。

トマトに多く含まれる「リコピン」、緑黄色野菜やフルーツに豊富に含まれる「ビタミン類」、お茶に含まれる「カテキン」、タンパク質や亜鉛が豊富に含まれる「大豆製品」をバランスよく食べると良いでしょう。

 

6.まとめ

肌が弱い傾向にある敏感肌は、様々な方面からのケアが大切です。まずは、自分の敏感肌のタイプ(普通・脂性・乾燥)を知り、適切なケアを行いましょう。美白ケアは、低刺激で効果も高い「ビタミンC誘導体」「アルブチン」「トラネキサム酸」「4MSK」が含まれるものを選ぶと良いです。

今回の記事で、肌荒れを起こさず、美白ケアができたと思って頂けると幸いです。

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